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経営者の「伝えたつもり」は必ず起こる。自分は伝えているって思っていませんか?
経営者の考えが伝わらない理由
新制度導入の発表に、社内では「え〜〜」と声が上がる。
「社長がまた急に言い出したよ。まったく困るよなぁ」
経営者がじっくり考え抜いて導入を決めたにも関わらず、従業員には“唐突”な変更に感じてしまうことがあります。
経営者の真意は、なぜ伝わらないのか。
ひとつには、経営者と従業員の「時間の捉え方の違い」があります。
従業員は、“今週”や“今月”といった短い期間で考えることが多く、目の前の業務に意識が向いています。一方で、経営者は数ヶ月から1年、数年の期間で事業計画を立て、将来どのような変化が求められるかを予想しながら決定しています。
ここが社内のズレが起きやすいポイントのひとつです。この時間の捉え方の違いを意識して、経営者は社内に自分の考えを伝えていく必要があります。
そして、もっとも大事なのが、経営者はそこにいたるまでの流れを共有しているか? ということです。
例えば、新しい勤怠管理ツールを入れる決定したとき。「慣れるまでに少し時間がかかるけど、これを使ったら経費精算をスピーディーにしてあげられるな」など、決めるきっかけになった出来事や、迷って選ばなかった選択肢など「決めるまでの流れ」があるはずです。
経営者自身は、時間をかけて決定するまでの流れを知っているので、決断には確信を持っています。しかし、従業員は経営者の「決めるまでの流れ」を知りません。経営者がいろんな選択肢で迷ったことなどは知らないのです。
そのため、経営者が何度も検討を重ねた上で打ち出した決定でも、従業員から見れば突然の変化に感じてしまうのです。
あなたは、長い時間をかけて考えたものをどれだけ言語化して、従業員に伝えているでしょうか?
「自分はけっこう伝えているけどな」と思いますよね。
ほとんどの経営者がそうおっしゃいます。
ですが、その企業の従業員の方からは、「またうちの社長が急に.....」という声を聞くんですよ。
人間の意識の95%は言語化されていない
なぜこんなすれ違いが起きるかというと、経営者に限らず私たちは、思っている以上に自分の考えを言語化できていないからです。
ハーバード大学のジェラルド・ザルトマン教授によれば「人間の意識の95%は言語化されておらず、感覚は持っていても、95%は自分で認識できずに、何となくそう思うレベルになってしまっている」そうです。
「80%くらいは自分で言語化できているはず」と思っていませんでしたか?
私はよくしゃべっている自信があったので、けっこうショックを受けました。思っている以上に言葉にして伝える機会を作らなければ、自分の考えは伝わらないのだと認識を新たにしました。
ちなみに、楽天グループの三木谷浩史会長兼社長は、いまでも毎週の朝会で「なぜこの意思決定をしているのか、この投資が必要なのか」といった説明を自らしているそうです。
楽天のような大企業になっても、経営者が伝えることを重要視しているのかと驚きました。そこまで徹底しないと伝わらないということを、強く意識されているのだと思います。
日本を代表する経営者の三木谷さんは、少なくとも毎週やっている。
それならば、私たちは?
記憶に定着する「物語」の力を活かす
「経営者の伝えたつもり」で伝わっていない課題を乗り越えるためには、「物語」を使った情報の伝え方が効果的です。
私たちは、経営者が発信するべきなのは
「経営者の過去の経験」と「現在」と「企業のビジョン」の3点を結ぶストーリーだと考えています。
企業はどこから来て、どこに向かうのか? それを示す物語が「企業の物語」です。
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私たちが「物語」で伝えていくべきだと考える理由は、「物語」は、数字やデータだけでは表現しきれない微妙なニュアンスも伝えることができるからです。
試しに、弊社で担当しているサラダ兄弟の物語を読んでみてください。
自分が登る山は何か? ウォール街証券マンが世界一周旅からサラダで起業
物語の形で伝える価値としては、次のようなことがあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1698901281875-QHIywVMBVb.png?width=1200)
「物語」は完璧な道具ではありません。ですが、信じられないほど強力なものです。
どんなに素晴らしい思いを持っていても、言葉にしていなければ誰にも届きません。「物語」を使った伝え方に挑戦してみませんか。
「企業の物語」には、想像を超えた力が宿っています。その力を私たちは信じています。一緒に「企業の物語」をはじめましょう。
株式会社コルクラボギルド 代表
頼母木俊輔(たのもぎしゅんすけ)
今なら「企業の物語」作りが体験できる、初回ヒアリング90分が無料で受けられます。興味のある方は実際に試して検討してください。
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