変化に対応するには変化しないものを知る
今朝のニュースで、喫煙率が男女合わせて16.7%となり、調査開始以降最低になったと報道されていました。
この調査は昭和61年から始まったらしいのですが、昭和61年と言えば私が社会人になった年。仕事をしながらたばこを吸う先輩たちの姿を見て「大人だなぁ」と思ったものです。
時代を経てたばこを吸う人がだんだん少数派になってくると、たばこを吸っている人を見ても「大人だなぁ」とは思いません。逆に、「まだ止められないんだ」と解釈して、「まだ子供だなぁ」と捉える人もおられるのではないでしょうか。
このように、時代が変わり、環境が変わると、価値観が変わります。特に今年のような激動の年に、「いままでと価値観が大きく変わった」と感じる人も多いかと思います。
一方で、時代が大きく変わり、自分を取り巻く環境が激変しても、変わらない価値観というものがあります。我々はそれをコアコンセプト(深層価値観)と呼んでいます。
先のたばこの例で言うと、私はたばこを吸いません。しかしながら、たばこを吸う人に対する見方は「大人だなぁ」から「子供だなぁ」に変化しています。
この要因としては、もちろん時代や環境の変化もあります。30数年を経て自分が年を重ねた結果、考え方や見方に変化が生まれたことも挙げられます。
しかしながら、変わらない私の中に価値判断の基準があって、その基準によって時には大人だと感じたり、時には子供っぽいなぁと感じたりしているのです。
そして、仕事を通して検証を重ねる中で、価値判断の基準であるコアコンセプトは仕事でも、プライベートにも影響を与えることが分かってきました。
仕事を中にたばこを吸う先輩を見て「大人だなぁ」と思った私ですが、だからと言って「たばこを吸おう」とは思いませんでした。健康への影響は別にしても、喫煙は私の感情を大きくは動かさなかったのです。
誰しも「なんとなくこの仕事はモヤモヤするなぁ」という仕事があるかと思います。
自分のコアコンセプトが分かると、「なぜ、自分はこの仕事でモヤモヤするのか」が分かります。そして、感情の動きの基が分かれば、後は思考の力を使って「モヤモヤするからお断りしよう」とか、「モヤモヤするけれど、頑張ってやってみよう」といった具合に次の行動へ移すことができます。
変化に柔軟に対応するには、自分の中で変化しない固定点を持つことが一つの解決策となります。
サポートは、マインドの感情とマネーの勘定を整えることで、自己成長につながる研究費に活用させていただき、得られた気づきをnoteへの記事に投稿する形で還元します。