43歳2児の母|本業はライター22年|雑誌、web、広告、エッセイ何でも書く人|Yahoo!ニュース毎日記事掲載|ナチュラルワインと猫が好き|シュタイナー育ち|お仕事のご依頼はお気軽に

43歳2児の母|本業はライター22年|雑誌、web、広告、エッセイ何でも書く人|Yahoo!ニュース毎日記事掲載|ナチュラルワインと猫が好き|シュタイナー育ち|お仕事のご依頼はお気軽に

最近の記事

「 子育てという罪 」

我が家には思春期の子がいる。 大事にしてきたのは 1人の人間として接することくらいで 彼らにしてやれることがあるほど 自分は何かあるとは思えなかったけれど 最近になって重罪を犯していることに気がついた。 2歳くらいの子どもに訪れる イヤイヤ期を思い出して欲しい。 そのときの彼らは 自分のなかの白と黒を 思いっきり主張してくる。 嫌と言ったら嫌だし 好きと言ったら好き。 とてもシンプルだ。 ところがどうだろう、 思春期になった彼らは グレーばかりを選ぶ。 「 ママ

    • 「読まれない文章はゴミ、なのか」

      結論、私はそうは思わない。 もちろん「 書く 」ことで 飯を食べていくのであれば 読まれなきゃ、話にならない。 その視点から見れば、ゴミだ。 反論の余地はない。 仕事のメールや 友達とのやりとりとか コミュニケーションツールとしての文章も同じ。 読んでもらえなければ、ただのゴミ いやそれ以下かもしれない。 ただ、そうでない文章についてはどうだろう? SNSに散らばる文章なんて最たるものだ。 収益化を狙っている人であれば 前述通り、読まれないと意味はない。 しかし、T

      • 「校歌の言葉を耳にして」

        連日、高校野球が熱い。 昨日は準決勝。 第一試合は 関東第一と神村学園の戦い。 ギリギリのところで カンイチ(学生時代からそう呼んでいる)が 決勝に駒を進めた。9回までヒヤヒヤする展開。 ここで勝ち切れるってのは 調子がすごくいいのだろう。 第二試合は 京都国際と青森山田の戦いだった。 こちらも死闘の末、 京都国際が勝利。 見応えのある試合が終わったそのとき 流れた校歌に息子が反応をした。 「 あれ ?ハングルじゃん 」 韓国語の校歌が流れるとは 思ってもいなかっ

        • 専業主婦に育てられたけど。

          私の母は10年以上付き合った彼と別れて 半年で我が父とスピード婚。 その1年後に生まれたのが私だ。 父は広告代理店勤務で激務。 私が1歳のときに都内から 関東近郊に引っ越しをしたんだけど 周りに親戚もいなかったから、 母は、結局仕事を辞めることを決断をした。 以来、私が大学生になるまで いわゆる、外でお金を稼ぐという仕事はしていなかった。 最近𝕏のトレンドに専業主婦が上がっている。 何事かと見てみるとあるポストに行き着く。 簡単に言えば、専業主婦と兼業主婦 それぞれ

          令和の米騒動に思うこと

          東京のスーパーから米が消えてはや3週間。 残っているのは2kg以下の小さな袋ばかり。 割高感は否めない。 思春期の子ども2人を含む4人家族の 3食を担う親にとってこの状況はツラい。 ただ、すっからかんになった米の棚を見て 少し、考えたことがある。 今から79年前、日本は敗戦を迎えた。 あの夏は2kgどころか 一粒の米にも困っていたに違いない。 正真正銘、本物の「 米がない 」だ。 私には記憶はないけれど 記録を遡り、学んだ記憶はある。 今の我が家は それに比べれば

          令和の米騒動に思うこと

          『 彼女と私のものさし 』

          人にはそれぞれ、ものさしがある。 そのものさしは誰かと出会い、恋に落ち、別れたり、 新しいことにチャレンジしたり、仕事で失敗をしたり。 とにかく人生におけるすべてのことを吸収して、作られる。 無論、ひとつも同じものはない。 だって、まるっと同じ人生を歩んでいる人はいないから。 ただ生まれて15年足らず。 多くの時間を共にしている子どもたちとは、 少々似ているところがあるのでは? 私は漠然とそう思っていた。 しかし、それは違うものへと変化しているらしい。 先週のこと。私は

          『 彼女と私のものさし 』

          『 いつか逢うなら、今がいい 』

          中野警察署の前を通った。 建て替え前の古い社屋はもうない。 でもあの古びた建物が今でも忘れられない。 前を通るたび、胃の真ん中がキュッとなる。 安置所。薄暗いその部屋に 横たわっていたのは親友だ。 ドラマみたいに 顔には白い布がかけられていた。 ドッキリみたいで少し笑っちゃうくらいだった。 馬鹿話して、花札やって タバコ吸って、酒飲んで その背中を送り出してからたった1時間。 幾度となく一緒に聴いた 『粉雪』はしばらく聴けなかった。 今も不意に流れると涙が滲む。 もう

          『 いつか逢うなら、今がいい 』

          「 短いスカート履いてるくせに 」

          超満員電車に乗って通学をしていたJK時代。 1990年代終わりのことだ。 毎朝、なんとなく同じ場所に並び、 整列乗車する私の後ろにある日、ジジイが並んだ。 イヤな予感がした。 電車が到着し、ドアが開く。 車内はぎゅうぎゅう詰め。 そこに整列していた乗客がさらに乗り込む。 私はジジイに背を向けぬよう カラダを翻したが、次の瞬間 後ろからの波に押されてあえなく  元通りになってしまった。 「駆け込み乗車はおやめください」 駅員の少しイラついた声が響く。 試合終了。また、だ

          「 短いスカート履いてるくせに 」