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おんなじぐらいの復讐を
人間関係はシーソーです。
それは、どちらかに傾けば負担になり、どちらかに傾けば不公平になる。
先日、お付き合いのある会社の担当者さんから、メールでアンケートのお願いが届きました。
そのアンケート内容は、わずか数分で答えられる簡素なもの。
当然僕は二つ返事でアンケートに早速答え…
ることはなく、そのメールをそのまま閉じました。
その会社には実際お世話になっています。
そして、提供されているサービスの向上に協力したい気持ちもあります。
だけど、僕は協力せずに次の作業へと向かった。
なぜだと思いますか?
それは、メールを送ってきた担当者と僕の間にあるシーソーが、相手の側にドーンと傾いていたから。
具体的に説明します。
先方の会社とは、もうそれなりに長いお付き合い。
実際にその会社のサービスなしでは、自分の仕事も立ち行かなくなるので、良いお付き合いをこちらも心がけているんですよね。
でも、2024年の年末。
それまで、とてもよく尽くしてくださった担当者さんが、新しい担当者さんに変わってしまった。
年の瀬ということもあって、挨拶もそこそこに。
だから当然そこには、関係性が出来上がっていません。
もちろん、年末年始はお互いに忙しいです。
それにそのアンケートだって、別に新しい担当者さんが自分の考えで仕掛けているものでもないでしょう。
つまり、数ある業務の中の"ひとつのお仕事"として、その担当者さんも深く考えることなく一斉送信してきたはずなんです。
とは言え、僕がアンケートに答えることは、僕自身のリソースを注ぎ込む行為。
それがたとえ、数分間の作業であったとしても。
でも現時点においては、僕と新しい担当者さんの間のシーソーは、新しい担当者さんの方に思いっきり傾き、下がりきってしまっている。
「新山さん。これ、会社の指示だから、どうかお答えくださいませんか?」と。
少し振り返ります。
この担当者さんからは、担当変更のご挨拶以降、特に追加のコミュニケーションはありませんでした。
あ、正確に言えば、年末年始休業のお知らせはあったかな。
でももちろん、これはコミュニケーションの一つとしてはカウントできませんよね。
これがもう少し、新しい担当者さんの人柄が窺えるやり取りだったり、僕の現状に対するヒアリングやら何かを匂わせるやりとりがあれば、僕たちの間のシーソーはもう少しバランスを保てたことでしょう。
だからこそ、今回のアンケートは"パス"という結論に至ったのです。
誤解なきよう言わせてもらえれば何も、「僕が客の立場なんだから、日頃から機嫌をちゃんと取っておけよ!」ということではありません。(いや、ちょっとは思いますけどね・笑)
でも本当に意識しておきたいのは、人間関係はシーソーだという部分です。
たとえば人間、相手から借りができた状態、つまり恩義の施しを受けた状態においては、相手にお返しをしたいと感じることでしょう。それも速やかに。
そして、逆もまた然りと言えるでしょう。
だって、自分のリソースを割いて相手に貸しを作ったならば、できれば何かしらのお返しをしてほしいと思いませんか?
繰り返しますが、ここで言いたいのは「見返り」の話ではありません。
人間関係においては目に見えないシーソーがあって、その関係性の中においては、できるだけ真ん中に比重を保とうとすることが健全だ、という話なのです。
人間なんて、誰にも迷惑をかけずには生きられないものなのだから。
でも、ここからが人間の不思議なところで、どちらか一方が偏愛的な好意を注げば良いという話でもないということにもなってくる。
比重が傾き続けてしまうといずれ、その関係性はおかしくなるのだから。
つまり、このシーソーのバランスを壊すのは、相手に対する迷惑や負担だけではない、ということなんですよね。
好意や愛すらも、シーソーを傾ける一因になるということなんです。
結論として、人間関係をできるだけ良好、円滑にしたいと思うのならば、シーソーのバランスを意識すると、うまく進めやすいということです。
その大小を問わず、借りができたならば同じ重みでお返しすればいいし、貸しがあるのにそれが返ってこないのだったら、その関係はいっそのこと終わりにしてもいい。
あなただけが不満を抱え続ける必要なんてないし、傷ついたまま口を閉ざして、相手の言いなりになる必要も全く無いということです。
よく考えたら人間は、この辺のバランス感覚が良くできています。
よほど人間性が破綻した人が相手ではない限り、このシーソー理論がほとんどの人に通用することを思えば、一つの生きやすさの指標となりませんか?
だから、我慢し続けるのはやめよう。
関係が壊れることを恐れて、口を閉ざしてしまうことはやめよう。
相手の側にシーソーが傾いているのならば、
おんなじぐらいの迷惑を与えてもいいんです。
おんなじぐらいの復讐を果たしてやればいいんです。
おんなじぐらいの笑いを届けてやればいいんです。
おんなじぐらいの愛を贈りつけてやればいいんです。
時にこっちが与えすぎたり、
時に相手が与えすぎてきたり。
その時々の気持ちをしっかりと受け止め、味わいながら、シーソーの比重を真ん中に寄せることを意識していけばいいんです。
人間、誰もが平等だ。
だって、人間関係はシーソーなんですから。
お互いに迷惑をかけ合って、笑いあって。
今日も一緒に、生きましょう。
発信しても反応がない日、落ち込むこともある。でもそんな日は、誰かのためじゃなく、あなた自身のための言葉、発信だったんです。大丈夫。続けることで、少しずつ届く。変わる。伝わっていく。だから今日も紡ぎましょう。真っ直ぐに、揺るがずに。
— 新山@エモーショナルコピーライター/SNS発信資産化コーチ (@coremail_marke) January 22, 2025
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