080【テーマトーク】自己肯定感について #コルクラボの温度
コルクラボのメンバーが、気になるテーマについて、ゆるく楽しく語り合う『テーマトーク』。今回のテーマは「自己肯定感について」です。
「自己肯定感を高めるためには?」
「自分らしく感情を表現するために必要なことは?」
ライターのとっちー、キャリアアドバイザーのひろこ、保育士のひかちゃんの3人が、それぞれの体験を共有しながら話し合ってみました。
(これってどんなnote?)コミュニティを学ぶコミュニティ「コルクラボ」のメンバーが運営している音声番組「コルクラボの温度」。PodcastやVoicyでコミュニティやコルクラボに関することを配信しています。noteでは、「コルクラボの温度」で配信した音声の記事化、その他関連情報などをお送りしていきます。
(今回はどんな記事?)11月28日にPodcastやVoicyで配信した内容を、テキストにしてご紹介します! 音声は下記リンクから聞けます。WebサイトもVoicyも内容は同じです。
Webサイトはこちら↓
Voicyはこちら↓
-----
自己肯定感ってなんだろう?
とっちー:今日のテーマは…
ひかちゃん:今日のテーマは?
とち:「自己肯定感」について。重たいねー!
ひか:そうだねえー、「自己肯定感」か。
とち:ちょっと、風のうわさでね。
ひか:うん。
とち:ひかちゃんが、自己肯定感がめっちゃ高いって聞いてさ。
ひか:まあ、そうだね。自分のことは大切に思っているし、自分のことは好きだなあとは、思ってはいるけど。
ひろこ: いいなあー。わたし、ひかちゃんにはじめて会ったとき、「あ、自己肯定感高いな」って思ったよ。
とち:なんでわかるの?
ひか:仕事でやってるから?
ひろ:そう。学生の面談をしていると、感覚的にわかるの。自己肯定感っていう指標で人を見がちかもしれない。その子が自分のことを知って、自分らしく話せることが一番内定を取りやすいんだけど、自己肯定感が高くないと、自分のことをちゃんと見られないから。高いからいいとか、低いから悪いとかじゃないよ。
とち:わたしは?
ひろ:とっちーは、あると思う。自分でないって言ってるのが、なんでかわからない。
とち:ああー。
ひろ:ただ、とっちーは「自己肯定感がなかったとき」があったんだろうなって。
とち:うん。
ひろ:でね、ひかちゃんの場合はたぶん、天才的にあるんだよ。
とち:あはは、そういうイメージ。
ひか:そう、ずうっとね、「しあわせだな」と思って生きてきているの。
とち:へえー。
ひろ:すてき。
ひか:人生楽しいし、好きなひとがいて、好きなことができて。
とち:なにかに困ったこととかは?
ひか:小さいことではたぶん、たくさんあると思うんだよ。「なにかができない」とかさ、「やりたいけど今は難しいな」とか、あるけど。
とち:うん。
ひか:「挫折しました」みたいなことって、ないんだよねえー。
とち:わたしの思う自己肯定感って、何か失敗したことによって、自分の価値が揺らぐかどうかだと思うの。
ひろ:あああー。
とち:わたし、揺らぎまくるからね。
ひか:ああ、そうなんだ。
ひろ:え、失敗したときに?
とち:うん。失敗したとか、「これ、やりたいけどできないなあ」ってときとかね。揺らぎまくる。
ひか:なるほどね、それでいうと、自己肯定感がね、どうやって育まれてきたかなっていうのを振り返ってみると…
ひろ:知りたい!笑
とち:頑張るぞ!笑
ひかちゃんの、自己肯定感の育まれかた
ひか:すごく印象に残っている母とのエピソードがあって。小学校のね、たぶんわたしが6年生のときに、ひとつ学年が下の女の子から、すごく好かれた時期があったの。
とち:ふうーん。
ひか:わたしもいっしょにいて楽しいなと思ったから、仲良く遊んでたんだよね。学校にいるときも遊んでたし、それこそ休みの日も、遊んでたりしたんだけど。
とち:うん。
ひか:その子の「好き」がどんどん大きくなってきて。家に電話がかかってきたりとか、休み時間とかにさ、わたしのクラスまで毎回のようにきてくれたりとか。
ひろ:へえー。
ひか:あと、プレゼントをしてくれるようになったりとか。
とち:おおー、アツいね。
ひか:それをね、わたしが少しずつイヤになっちゃったの。で、あるとき、いま思うと本当に恥ずかしいんだけど、その子からもらったぬいぐるみを違う子にあげちゃったの。「もういらない」って思って。
とち:うん。
ひか:それを、たまたまその子が見てたみたいで。わたしが習い事から帰ってきたら、母に、「さっき●●ちゃんから電話があったんだけど」って言われて。
わたしはさ、いけないことをしたって自覚がちょっとはあるわけよ。人からもらったものを、他の人にあげちゃって。「あ、やば」って思ったの。
そしたら母がね、そこで、「何したの!」って怒るんじゃなくて、「何があったの?」って聞いてくれたわけ。
とち:うん。
ひか:で、わたしが、「すごい仲よかったんだけど、今は嫌いなんだ」ってことを言ったの。「その子が嫌いで、もらったものも嬉しくないから、他の子にあげちゃったんだよね」って。
そしたら母が、「ああ、そうだったんだね。」って。それしか言わなかったの。
とち:ええー!
