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好きな役者、嫌いな役者。(嫌いな役者・発展して課題編)

好きな役者のタイプと嫌いな役者のタイプについて書いてみたいと思います。本日は嫌いな役者編。演劇分野が抱える課題に繋がる話。「これを読んでいる役者の皆様はそうはならないでね!」という願いを込めて。嫌いな役者については「役者としてどうこう」というポイントもあるものの「それ以前に人としてそれどうよ」というポイントもあるのでサクっと流し気味で行ってみよー。そーしよー。

経験あるいは知識と勢いだけでもって行く
続けてきたからできる、でもないし、知識があるからできる、でもないよねという話。勉強しろ勉強、訓練しろ訓練。当然の話。

訓練してきたからこのくらいできますよって顔して芝居する
訓練してきたはいいものの、持ち腐れ的な人も散見されます。好きな役者編でも書いたけれど「この人うまいなぁ!でも惹かれないんだよなぁ!」っていうそれです。「訓練してきたんだなぁ!」ってバレちゃうのも詰めが甘いよね。どや感出されましても。

ああこれ役者が我を通したなという要素を披露
「この人(登場人物)絶対こんな○○しないだろう」に気が付いてしまうと興醒め。特に小規模公演の所作・衣裳・ヘアメイク・小道具に多く見られます。「え?本気?これ脚本とか演出?……いや、役者のエゴか……」みたいなの。戯曲や演技に詳しくない人間が見てもおかしいこと度々あるよ……。

恋愛事情や私情がだだ洩れ
言わずもがなだがいまだに多く見られる。観ていて非常に気持ちが悪いので気付く。あと、SNSやブログでバレているケースもある。往々にして当事者はだだ洩れていることに気付いていない。色恋にせよ険悪にせよ。

コミュニケーション皆無で一方的に宣伝を寄こす
日頃コミュニケーションは一切ないのに(年始の挨拶すらしないとかそういうレベル)、年に何度か公演案内だけはしっかり来る。しっかりつくり込んだ案内文をコピペしたやつが。名前差し替えたくらいの。時には一斉送信で。なんなら返信の催促までくる。(※本文はコピペでも冒頭で個別にアレンジを入れてくるのは真っ当な人です。)

宣伝に返信をしてもフォローは無い
上記の通りの公演案内を受け取り、モヤモヤした気分で「いやしかし無視はよくない、それは最低限の礼儀であろう」とお断りのメールを送ると……お断りメールへのフォローは一切ない。宣伝するだけして、観に来ない人間には興味がないらしい。どちらにしてもモヤっとするやつ。なんでこっちが気をつかわにゃならんのだ。

書いているだけでしょんぼりしてきました……。

これらはいまだに結構な頻度で遭遇する話。そんな役者に出会ってしまったら、演劇自体の印象も悪くなるというものです。そしてまた厄介なのが、そういうことをするタイプの人間であっても、内側(同業者やカンパニー)からは見えにくかったり、それも個性だとみなされてしまっているということ。実際私は、複数名の役者から食らっているのですが、仲間内ではむしろ評判が良いくらいの人物であったりするので、なるべく関わり合いになりたくないと自分で距離を取り、接触しないように注意するくらいしかできません。共通の知り合いなどが居た場合には変な顔をされますがやむなし。お客様であるところのこちらが気をつかうだなんて、変な話だとは思う。(私が常々言っている「役者はもっとお客様・ファンを大切にしなくてはならない」に繋がるのですがそれはまた別の機会に。)宣伝メールやチケットの取扱いについて思うところなどもあるし、それも改めて書きたいな。

「好き」に対して「嫌い」はやっぱりなんだか気をつかいますね。なのに、まるで気をつかっている風には見えないのが残念だワ!作る側と受け取る側では思っている以上に見え方が違うんだろうな。今回は個人的な話として書いているけれど、俯瞰で見ると必ずしも個人間の問題・課題とは言い切れなかったりするので(業界の悪いクセだとか)、そういうところもちゃんと向き合い、ケアして、もっと快適な環境にしてゆきたいよなぁと思います。先は長いね。

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ろこ
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