業務委託メンバーの早期戦力化Tipsを公開します
株式会社コーナーの南部です。
当社は採用、制度設計、組織・人材開発、労務など幅広い企業の人事・組織課題を、ご登録いただいているプロフェッショナル人材とともに解決していくサービスを提供しています。
2018年6 月にサービスローンチしてから、おかげさまで多くの企業やフリーランス・複業の方々(パラレルワーカーと当社では呼んでいます)のご支援をさせていただいてきました。
サービスローンチの前は、コーナーのメンバー自身が業務委託として企業の人事・組織課題を解決することを行い、現サービスを行うにおいての重要なポイントを模索してきました。
本記事では、コーナーの社員が業務委託メンバーとして働いたからこそ見えてきたものと、これまでのご支援経験の中で見えてきたもの両方の視点から、業務委託として就業する際の早期戦力化Tipsをお届けします。
働き方が多様化する中で少しでもご参考になさっていただけましたら幸いです。
●稼働初期に起こり得る現象
以下の3つのポイントがパフォーマンスを出す上で障壁になりやすいです。
1、期待値の共通認識不足
2、ミッション・カルチャーの理解不足
3、コミュニケーション・情報獲得の難しさ
1、期待値の共通認識不足
業務委託の契約では、まず間違いなく「即戦力」のラベルが貼られた状態でのプロジェクト参画となります。クライアント企業からは特に何もサポートしなくても成果を出してくれるものだ、思われていることが多いです。こういった暗黙の期待値から、分からないことがあってもなかなか他のメンバーに聞くことができない状況が出てきます。加えて、企業の中のメンバーも、知っていることだったら気分を害するかもしれないという心理が働いて助言がしにくく、周囲から助けてもらいにくい、という構造が生まれます。
2、ミッション・カルチャーの理解不足
業務委託だからといって、会社や組織のミッションやカルチャーを理解せずアクションをしていては全体の生産性が落ちてしまいます。例えば、60%の状態でもスピードを優先して相談・報告をしてほしいカルチャーと、完成形が出来上がってから相談・報告をしてほしいカルチャーを持つ企業とでは仕事の進め方は変わってきます。会社のミッションから個人に任された役割理解と組織にあった仕事のスタイルが理解ができると、早期の立ち上がりが実現しやすくなります。
3、コミュニケーション・情報獲得の難しさ
業務委託としての場合、限られた時間での稼働や昨今の状況からもリモート環境での稼働になりやすいため、コミュニケーションの絶対量が不足しやすくなります。結果的にお互いが探り探りの関係性の状態のままになり、踏み込んだ会話を行えないことがよくあります。また、業務に必要な情報がどこにあるか把握が遅れ、パフォーマンスが上げにくい状態になります。
●早期戦力化のために抑えるべきポイント
上記の3つをふまえ、当社では抑えるべきポイントを以下のように整理をしています。
当社サービスは「再委託モデル」を取っており、クライアント企業、コーナー、パラレルワーカーの3者間で以下のポイントを抑えてオンボーディングを行っています。
1、期待値を合わせる
2、ミッション・カルチャー情報を届ける
3、人間関係の構築を支援する
1、期待値を合わせる
オンボーディングではこの部分に最も時間を使っています。プロジェクト開始前の段階で、クライアント企業のコアな課題を確認させていただき、同時に、パラレルワーカーが価値発揮できるポイントを丁寧にすり合わせています。その上で、「いつまでに」・「何が」・「どうなっているとよいか」の共通認識をし、定性・定量に落とした目標の設定を行っています。ポイントは、できる限り具体に落として言語化すること。この業務要件定義と期待値が曖昧なまま走り出すと、3者のボタンのかけ違いが起こり「こんなはずではなかった…」となります。
加えて、設定した目標に対して進捗状況を3者が確認できるように週1〜隔週1回の頻度で、定例の打ち合わせを持ち、こまめに課題の共通認識や期待のすり合わせを行うことで成果に向けてのアクションに集中できる環境を作ることができます。
当社では、実際の運用の際にわかりやすくアウトプットできるフォーマットを用意して共通の認識をもてる状態を作っています。
(以下は採用領域のプロジェクトの際に準備しているフォーマット一例)
2、ミッション・カルチャー情報を届ける
業務委託メンバーとして知見や経験を提供する上で、新しい仕事のスタイルや取り組みを提供しながらも、企業の持つカルチャーと融合させていくことは成果を出す上で重要なポイントです。当社からご紹介する案件では "業務内容" などのハード情報だけでなく、組織や業務で関わる方々の人柄や仕事のスタイルといったソフト情報も含めてオンボーディング支援をしています。以下は実際に使用した資料の一部です。
3、人間関係の構築を支援する
稼働後の短期間でお互いを知るための会話が必要です。
私もコーナーに入社してから複数社で業務委託として支援をさせていただきました。
その中の1社目では、早期にパフォーマンスを上げたい一心でこの部分を後回しにしてしまったことから、結局遠回りをしたと振り返っています。関わったプロジェクトにおいては、入社初日に関係するメンバーとの1on1や歓迎ランチを自発的に行う企業があり、そうした企業ではその後のパラレルワーカーのパフォーマンスは非常にいいことが多いです。
また、どの情報がどこにあるか分からない問題を解決しやすくするためにも、クライアント企業のカウンターパートとなる方を中心に稼働後1週間は特に意図的にコミュニケーションをとる時間を設けていただくようにしています。
なお、受け入れ側(企業)のスタンスも極めて重要になります。当社では稼働初日は業務上使用するもの全て(各種アカウント、備品など)揃えた状態にしていただくのと、当日のスケジュールをできる限り明確にすること、稼働初期1週間程度の業務を明確にしていただき、スムーズな立ち上がりを支援しています。
●終わりに
ここまで業務委託メンバーの早期戦力化のためにTipsを書きました。当社では、上記の早期戦力化のための施策を丁寧に行っていることもあり、サービス継続率は97%となっています。(※プロジェクトゴール達成時は除く)
当社のTipsを通じて、組織・個人ともにハッピーな状態を作ることに寄与できましたら幸いです。
私たちは、「一人が複数の会社で本気ではたらく社会を作る」をミッションに、複数企業の人事組織課題を解決できるパラレルワーカーを増やすことで、 多くの企業をインキュベーションしていき、スキルのアップデートをし続けられる個人を増やしていきたいと思っています。
ーーーご案内ーーーー
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