自分探しをやっている間は売上が上がらないという不都合な真実
自己認識力が高いことが大事と言われます。
先日読み終えた本の中にも打たれ強いリーダーに共通する要素の一つとして、自己認識力が高いことが挙げられていました。
我々がプロファイリングで発掘しているコアコンセプト(深層価値観)を知ることで、自分はどのような時に力を発揮することができ、どのような時に力を発揮できないか、が分かります。その結果、自己認識力が高くなります。
しかしながら、コアコンセプトを知ることはあくまで出発点。それをどう活用するかの方がより大切です。
その際、ポイントとなるのは、自分が力を発揮できない状態になった時に、どう対応するか?
コアコンセプトを知る前に比べると、「これは自分が力を発揮できない状態だ」と気づけることは大きな進歩です。けれども、ここで大きく対応が分かれます。
「また、嫌な状態だ」と分かって落ち込んでしまっては、何も変わりません。モヤモヤするのは仕方ないと割り切って、次の一手をどう打つかが鍵を握っています。
実は我々も、価値判断の基準となるコアコンセプトについて
コアコンセプトの表:自分が本来の力を発揮できる状態
コアコンセプトの裏:自分が本来の力を発揮できない状態
と定義してクライアントさんに説明してきました。
もちろん、「裏」が悪い訳ではありません。表と裏は表裏一体であり、「裏」であると分かることが大切であるとご本人には繰り返し説明していますが、どうしても言葉に引きずられて、「表:良い自分」「裏:悪い自分」と捉えてしまう人が多いのです。
一方、私自身も実感しているのですが、裏の状態を意識して活用すると、自分自身の成長につながります。
そこで、最近では
コアコンセプトの表→コアコンセプトA
コアコンセプトの裏→コアコンセプトB
と呼び変えています。
コアコンセプトAのAは安定、安心のA。自分が平常心でいられるので、本来の力を自然と発揮できる状態です。
一方、コアコンセプトBのBはバネのB。時にはバネが縮むことで足を引っ張ることもありますが、バネの伸びる機能を上手く活かして、今までにない自分の力を発揮できるという訳です。
自己認識力が高いことは成果を上げるための必要条件であるけれど、十分条件ではありません。自分のことをある程度分かった後は、「どうすれば関心の矢印を相手に向けられるか」に注力すべきです。
言い換えれば、自己認識力の高い人は自分を薄めることができるために、
「どうやったらお客様はこの商品を買ってくれるだろうか?」
「どのような言葉で伝えれば、彼は行動してくれるのだろうか?」
ということに思いを馳せることができるだと感じます。
サポートは、マインドの感情とマネーの勘定を整えることで、自己成長につながる研究費に活用させていただき、得られた気づきをnoteへの記事に投稿する形で還元します。