デザイナーの働き方について考える、その後。
以前、デザイナーの働き方について考えるという記事を書きましたが、その後の話。実はまだまだ悩んでいます。自分の働く場所、働き方、進む道。イマイチ決めきれない。そろそろ決めねばならぬ時期なのですけどね。
ということで、今日は「デザイナーの働き方について考える」の回。厳密に言えばデザイナーという括りではなく、今これから自分がどうしてゆくか、どうしてゆこうかという話です。
まとまりないけどぽつぽつと。
前回のノートを書いたタイミング、その後に機構改革などが見込まれていたので決めかねていた部分があります。今の会社の人たちは憎めないし、気付けばン年お世話になって・お世話してという間柄ですし、取り扱っている商品・サービスは好きだし。
が。
今は環境を変えようという思いの方が優勢。というより、変えること前提で「ではどうしたらいいかな」と思案しているというイメージ。
なぜ働く環境を変えようと思い至ったか。
継続を選んだ場合の「得るもの」と「耐えるもの」を考えた時に、「耐えるもの」の方が圧倒的に多いなと思ったから。「得るもの」についてはたしかに自分自身が勉強したい・身に付けたいと考えている要素であり捨てがたいのだけれど、それでもあまりにもバランスが悪い。
まぁ、そういうことなのです。
自分の仕事に集中できないどころか自分の仕事に着手できないような日があったり、細切れ細切れになってしまって非常に効率が悪くストレスが溜まるような機会も少なくない。正直、非正規でありながらその責任とか範疇を逸脱した仕事までやっているし。そんな日々でついイライラ、「自分だって周囲に助けてもらっているのだからそんな態度はよくない!」って後々ひどく落ち込むことになるというのが毎度のパターン。
新たなデザインを考える余力もないようにしているからいつの間にやらデザインもフォーマット化、ルーチンの割合が増えたりして。ああ、このまま行ったらデザイナーとしての死が待っているかも、って。そういう現状を自覚した時に、「何のために生きているのだろうな」と思ってしまったのですよね。給料は我慢料だと言われるけども、度を越しているなと。付随業務と他スタッフのフォローやサポートとしての我慢料としては納得できるけれど、技術料としての給料ではないな、と。
私はデザインを仕事にしたい。
物覚えも悪く、内向型、極度の人見知りだし、若くもない。そんな自分が新しい環境に飛び込むというのはかなり難儀なことではありますが、さすがに自分の時間がもったいないので、もっと効率よく学べる道を探すのも悪くないなと思いました。演劇分野の仕事(宣伝美術・販促)もやりたいし。
ほぼ独学でデザインを学び、スタートが遅かったゆえにキャリアもなく、書類や面接で落とされ続けた私。非正規でようやく職に就けた今の勤め先。テクニカルは自分一人で「できません」とは言えない環境。さすがに数年前より力はついたでしょう。相変わらず独学がベースではありますが。
そんなワケで、キャリアを問わず(非正規だからね!)、人柄採用(技術も十分すぎると言われているけど!)、デザイン武者修行(デザ&オペ実質一人体制!)させていただいた今の職場には思うところもたくさんで。ゆるい感じで始まったお付き合いでしたけれども、結果的にお互いなんだか離れ難くなってしまいましたね、って。それは本当にありがたいことです。恨みたくなるようなことや、愚痴りたいことだってたくさんあるけれど、それはそれとして。残された時間でやれること全部やって、後々に迷惑を掛けないように、ササッと綺麗に旅立てるように、ひとつひとつ丁寧に整え、離れる準備をしてゆこうと思います。
完全に離れるまではまたいくつもの葛藤があるでしょうし、今後の働き方のこともしっかりかつ早急に考えなくてはならないしで、デザイナーの働き方についてのノートはまた執筆することになると思いますが、ひとまず今日は現状と今の心境をお話しさせていただきました。こんな迷いの文章も、いつか迷える誰かの背中を押してくれたらそんなにうれしいことはない、そんなことをぼんやりと思いながら。
本日も長文にお付き合いいただきありがとうございました。