![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42208131/rectangle_large_type_2_a30628df09168cc79fb10a0d43482aa9.jpg?width=1200)
お金の多寡で感情を左右されないキャッシュフロー経営は「Cool head × Warm heart」の掛け算で定着する
株式投資で失敗しないコツって何かご存知でしょうか?
それは、「買った株を嫌いになる」ことです。
株式投資でよく失敗するのは、株が上がっている時に「もっと上がるだろう」と思ってついつい欲が出るケースや、逆に株価が下がっている時に「せっかく期待して買った株だから」と思って損が出てもいつまでも持ち続けてしまうケースです。
このため、たとえ思い入れのある株でもいったん買った後は、「いつ売るか」、「いくらになったら売るか」を冷静に判断して売却する必要があります。
最近の株式投資の主流はシステム投資。
プログラムを組んで一定の指標が出たら、自動的に売ったり、買ったりを繰り返すという仕組みです。つまり、株式の売買と人の感情とか気持ちを切り離しています。
株式投資の場合は比較的分かりやすいのですが、会社の普段の仕事の中でも同じように、「お金と感情が絡み合う」ことはないでしょうか?
例えば、1万円の商品と100万円の商品。どっちの商品が売れたら嬉しいでしょうか?
当然100万円の商品ですよね。
この場合、どうしても100万円の商品の方に販売も力が入りがちです。
一方で、銀行から300万円借りる時と1億円借りる時だったらどうでしょうか?
いざ1億円借りるとなったら、やはり少しはびびってしまうのではないでしょうか。
このようにお金と人の感情とは密接に絡み合っています。
ではここで、お金と感情を切り離し、1万円の商品も100万円の商品と同じくらい一所懸命に販売したり、100万円の商品も1万円の商品と同じように肩の力を抜いてセールスできたりしたらどうでしょうか。
また、1億円借りる時も300万円借りる時と同様に粛々と銀行と交渉できたらどうでしょうか。
皆さんの会社の商品は今よりももっと売れたり、必要な運転資金を借入して事業のスピードが加速したりして、結果的に会社の収益はさらに改善するのではないでしょうか。
密接に絡み合っているお金と人の感情を切り離すと、冷静な判断ができる分、失敗する確率は確実に減少します。
そして、この「お金と人の感情を切り離す仕組みを構築すること」、これが私の考えるキャッシュフロー経営です。
「貧すれば鈍す」ではありませんが、お金がなくなると、途端に態度が急変する人をたくさん見てきました。
私が起業する前に勤めていたベンチャー企業の経営者もそんな一人です。
順調だった頃はプレゼンの天才として頭のキレも抜群の上司でした。しかし、資金繰りが逼迫してくると、目つきも変わり、理路整然だった話の内容もへ理屈のオンパレードへ・・・。
少なからず尊敬していた人も業績が悪くなってからは、まるで別人のように変わってしまいました。
これらはよくお金の魔力とか言われますが、本来お金はニュートラルなもの。お金がなくなって意気消沈するのも、お金ができて威張ってしまうのも、人の感情がなせる業です。
必要なのは「Cool head & Warm heart(冷静な頭と熱い心)」。
でも、残念ながら人はお金が絡んでくると、どうしてもCool headを維持することが難しくなります。
そこで、「キャッシュフロー経営の導入によって、お金と人の感情を切り離し、経営者ができるだけCool headを保つ状態にする」ことが、私のやっている仕事です。
そして、
・毎月波はあるものの、売上もコンスタントに上がりつつある
・社員も雇って、なんとなく会社っぽくなってきた
・そろそろ今期ぐらいには1億円の大台達成も見えてきた
・事業を広げるために本格的に銀行からも借入したい
という会社こそ、個人の勢いだけでなく「仕組みで仕事を回していけるかどうか」が更なる飛躍の鍵を握っています。
つまり、このCool headを維持する仕組み、すなわち、キャッシュフロー経営を定着させることが大切なのです。
来月末には500万円足りないからと言ってびびらず、必要な対策を淡々と実行すること。
今月3,000万円の契約が取れたからと言って妙に浮かれず、将来に向けての布石を着実に打つこと。
キャッシュフロー経営が定着している会社では、経営者がいつもドンと構えています。
私が起業した直接のきっかけは勤めていたベンチャー企業の資金繰り悪化です。6ヵ月かけて2億円の資金調達に成功したものの、最終的にはその後の2年間でその2億円をほぼ使い果たしてしまいました。
要因はいろいろとあります。
しかし、今振り返ってみると業績が悪化した最大の要因は、在籍した2年半の間に会社が依存体質から脱却できなかったということあります。
依存の対象は
・お金:株主からの出資が頼みの綱
・経営者:技術面で詳しいのは社長だけ
・取引先:主要な売掛先は1社のみ
と様々です。
いずれにせよ、キャッシュフロー経営を定着できず、会社が自立できていなかったことが一番の敗因です。前職で味わったことを繰り返したくない、また、他の人にも同じような経験を絶対してほしくない。
これが弊社の出発点であり、活動の原動力です。
現在、キャッシュフロー経営を定着させるため
・Cool head:実践型の人材育成プログラム「考トレ」
・Warm heart:感情にアプローチする「CC(コアコンセプト)プロファイリング」
という主に二つのコンテンツをご提供しています。
最低限必要な知識やノウハウを身につけて、お金が回る仕組みをイメージできることは大切です。しかし、仕組みを定着させるには愚直に実践を重ねることが求められるので、「自分が何に駆り立てられるのか」を言葉として自覚しておくことがポイントになります。
私の場合では、過去の経験からCool headはあったものの、Warm heartに関する理解が浅かったので、キャッシュフロー経営を定着させるまでに、かなり時間がかかりました。(詳細は自己紹介の記事をご参照ください。)
2021年の弊社の課題は、この「二つの柱をどのように融合した形でお届けできるか」です。
特に後者のWarm heartの部分は手間暇がかかる割に、すぐに売上アップや利益改善につながる性質のものではないため、どうしても、展開していく際に苦労している現状があります。また、弊社のリソースだけではどうしても不足するのを実感しています。
このため、皆さんのご協力もいただきたいと考えておりますので、「なんだかちょっと面白そうかも!?」と感じられたら、ぜひ弊社までご連絡いただければ幸いです。
よろしくお願いします。
いいなと思ったら応援しよう!
![岩井徹朗@座組み作りの専門家](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37085104/profile_28dfb556bcf818bfbb4fa510854f3ed6.jpg?width=600&crop=1:1,smart)