
ディープインパクトにつながるポイントは人によって違う
「ディープインパクト」
ネットで検索すると競走馬の情報が出てきますが、我々は競走馬のことではなく、強い衝撃を受けた出来事という意味で使っています。
ディープインパクト=もっとも心が動いた出来事
誰にも子供の頃に心に残る忘れられないことがあるかと思います。それが、ディープインパクトです。
コアコンセプトという自分のすべての判断基準となる価値観は、子供の頃の環境や経験、人間関係が大きく関わっています。
子供の頃の環境というと、兄弟がいたら同じ親なので、同じ経験をしているということもあるはずですが、自分が覚えていることを他の兄弟は覚えていないことがあります。また、その逆もあったりします。
同じ環境、人間関係で同じ経験をしていても、そのことに「感情が動かなかった」、「気持ちが駆り立てられなかった」ということです。
つまり、同じ出来事でも感情が動かなければ、ディープインパクトにはならないのです。
以前セミナーの参加者に「12歳までにあったことで、今も忘れなれないのはどんなことですか?」という質問をしたことがあります。
ある人が、祖父の家に電話をするところを間違って119番にして大騒ぎになった話をしてくださいました。消防車がやってきてとても怒られたのは当然のことながら、その後しばらく電話を掛けられなくなってしまったそうです。
そして、何事に対しても慎重になってしまったともおっしゃっていました。
そのとき、別の人から同じような話が飛び出しました。
「間違ってパトカーを呼んだことがある」という話だったのですが、ご本人はそのことを忘れていました。この人は「消防車を呼んでしまった」という話を聞いて思い出した訳です。
消防車とパトカーの違いはあても、言ってみれば似ている話です。ものすごく感情が動いた人は、自分の価値観に大きく影響していますし、すっかり忘れてしまっていた人は、まったく影響がなかったことになります。
同じ環境、経験、人間関係であっても、心が動かなければディープインパクトにはならないということは、感情が動くポイントは人によって違うということでもあります。
・自分の感情がどういうことに動くのか
・自分の感情がどういう時に反応するのか
・自分にとって何が大事なのか
ということを紐解いていった先にコアコンセプトがあります。
紐解いていくために一番大事なことは、「自分に向き合う」ことではありますが、言うほど簡単ではないことも知っています。
別の言い方をするなら、「コアコンセプトにたどりつくために、もう一歩踏み込んでみる」ということです。
・それがなぜ大事なのか
・なぜそうしたいのか
・なぜ腹が立つのか
・なぜワクワクするのか
・なぜこの事業をするのか
この「なぜ?」を理屈づけるのがコアコンセプト。そして、もう一歩踏み込むのは、自分の感情です。
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