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【浅草エーラウンド】革の街、浅草で革小物をつくる人気クラフトラリーに参加してきた!後編


はい、どうも。

ものづくりしたくて仕方なくて革のポーチを作りましたが、それでも飽き足りなくて今度は革靴作りを見てみたくなってしまった、ウエダです(長い…)

前回の「クラフトラリー」についての記事はこちら

後編では、「靴ができるまでツアー」と呼ばれるエーラウンドの看板ツアーの模様と、秋のエーラウンドに向けてのキックオフパーティーの様子をレポートします。

出発地点は桜橋レザーパーク、前編のクラフトラリーが終わった場所から、この「靴できツアー」は始まります。

今回先頭にたって率いてくれるのはエーラウンド実行委員長の川島さん。笑顔が素敵な、川島商店の社長さんです。

川島商店では、婦人靴のパーツの一つである「裏皮」を卸販売しており、皮を抜型により裁断機で裁断する光景を見学することができます。

「午後も元気に!」ということで歩き出した一行。さながらビートルズのようです。

※編集長もウエダも前編のクラフトラリーの影響でバテバテなのは内緒です。

さて、まずは革を選ぶところからです。

株式会社宮田さんでは、牛や馬などのさまざまな革を見せて、触らせていただけます。

頭とお尻の部分で伸び方が違い、伸びてしまうところは靴のサイズが変わってしまうので使えない、など職人さんしかわからない知識をどんどん教えてくれます。

これはすべて同じ革に、違った色を乗せていったサンプルです。牛や馬などで触感が違うのはもちろん、その動物の年齢によっても柔らかさなどが違い、実際に目で見て触ることによって理解が深まります。

宮田さんで大元になる革を見せてもらったら、次は靴の型に裁断する工程を見にいきます。

前編でもお世話になった株式会社東京刃型さんへ。こちらで、実際の靴の革の裁断用に使用される刃型をつくる工程から見学させてもらいます。

2階の工場にて、職人さんが刃型のカーブを作るところを見学します。

今回のツアーには、こんなに小さな女の子も参加していました。お母さんとの参加です。

職人さんの使用している機械を実際に体験。これがなかなか難しい…

完成バージョンはこんな感じ。クライアントにもらった寸法に合わせて、刃型を作っていきます。

この刃型を使い、革を型通りに抜いた後は、それらをつなぎ合わせていく作業になります。

足の甲の部分を綺麗に縫い合わせなど行うのが、こちらの松崎製甲さん。

ダブルミシンで綺麗に縫い合わせていきます。こちらは参加者さんも体験させてもらっていました。

少し順番は前後しておりますが、次は金具を選んでいく工程です。金具を買うにはここ、株式会社丸上さん。

丸上さんは、前編のクラフトラリーでも紹介した、靴の金具とヒール屋さん。クラフトラリーを先導してくれていた上原さんが代表取締役の会社です。

金具やヒールのこと、浅草での丸上さんの歴史のお話などを聞かせていただけました。

COREZO!班も元気にツアーに参加しております。

(おにぎり食べて復活している編集長と、それをみてホッとしている顔のウエダです。)

金具やヒールを選んだら、必要なものは揃いました!

いよいよ組み立て作業、クロスロードさんで行います。

このクロスロードさんでは、1日多くて200足も靴をつくっているそう。

革靴作りは若者の間でもしっかり人気らしく、社員の募集をかけると毎回たくさんの応募が来てくれるようです。働いている方々も若手が多く、これからの革靴産業をまだまだ盛り上げてくれる兆しがありました。

