見出し画像

2024/11 MOA美術館「光琳 国宝「紅白梅図屏風」×重文「風神雷神図屏風」」


去年のことを書いても仕方ないと思いつつ書きます。
なぜなら、2025年4月京都で俵屋宗達の風神雷神が公開されるっぽいから。必ず行きたい!

全てのことを忘れちゃうので、書いておきます。心に思い浮かぶことのよしなにを書き留める気持ち。

まずなによりも、ちょっとMOA美術館が圧巻。大理石の美しい階段(もうこんな石を使った建築は生まれないだろう)、堅牢な石造りの美術館を眺めるように立つ光琳屋敷(茶室を眺めながら飲む抹茶の豪華なことよ)、美術館内にさりげなく配置されながらも美しい調度品(光学ガラスベンチしかり)、美術館内カフェでさらっと提供される可愛いオリジナルマグカップ、、。

大理石、吹き抜け空間の大きな窓、緑、海


熱海の温泉を満喫してからここにきたら、ほんとーーーーに気持ち豊かになっちゃった。


きちんとセットされた茶室を見せてくれてありがとう

で、展示ももちろんすごくよくて。

最後の方で「紅白梅図屏風」「風神雷神図屏風」を部屋の左右に並べて比較できるようになっているんだけど、私なんかじゃパッと見るだけで何が似てるのか、風神雷神図屏風を見たあと紅白梅図にどう生かしたのか?が全くわからない。

しぶしぶ、早々に切り上げてさらっと次の部屋にすすんだところ……

壁二面いっぱいのサイネージで、二つの図屏風の似ている点の比較動画が!!!しかもダイナミックかつ視覚的にわかるような映像で!!!
イマーシブなんちゃら〜みたいな感じではないけど没入感もすごいからめちゃくちゃ感動。

で、改めて屏風を比較するとさっきまでのわからなさが嘘のようにいろいろ比較できました。満足。

人、人、人〜!

尾形光琳が俵屋宗達から生かしたもの、それは図屏風の中のリズム、そしてリズムが生み出す余白なのか、と。
例えば雷神は図屏左上から右下に手足を振り下ろしているが、かけている羽衣は風にたなびき右上に舞い上がっている。比較すると確かに梅の木も、左上からしなだれた枝は不自然に右上に跳ね上がる。描いているものは違えど、構成のリズムが同じである。
他にも動きと配置と余白をじっと見ていると不思議と二つの図屏風が重なってくる。

動画で言ってたのをわたしなりにまとめた

そこの写真が撮れてない(アホ)なのできちんと伝えられないのが悔しい、、😭下のレビューでたくさん写真があります😭


尾形光琳


俵屋宗達

二人の作家の作品を見比べてると、全く求めるものが違う?ような…
俵屋宗達はまず線の抑揚がきれい。尾形光琳は線の抑揚は正直あまりなくてグラフィカルな感じ。面での表現というか。


俵屋宗達 線がきれい

尾形光琳の虎もめちゃくちゃかわいいしね


おおきなおめめでぎょろりと

で、どハマりしましてあっという間に積読していた下の本を読了。

そして絶対俵屋宗達の風神雷神図屏風を見たくなってしまった。調べたら、……ある!4月に展覧会が!!!

その時まで尾形光琳の絵がどんなふうだったか覚えていられるのか?怖い…


いいなと思ったら応援しよう!