天狗の台所2を観て思う、私のあれこれ
初めてBL以外のことを書こうと思った。
自分が好きなことをインプットしたら言葉にする(アウトプットする)ことが大事だとこないだ読んだ本にも書いてあった。書くか話すかとなると私はやはり文章が好きだ。
先に言っておこう。
今回は多分面白くは書けてない。ちょっと自分の吐き出したいことを書いた。自分語りの前半戦と天狗の台所を観た感想の後半戦である。
いきなり天狗の台所を観てる前提で話し出す人ここにいるけど、みんな観てるんでしょ?観てる人手を挙げて(はーーい)
てな訳で説明はぶきますねーいいですね?!(強制)
ねぇ私、有意が好き。チャラいかと思いきや全然チャラくない有意が好き。
波の音かと思いきや小豆で効果音をやってくれて給仕してくれる基も
15歳の生意気少年かと思いきや核心を突く答えを言ってくれるオンも
ビーチチェアかと思いきや座布団何段重ね?チェアな有意も
まるっと纏めて愛おしい。
4話でさ
「仕事にしたらそれはそれでしんどくなりそうだけどなぁ・・」
「やりたいことだったはずなのに続けていくうちにやりたくなることがあるんだなぁ」
という有意の言葉を聞いて久しぶりにnote書きたいと思った。
今の私の胸に刺さってきた。多分3年前の私だったら思わなかったんだろうと、今の私は思う。
少しだけ自分の話をすると、私は去年1年間勉強して資格を取って転職した。久しぶりに一日中勉強をする日々を過ごした。
実をいうと、全然成績が振るわなくて家で泣いてることもあったし、本当に辛かったけど今思い返せばそれはそれで面白い日々だった。そして4月に無事に希望の職種に転職することができた。
これは自分の決断で、自分がやろうと思って望んだことだった・・・
はずだった。
いざ新しいことを始めてみると、新しい人間関係、新しい職場のやり方、新しく覚えることだらけで、辛い。大変。名前覚えられない。ツライ。
30歳を超えるとわかっていることが当たり前で、近い業界では働いていたものの、全く違う仕事の流れに疲れ果てる。しかも実際の現場では勉強していたことの1割も使わないのだ。やんなっちゃう。これならうまい交渉の進め方の勉強でもしておいた方がよかったのではと思うぐらいだ。
だから私はついついここに逃げてきてしまっていた。BLドラマという沼地に。心地よい沼地に。
そして9月に入り、自分1人で担当を持ち仕事をし始めた。
わからないよ。何もわからないのに、クライアントは自分のことを先生とかいう(注:全く先生ではない)
いつも綱渡りだ。いつも最初に日にちを決めてその日までに勉強をする。いいのかこれでいいのかと、よく思う。いいのかはまだわからない。
ただ最近は年を重ねたことで1つよかったなと思うことがある。
何でも気の持ちようで変わるということと、ある程度のことは右から左に受け流せるようになった。
安心感と信頼感を与えることも仕事の一つで、私に必要なのは少しの勇気と沢山の知識だ。私はホントにこの仕事が向いてるかやりたかったのかと思う日々だが、何しろ自分の決断を信じてもう少し頑張ってみようかなと思う。
うん?ここまで書いたがおかしい。自分のことをこんなに書くはずじゃなかったのに・・・ホントは基さんのことについて書きたかったんだyo
さて、ここから後半戦
田舎で暮らすということは、覚悟が必要だ(いきなりの天狗の話に戻る)
私の実家は農家である(いきなりのカミングアウト)
それこそ先祖代々の土地があり、その土地を守ってきたというと聞こえはいいが、守るということはとても大変なことだ。
母は言う「土地があっても手入れがねぇ・・・」と
シーズン1から思っていたが基が作る野菜はとてもきれいで1つ1つが大きくとても瑞々しい。あの野菜を育てるのもただ種をまいてもしくは苗を買って植えればいいというわけではないのだ。きちんと毎日のように水をあげて、雑草を取り除いて、日を当ててあげて肥料をあげて手間がかかって育てたであろう野菜である。
植物の育て方には性格が出ると思っている。私の親戚に警察官をやっていて定年後に家庭菜園を始めた人がいるが、それはそれは綺麗で立派な曲がっていないまっすぐな野菜を作る。実家では家で食べるように片手間で作っている野菜があるが、それよりも立派なんだからやはり手間暇はかけるべきなのだ。そして性格ってこんなところにも出るなぁと感心してしまう。
野菜が育つということは雑草も育つ。夏なんて刈ったそばから雑草が生えてくる。3話で基がオンを杉林に連れていくが、ここもかなり整備さえていてとてもきれいである。近所のおばぁちゃんの畑の雑草を取って御礼をしてもらえるように、とにかく手入れが大変であり維持するということが人手がいない場所では本当に大変なのだ。
あの広大な土地を管理することだけでも大変なことを基はほぼ1人でやっている。きっと毎日忙しいんだろうと、そういう意味で本当に頭が下がる。
これを言うとかなり驚かれるが、私の実家には小さい頃は竈があったり、お風呂を薪で燃やして入っていたりと薪を使う機会があった。私は薪を割ったことはないが、もう他界した祖父はよく薪割りをしていた。オンと基は薪割りに腰を痛めていたが、今思えば祖父はあんな重労働をあの歳でよくしていたなぁと思う。今思えば私たち家族の為だったんだなと思い返して、少し喉の奥がジーンとなる。
母の話になるが、母は嫁いでから約40年間農家をやってて少ししか社会で働いたことがないから、大学を出て社会人としてずっと働く私のことをすごいというが、本当にすごいのは母であると思っている。毎日毎日融通の利かない父と一緒に休みもほぼなく働いて不平不満もあまり言わずにずっと一緒にやってきた母を私は誇りに思っている。いや父もすごいいう前提で、と言っておく(笑)
基がオンにお金の稼ぎ方に関して教えられないと悩んでいたが、悩んでくれるという気持ちが嬉しいと思う。うちの両親はそこに関しては何も言ってくれなかった。だからお米の値段も対してわからないままに大人になってしまったんだ(これは自分のせい)
わからないなりに慰めてくれる基。軽いようで実はちゃんと本質を教えてくれる有意。いいお兄ちゃん達に恵まれてすくすくと育ってほしい。あの野菜のように。
オンはまたNYに帰っても基の所に遊びに来てあげてほしい(誰?)田舎の夜長は本当に長い。基は普段何をして過ごしてるんだろうか。いつも裸でそろばんを叩いてるわけではないよ・・・ね?むぎがいるといえどもみんなが居なくなってしまった時の基が寂しそうだなぁと思ってしまう。最初から1人なのと一緒に居てからの1人は余計寂しく感じるはずだから。
全然話がまとまらなくなってしまったが、みんな仕事も家事もほどほどに終わらせて、忙しない季節に、天狗の台所を観てる時間だけでも少しゆったりと過ごせたらいいな(全くもって回し者ではない)
私は今日も今日とて天狗の台所を観て実家の両親に思いを馳せつつ、美味しそうなご飯によだれを垂らしつつ、次回の放送も楽しみにしている。
11月のそんな日。
2024.11.16 ころ