森キャリ!|伊那の森でキャリアを考える①
11月12日、13日と2日間フォレストカレッジ×キャリコンサロンのコラボで伊那の森合宿を開催しました。
長野支部長セッキーが「合宿したいんだよね〜」と口に出してくれたところから、サロン代表塚ちゃんが面白がってくれて、「木」が年齢を刻むことと「人」がキャリアを重ねていくことって似てない?と話がつながり、転がり、越境学習をすることになりました。
今回は合宿での気づきを振り返りながらまとめたいと思います。
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1日目
天気は雨予報・・・。本来なら伊那市民の森を散策し、焚き火を囲みながら内省するワークを予定していたのですが、無理かも。と諦めていたところ、フォレストカレッジ奥田さんより、「やまとわの森なら雨になってもすぐ対応できるので」とご提案いただき、やまとわさんの森で実施することになりました。ありがたい。
森の中に集合して自己紹介をした後に、お題を頂きながら森を散策するフォレストビンゴへ出発。ただただ歩くのではなく、チームの関係性が深まるような仕掛けをとオーダーしたところ、奥田さんがめっちゃ素敵な企画をしてくれました。
おかげさまで協力し合いながら、それぞれの価値観にも触れ合え、参加者同士の距離がぐーーーっと近づきました。また、森との距離もぐぐぐっと近くなり気持ちがいい。(F2LOモデルでいうところのLもOも近づくデザイン。最高。)
森の中はアップダウンありで眠っていた五感プラス筋肉が呼び起こされました。下がったり上がったりすることで見える景色が全然違う。負荷も、怖さもあったけど、みんながいることで受け入れながら進める安心感。
森歩きから無事に帰還したあとは、焚き火を囲んで振り返りと奥田さんより森のお話。
同じ森を見ても何を感じるのか、人それぞれの違いがあって面白い。そして私の取り留めのない思いを傾聴してくれるキャリコンの皆様が愛しい。
私は森でいつも人としてのあり方を考えさせられます。木や植物、自然を見ることで、内省が深まり、「ベキ論」から解放されるような優しさに出会える。
真っ直ぐに育たない幹、捻れたり、太陽求め片方しか枝が生えなかったり、邪魔するものから逃げて自分のスペースを見つけて高く高く成長していく木。
人もそうだよね。いつもそう問いかけられている気がする。
今回聞いた菌の話も大変興味深く、「自分たちと同じ樹種と成長するのを好むもの」と、「群生せずに色んな樹種と生きるもの」がある。それは根っこが決めている。
当たり前が違う。そこを知らずに進めるから思うようになるわけがない。やっぱり自明性があるんだな。
また事前にオーダーさせていただいた木の成長の話も心に落ちた。
夜の懇親会で長野支部のハイパー福盛さんは年輪の話が響いたと語ってくれた。
木は内側は役目を終えて、外側の形成層で成長していく。樹皮を一周剥がしてしまうとその木は水や栄養が取れなくなって死んでしまう。
「過去でも未来でもなく、今を大切にすることだよね」
枝は一部が傷ついてしまってもホルモンが循環し、リサーチし、自分で治していく力がある。
その力は人にもある。肉体的な怪我もそうだけど、心の回復レジリエンスも。
木を見ながら自分や誰かを信じる力をもらえる。
森の中は競争もするが、支え合って生きている。
葉は干渉し合わないらしい。それってすごい。
人間ってどうなんだろう。
競争から協創へという言葉がどハマりしている私には、問い続ける問い。
その後黒岩さんより、森の恵をいただく。
私は木のシロップをお湯で割ったドリンクをいただきました。
優しい甘さで、体にスッと入ってくる優しさ。
体の中からも癒してくれる森ってすごい。
森の感想を語り合ったあとは、岡庭さんファシリによる内省を深めるフォーカシングワークへ。
焚き火のパチパチという音に癒されつつ、
風向きでやってくる熱さに動物としての危機察知能力を発揮したりと、
いつもとは違う環境での内省がまた面白い。
私は自分が話し手になった時に自分の中では予想外の方向に話が行って、火のような燃える勢いで話をしてしまった。でもその後シャバーサナのように静かに自然の中に身を置いて内側に意識を向けて行った時に火が鎮火するような、そんな感覚を味わう。そうそう、そんな話がしたいわけじゃなかったんだけどな、という自分の心の声を聞けた時間。自然ってすごい。
夜は伊那市のアルプス食堂で懇親会。
1日の体験を通しての感想や、普段のお仕事について話す。
それぞれのキャリアや、好きな学びについて語る時間はとっても贅沢。
大満足で1日目を終えました。