ひろ:泣きそう、わたし。
とち:あはは。
ひか:わたしは悪いことをした自覚はあるからさあ、怒られるものだと思ってたし、その感情ってよくないと思ってたんだけど、それをさ、まるっと肯定してくれたの。
とち:すてきー。
ひろ:それはパーフェクト!
ひか:それから、自分の中でのネガティブな感情に対しても、いけないものって思わなくなったの。自分の想いとか状態を「それでいいんだね」って思えるのが、すごく大きいと思っていて。
とち:へえー。
ひか:そこがたぶん、自分の、芯のところで残っていて。そもそも、ネガティブな感情になることが少ない方ではあるんだけれど、それを表現することも全然躊躇ないんだよね。そのまま受け止めてもらえるっていう自信が、なんかあるの。
とち:「あのひとムカつく」とか思っても?
ひか:ムカつくってあんまり思わないからなあ。
とち:それはさ、生まれつきなのかな?結構さ、幸せになるかどうかって、遺伝子的に決まっていて。
ひか:あ、そうなんだ。
ひろ:それ、聞いたことある。
とち:幸せな感情が多いか少ないかって、50%くらい遺伝なんだよ。あとは環境。
ひろ:そんなに遺伝なの?
とち:TEDかなんかで見たんだよね、ごめんなさい数字がね、違ったら申し訳ないけど。
ひろ:あはははは。
感情は隠すべき?
とち:そもそも、ひかちゃんはネガティブな感情があんまりないから、全部出しても危険がないと思うんだよ。もし、しょっちゅうさ、嫉妬ばっかりしてたらさ。
ひろ:すごい憎しみが、とか。
とち:見せらんないじゃん。笑
ひろ:それは見せらんないね。笑
とち:そういうものは、言えないなって思う。
ひか:人の欠点とかも、あんまり欠点として捉えないかも。わたしは自分の捉え方もポジティブだけど、他者の捉え方もすごくポジティブだと思う。
とち:なるほどね。
ひか:その人の嫌いなところとか、苦手なところって、たぶん「チャーミング」っていう捉え方をしてるんだと思う。
とち:苦手な人とかいないの?
ひか:苦手な人かあ…。人のことを傷つける人はそんなに得意ではない。苦手な人からは、逃げるっていうのかな、距離を保つようにしてるかもしれないけど。そういう人がいても、さっき言ったみたいに、ちょっと捉え直すっていうか。
ひろ:じゃあさ、ひかちゃんのことを、すごくうらやましいって思って、嫉妬する子とかいなかった?
ひか:いないよ、いないよ。
ひろ:気づいてないだけかもしれないね。
ひか:あははは!
とち:それはあるかもしれないね。笑
ひか:気づいてないかもしれない…。笑
「感じてはいけない感情はない」
ひろ:わたしはさ、二十歳くらいから自己否定ばっかりだったから、ひかちゃんみたいになりたくって。自分の中で否定的なものが湧き上がったり、自分を信じられないときに、「自分にOKを出す」みたいなことをしてきて。
とち:へえー。
ひろ:今は、周りからすると自己肯定感が強くて、評価を気にしない人に見られるけど。ちょっとずつ、コツコツと、10年くらいかけて、ようやく言えるようになった感じかもしれない。天才的なものがある人は、うらやましいなって思っちゃう。
とち:わたしは、子どもの頃はすごくいい子だったのね。優等生タイプ。でもだんだん、こう、屈折していくんだよね。無愛想になったりとか。
ひか:どういうことがあってそうなったの?
とち:自己肯定感の話とずれちゃうんだけど、「感情は隠すべきである」ってどこかで思ったんだよね。
ひか:逆だね、わたしと。
とち:いい子であるっていうことが、自分をそうさせたのかもしれないけど。「感情を出して、いいことはない」っていうのが重なって、感情がなくて無愛想な時期があって。
ひか:へえー!
とち:「誰に嫌われてもいいや」みたいな。悪口めちゃくちゃ言ってたし。
ひろ:そっちに振り切ったんだ。おもしろい。笑
とち:大人になって、カーネギーの『人を動かす』を読んだら、「悪口とか苦言は、一生言わない」って書いてあって。「わたし、めちゃくちゃ悪口言ってるんですけど!」みたいな感じだったわけ。それでたぶん、いい子だったわたしに戻ったんじゃないかなって。みんなから好かれたいってわけじゃないけど、「みんなを尊重しよう」ってなった感じかな。
ひろ:その本がきっかけで?
