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トムソン テクニック無料公開 「ポジティブ ディアフィールドの施術手順②」

こちらは前回に引き続きの回になります。
初めましての方は、ぜひ「施術手順②」を読まれる前に「施術手順①」に目を通されてくださいね。↓こちら↓

・これから治療家を目指そうとしている方。
・すでに治療家の方で、もう一つ施術の引き出しがあると良いなと思われている方。
・これからトムソンテーブルの導入を検討している方。
・トムソンテクニックに興味があるんだけどなーと思っている方。

このような方々に届いてくれると嬉しいです。
ひとつの参考までに!
日本一わかりやすいトムソンテクニックの参考書を目指して書いていこうと思っています。

トムソンのカテゴリー分類というのは、頚椎から施術するべきか骨盤から施術するべきかなどを脚長差(左右の脚の長さの差)の検査結果をもとに5つに分類しています。
前回は簡単に大まかな手順のみを紹介させていただきました。
カテゴリー分類については以下をご覧ください。
↓こちら↓



今回はより細かに施術方法を紹介できたらと思います。

前回のおさらいで、ポイントとしては「ポジティブディアフィールド検査に該当する側の骨盤がPI変位している可能性が高い。」ということです。

*施術の手順としては以下になります。

1.うつ伏せ時、どちらか一方の足が短い。
2.足を90°曲げた際、短い方の足が反体側より長くなる。
3.顔を左右に向けた際、足の長さに変化が見られない。
4.ドロップを「LP」にセットする。
5.施術者は施術部位(右の骨盤または左の骨盤)とは反対側に立つ。
6.(tissue pullを確認)コンタクトハンドをPSISに置く。
7.(tissue pullを確認)ステビライゼーションハンド(反対の手)を仙骨に置く
8.ドロップテーブルをセットし3回ドロップさせる。
9.足の長さが揃っているかダブルチェック。

*患者さんがうつ伏せの状態の「正常時」は以下になります。

上記の状態を「基準」として判断するので、覚えていただけると幸いです。


では、ここから本格的に説明をしていきたいと思います。

1.うつ伏せ時、どちらか一方の足が短い。

ポジティブディアフィールドの場合、患者さんがうつ伏せ時にどちらか一方の足が短くなっています。脚長差は患者さんの「踵」や「くるぶし」を基準にするといいです。
踵を基準にして行う場合は、片方の足だけ内側に捻っていたり、外側や内側に向いているなどないように、両方の足を施術者が揃えて同条件にしてから検査をするようにしましょう。


2.足を90°曲げた際、短い方の足が反体側より長くなる。


上の図のように90°曲げた際にうつ伏せ時に短かった足が”長くなる”というのがポイントです。
なにかしらの原因で90°まで曲げられない場合は、曲げられるところまでで判断します。その際も、左右同じ条件になるように気をつけます。


3.顔を左右に向けた際、足の長さに変化が見られない。


・顔を左右に向けた際、足の長さに変化が生じた場合はサービカルシンドロームやエックスシンドロームを疑う必要があります。


4.ドロップを「LP」にセットする。



5.施術者は施術部位(右の骨盤または左の骨盤)とは反対側に立つ。


ポジティブ ディアフィールドが右足に出た場合、施術者は上の図のように患者さんの左側に立つようにします。反対にポジティブ ディアフィールドが左足に出た場合は右側に立つようにします。


6.(tissue pullを確認)コンタクトハンドをPSISに置く。



・骨盤の赤丸(右PSIS)を右手の赤丸(hook of hamate /有鈎骨鈎)でコンタクトするようにセットします。 セットする際に黒矢印の方向に皮膚を引っ張るように、皮膚のあそびをとりながらコンタクトします。皮膚のあそびがなくなった時に骨盤の赤丸にコンタクトしているのが右手の赤丸の位置だと最高です。

*左+Dを施術する場合は逆になるので注意が必要になります。

「ティッシュプル(tissue pull)」とは、調整を行う際に患者さんの皮膚や筋肉を特定の方向に軽く引っ張る技術のことで、施術の際に適切な方向に力を伝えるためとても重要となります。


7.(tissue pullを確認)反対の手を仙骨に置く


・仙骨の黒丸(S2)を右手の黒丸(Capitate)でコンタクトするようにセットしいます。 セットする際に赤矢印の方向に皮膚を引っ張るように、皮膚のあそびをとりながらコンタクトします。皮膚のあそびがなくなった時に骨盤の黒丸にコンタクトしているのが右手の黒丸の位置だと最高です。

*左+Dを施術する場合は逆になるので注意が必要。

「ティッシュプル(tissue pull)」とは、調整を行う際に患者さんの皮膚や筋肉を特定の方向に軽く引っ張る技術のことで、施術の際に適切な方向に力を伝えるためとても重要となります。


8.ドロップテーブルをセットし3回ドロップさせる。


・矢印の方向にテンションをかけながら3回ドロップします。1〜3回と施術している間にテンションが変わらないように注意が必要です。


9.足の長さが揃っているかダブルチェック。


施術が終わったら、最後に必ずダブルチェックをします。
きちんと揃っていることを確認し終了となります。


いかがでしたでしょうか?
以上がポジティブ ディアフィールドの施術方法と手順となります。

tissue pullの細かなことは別途記事を書かせていただくか、セミナーでお伝えできればと考えています。


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