自分の価値を自然と受け入れることができたら、自ずと覚悟が生まれる
「自分の価値に気づけたこと」
今年になって自分のコアコンセプトを言語化されたクライアントさんと久しぶりにお話する機会があった際
「コアコンセプトが見つかって、何が一番良かったですか?」
と質問したところ、冒頭のような答えが返ってきました。
自分の価値というのはなかなか気づくのが難しいです。
第三者が
「それってすごいことですよね」
と言っても、ご本人が
「それこそ自分の価値である」
と腹落ちしない限り、自分の価値とはなりません。
自分の価値を見つける際にお客さんや親しい人にいろいろと聞いてみるというやり方があります。
価値というのは自分以外の人に認められてこそ、その意味が出てくるので、第三者に聞くというのはある意味正しい方法です。
しかしながら、せっかく第三者が
「あなたはここが素晴らしい」
と教えてくれても、当の本人の感情に響かない限り、自分の価値に気づけないままということがよくあります。
自分の価値判断の基準であるコアコンセプトを発掘する前の段階では、自分の過去の経験や今現在関心があることなどを自分の感情と紐付ける形でいろいろとプロファイリングしていきます。
このプロセスを経る中で、だんだんと自分の中にあって気づかないままでいたセンサーのようなものが磨かれていくように感じています。
それゆえ、以前なら
「あなたはここが素晴らしい」
と言われてピンとこなかったとしても、
「もしかすると、そうかもしれない」
と自然に受け入れる土壌ができてくるといったことがあるのです。
荒涼とした土地を耕してもすぐに作物は育ちません。
しかしながら、少しずつ肥料を加え、土壌を変えていくことで、その土地が本来持っていた力が発揮され、美味しい作物ができることがあります。やはりその可能性を信じて、手をかけ、時間をかけることが欠かせません。
冒頭の回答をいただいたクライアントさんも気づいた価値は、ご本人が子供の頃から好きだったことの一つでした。
けれども、過去に他人から
「そんなのたいしたことないよね」
と言われたことで、自分の中では価値のないものとして封印していたものだったのです。
もちろん、自分が持っている価値は神様ではないので、すべての人が
「それは素晴らしいですね」
と、認めてくれる訳ではありません。
けれども、中には
「それはすごい!」
と感じてくれる人も必ずいます。
このように考えてみると、自分の価値に気づくというのは
「その価値を認めてくれない人がいてもしょうがないよね」
と自分の中でしっかりと線引きできるということなのかもしれません。
この線引きが自分の中でできたら、
「自分はこの道で行く」
という覚悟が生まれます。
そして、他人の評価に左右されない強い覚悟を持った人は少数派なので、人から見ると
「この人すごいかも?」
と感じさせる力強さが出てきます。
そして、人も動物なので、強い人に対して相対的に弱い人は
「この人には敵わない」
と本能的に感じて巻き込まれる傾向にあります。
コアコンセプトを言語化することはあくまで出発点に過ぎません。
その価値判断基準をベースに自分が本来持っていて、人の役に立てる価値に気づけるかどうか。
そして、自分はその価値を提供し続けるのだと、自分の中で覚悟ができるかどうか。
ちなみに、弊社のクライアントさんのケースでは、男性と女性を比べると、コアコンセプトを見つけた後は相対的に女性の方が覚悟するまでの時間が短いです。
サポートは、マインドの感情とマネーの勘定を整えることで、自己成長につながる研究費に活用させていただき、得られた気づきをnoteへの記事に投稿する形で還元します。