とち:今思うとね。あと「感情を出していい」っていうのは、ゆうさんがきっかけだよね。
ひか:ああ、ゆうさんね。
とち:ゆうさんがコルクラボに所属していて、ツイッターで、『感じてはいけない感情はない』って、よく言っていて。『どんな感情にも意味があるし、それは大事にするべきだ』って。
とち:わたしはさ、嫉妬とかそういう感情をさ、一所懸命自分から消そうとしてたの。でも本当はそれに欲求が隠れているって聞いて、ちょっとずつわかってきたって感じかなあ。
ひか:うんうん。
とち:だけど、やっぱりネガティブな部分は出せないし、まだ認めづらい。難しい。
ひろ:なんかさ、日本の幸福度が低いのって、自己肯定感が低いからってされているみたいなんだけど。真実はどっちでもよくって、結局その人が「苦しい」っていう根本が自己肯定感の低さだったりするから、そこだけをフォーカスしたいなって思っていて。
ひか:うん。
ひろ:「自己肯定感が低いから自分はダメ」って思うのは、嫌だなって。
とち:ああ、そうだね。
ひろ:もっと自分らしく、その人らしく輝くには、どうすればいいのかなって。わたしも含めて、人生で一番考えるところかなって思う。
とち:幸せになる手段でしかないってことだね。
自己肯定感を高めるためには?
とち:でも、生きやすくなるには自己肯定感は上げたいなあ。どうしたらいいんだろうね。
ひか:わたし、元からあるタイプだからさ。笑
とち:そっか!天才には説明できないんだ!笑
ひろ:そうなの、わたしにはよくわかる。笑
とち:逆にじゃあ、わたしが努力してきたタイプだとしたら、だね。でもコルクラボは大きいよ、愛されるってことなのかなあ。
ひか:それはすごく大きいかもね。
とち:コルクラボでは、まだ自分の欠点をさらけ出せてないと思ってるの。…みんなから「とっちー、欠点出しまくりなんだけど」って思われてたら恥ずかしいけど!笑
ひか:あはは。
とち:弱さとかは、ぼろぼろ言ってるけど。汚いところとかさ、ずるいところとか、あんまり言えてないし。そういうのも含めて愛されたら、また1ステージ上がるかもね。
ひろ:うんうん。
とち:それまではさ、仕事では自己肯定感を保ってきたところもあるんだけど。
ひか:評価っていうことね。
とち:コルクラボは、いろんな活動を通してだけど、「とっちーは、そのままでいいよ」って言ってもらえることもあるし、そういう空気を感じるし。
ひか:そうだよね。さっき幸せに感じるかは、「半分は遺伝子だけど、半分は環境」って言ってたじゃん。自分のことを好きだったり、大事にできる環境は、すごく大切だよね。
とち:好きなことをやってるだけで、みんなの得になることをしたわけじゃないのに、愛してもらってる実感ができたってことなんだよね。
とち:みんなのために一生懸命、甲斐甲斐しくやってたらさ、たぶん自己肯定感上がってないから。笑
ひろ:「どう自己肯定感をあげてきたか」かあ…。本当にもう、コツコツと、なんだけどね。とにかく、自分と向き合う時間をつくること。
ひか:へえー。
ひろ:自分が今まで見なかった、それこそ、ネガティブな感情だったりとか。人ってさ、こう、自分が見たくないところをごまかそうとするじゃん。
ひか:うん。
ひろ:相手にまず見せないようにするし、自分も見たくないから、閉じちゃおうとするし。そういう過去に、自分が閉じてしまった感情を、いったん全部見るようにした。
とち:ふーん。
ひろ:それを毎日、コツコツやる。お風呂の中とか。
とち:まず、その感情に気づかないといけないよね。
ひろ:まだ自分で気づいてない感情も、きっとあると思う。
とち:うん、いっぱいありそう。…なんか、今回はいい感じだったんじゃない?笑
ひろ:いい感じだったね!笑 ありがとうございました!
ひか:ありがとうございました。
-----
MC
関連リンク
各種担当者
●文字起こし:あんどぅー
●編集:くりむー
●投稿:くりむー
編集後記
『テーマトーク』では、「日々を過ごしていく上で、きっと大切なこと」について、メンバー同士が実際にコルクラボで学んだことを交えながら、じっくりと語り合います。
今回の「自己肯定感」について、僕自身も自己肯定感を高めていきたいと思っている人なのですが、そのためには「感情をさらけ出せること。そのための環境=さらけ出せるコミュニティがあること。」が大切なのではないかと、改めて思いました。読んでくださった皆さん、聞いてくださった皆さんは、自分自身の「自己肯定感」について考えるとき、どのような言葉が思い浮かぶでしょうか。家族や友人など、周囲の人の「自己肯定感」について考えてみるのも、気づきがあって面白いかもしれません。ぜひ感想や思ったことを、コメント欄やTwitterなどで教えてください!
音声を聴きたい方はこちら。(くりむー)
サポートいただけたら、収録や配信など、私たちの活動のために使わせていただきます!