今の時期は夏に向けてのサンダルを製作中。革のパーツを底と組み合わせて、特製のトンカチのような道具で叩いていきます。

靴の裏を少し削ることで、糊の付き具合をより良くすることができ、丈夫な靴に仕上がっていきます。

クロスロードさんで、靴のできあがりまでを見た後は、 番外編として革製品のお手入れやさん「リフレザー」さんへ。

リフレザーさんは、革ジャンで有名なカドヤがプロデュースする革専門のクリーニング屋さん。

1点1点をしっかりとクリーニングしていきます。

革は、1つ1つが違い、保存されていた年月日や場所、気温などによっても状態が変わります。

適当なクリーニング屋さんだともちろんダメになるのも早く、こちらのリフレザーさんほど革に気を遣っているクリーニング屋さんはないというほど。

参加者さんには、革製品のお手入れのコツなども詳しくご紹介していました。

自分の革製品をしっかりお手入れしていきたい方は、ぜひリフレザーさんをご利用ください。

今回、各所で様々なお土産もいただき、とても贅沢なツアーとなりました。

先導する川島さんも、歩いている途中に豆知識を教えてくれたりと、どこでもサービス精神旺盛、楽しいツアーとなりました。

今回の参加者さんには革に関する専門の方も多かったようで、みなさん各所で質問が止まらず。

前のめりに聞いている姿勢がとても印象的でした!

いくつものパーツを組み合わせて1つ1つ作る革靴、過程を知らなかっただけに、裏側でたくさんの人が関わっていることに驚き、感動します。

ぜひ、みなさんも、「革ができるまでツアー」次回の参加お待ちしております。

そして、ツアーの後は、秋のエーラウンドに向けてのキックオフパーティーです!

会場の桜橋レザーパークでは、スタッフさんたちが準備してくれています。

!!!

待ってました!!!

「1日お疲れ様」というような顔でこちらを見ている缶たち!!!(見てない)

各運営の方々のお話に始まり、乾杯の音頭。

会うたびに思うのですが、浅草の革職人の皆さん本当に優しい方ばかり。この笑顔がたまりません!

本日お世話になった上原さんに一言いただきました。

「いやー、疲れたでしょ?でも、楽しんでもらえたら嬉しいです。こうやって、実は浅草の奥には世界に誇る革職人たちがいること。この小さな地域で革靴ができてしまうこと。

僕の夢は、この製品たちをもっと海外に知らせていくことなんです。そのためには、技術を守りながらも、外に向けてアピールしないといけない。これからも頑張りますので、COREZO!さん、ぜひ国外に向けても発信していってください。」

確かに、このツアーやラリーの間、いたるところでイタリアやヨーロッパなど、海外に通用するという技術の話があがっていました。

実際に材料として輸出している商店もあれば、海外から技術を学びに足を運ぶ人もいる世界。

絶対に絶やしてはいけない技術であり、もっともっと世界といろんなことが巻き起こせる業界に、上原さんはわくわくしながら取り組んでいます。

お力添えできるよう、COREZO!も頑張ります!

また、副実行委員長(初代実行委員長)の今村ひろゆきさんにもインタビューできました。

「浅草って、本当に温かい職人さんで溢れているんです。

そして、その人たちが、いい大人が、本気でこの革産業を盛り上げようと頑張っているんです。

僕はそんな大人たちに心を奪われて、同じ想いでイベントをやって発信していこうと思い、今も関わらせてもらっています。

ものづくりに興味がある人、浅草に興味がある人に、ちょっと扉を開いてもらうだけで、こんなに楽しい世界があるんだということを知ってもらえるきっかけを、これからもつくっていきたいんです。」

そう語る、エーラウンドに関わる全ての方を背負っている運営委員長の今村さんは、本当にかっこいい大人の中の一人でした。

「秋にはもっと大きな規模のエーラウンドがあります。実は今回は凝縮編、秋の方がもっとたくさんのコンテンツに触れられます。

80社もの革・靴・モノづくりに関わる会社が集結します。ぜひ、遊びに来てください。」

本気で革業界に向き合う職人さん、会社さんたちがつくる想いのこもったエーラウンド、次回は秋開催です。

ぜひ、足を運んで見てください。

エーラウンドの秋の開催情報については、随時更新していきます。

COREZO!ツイッターも要チェックです!


【おまけ】

ちゃっかり業界人の前で紹介されていた我らが編集長。

「浅草を、エーラウンドを、これからも盛り上げていけるよう頑張っていきます!」

(ウエダはそんな編集長が先にビールを飲んで来ていることを知っているので、マイクを持ってどんなことをいうのかヒヤヒヤしていましたとさ♪)

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