投資を始めたら知っておくこと
コーエルです。
僕が2021年に投資を始めた頃は、コロナ危機から株価が回復した後の
上昇相場だったので、毎月積立しても常に利益が出ている状態でした。
それから2022年に入り段々と株価が下がり始めるとそれまで築き上げた利益は減少していきました。
ただ円安が同時に進んで行ったこともあり、実際は株価の減少に比べ
評価額の減少は少なかったように思います。
しかし、2022年から2023年3月までは何度も評価額がマイナスに
なりましたし運用金額も初期の頃と比べ、どんどん大きくなっていったことから過去最高の含み損を抱える場面がありました。
僕は長期投資で将来のリターンを確保するならば、売らないことが正解と
学んでいたので売らずに済みましたが実際は、
「早く損失をなくしたい!やはり売って違うものに変えたほうが
いいかな?」
てなことを考えていたわけです。
2022年から投資を始めた知人がいるのですが、投資を始める前は
「そんなに儲かるんだったら始めよう。」と意気揚々でしたが、
それからしばらくして株価が下がり続け自分の評価額がマイナスになると
「やっぱり止めようかと思う。どんどんマイナスになってるから。」と
わずか数ヶ月で株式市場から退場してしまいました。
もしこれから投資を始めるのならば、儲かることを考える前に損失を出した時にどうするかを考えた方が良いかもしれません。
僕の経験から儲かっているときは誰だって投資を継続できますが(資産が
増えていくから)、損失を出しているときに投資を続けるというのは
心理的に抵抗があるからです。(減っていく資産を買い続けていくから)
損失が出る下落相場で知っておくことは、
投資は感情が邪魔する
下落相場はあった方が無かった時より儲かる
淡々と積立を継続する
の3つです。
⚫️投資は感情が邪魔をする
損失を出すと自分が投資している会社や商品に対して
「これで本当にいいのかな?違う会社や商品の方がいいのでは?」と
投資方針がブレそうになることがあります。
もし自分が全米株式や全世界株式、先進国に連動しているインデックスファンドに長期で投資をしているのであれば損失を出しても将来またプラスに転じてくれると信じることのできる対象に投資すべきです。
それを上記のいずれかに決めたのであれば、頻繁に売買せず損失が出ても
積立を続けるのみです。
なぜならこれらのインデックスは過去ずっと幾度もの暴落を乗り越えて右肩上がりで成長してきたからです。
感情に流され投資を止めてしまえば、利子の付かない現金をひたすら貯金していくことでしか資産を増やすことはできません。
そしてそれは社会人になってから自分の父親母親世代と比べ、少ない賃金で
生きている多くの人にとって貯金だけで自分の人生を賄うということは
ほぼ無理なのです。(高所得、高貯蓄率の方は別)
⚫️下落相場はあった方が無かった時より儲かる
株価が上がっているときは自分のお金も増えて意気揚々となるのですが、そういう時に投資をすると高い値段の株式を購入し続けるので、購入した時点の株価よりさらに株価が上昇しないと差益が大きくなりません。
一方、下落相場はお金が減っていくのですが目の前の株価が安くなっているのでいつもより安くたくさん買うことができます。
これが将来、元の値段あるいはプラスに転じたときに大きな利益をもたらしてくれます。
下落相場で積立を続けることは、忍耐が必要になりますがそれに見合ったリターンも得ることができるのです。
⚫️淡々と積立を継続する
長期投資を前提としているのならば、ブレない方針を決めて感情や周りの
情報に流されず淡々と積立をすることが重要になります。
例えば今日本株がブームになっていますが、「自分は全世界株式に積立してるけど、日本株の方が儲かりそうだから切り替えよう。」数年後、「日本株に切り替えたけど今は米国株が調子いいから今度は米国株に切り替えよう。」などと頻繁に売買を繰り返すと淡々と一つのものに積立した人と比べて、リターンが少なくなるということもあり得るのです。
そして誰も一番安いところで買って、一番高いところで売るということは
できません。未来は誰にも分からないからです。
よく長期の積立投資はほったらかし投資で大丈夫ということを耳にします。
結論は一度積立設定をすれば積立預金と同じですからほったらかしで十分です。
しかし、積立預金と違うのは毎日金額が減ったり増えたりします。
投資を始めたばかりの人は増えているときは良いですが、減っているときに
これ以上損失を出したくないと考え積立を止め、現金預金へとシフトしていきます。感情が邪魔をしてほったらかしにできないのです。
今日僕が挙げた3つのことを知っておくだけでも下落相場に備えることができると思いますし、投資を始めるのなら早く始め長く市場に居続けることが将来のリターンを大きくします。
証券会社のあるリサーチで、一番リターンの良かった人はどんな人だったかという調査結果があるのですが、
1位 亡くなった人
2位 投資したことを忘れていた人
だったそうです。これらの人々に共通することは頻繁に売買を繰り返さなかったこと、一度も退場することなく長く市場に居続けたことだと思います。
一度学んだらそれでおしまいではなく定期的に株式市場について情報をアップデートしていかなければ、ほったらかしで楽して儲けるなんてことはでき
ないのです。
株にそんなに時間を割きたくないという人でも一月、あるいは半年に一回でも情報をアップデートしていくことで長く投資と付き合っていけると思います。
大事なことは株に限らず、常に学び続けるということなのです。