ワンピース or 着物 服装別 好感度が上がる 顔合わせ食事会の髪型&メイク
顔合わせ食事会は、両家両親に2人の結婚を認めてもらう、大切な記念日の1つ。彼のご家族には「素敵なお嫁さんがきてくれた」と思ってほしいですよね。そこで、服装別に、両家の家族に好感を持たれる髪型とメイクについて、プロのヘアメイクさんにアドバイスを聞いてみました。セルフアレンジのヒントにするもよし、プロに頼む際にリクエストするもよし、参考にしてみてください。
■ 世代を超えて愛される上品さを追求しよう
顔合わせ食事会の髪型&メイクにおいて、最大のポイントは上品さ。普段は、「韓国風メイク」などトレンドを取り入れていても、両親をはじめ全ての世代に好印象を与えられるよう、オーソドックスなテイストを意識しましょう。
「健康的」「清潔感」というのも、好感度アップのための重要なポイント。チークはマスト、目の下のクマなどはコンシーラーなどでカバーしましょう。また、顔合わせの場合、食事が中心となるため、両サイドにおくれ毛を出すような、食事の邪魔になるヘアスタイルはおススメしません。
その場に集う家族のファッションと比べて、華美になりすぎない、浮いているように見えないというのもポイントの1つ。目元やリップの色など、普段よりも少し控え目なメイクを意識して落ち着いた印象を心掛けましょう。
>プロに頼むとメイクの持ちが違う!
予算に余裕があれば、ヘアメイクのプロに頼むのもおススメ。プロの手で美しく仕上がるのはもちろん、メイク崩れを防げるのも大きなメリットの1つ。
その日の肌のコンディションに合わせて、スキンケアやベースメイクをしてくれるので、お化粧直しのために席を立つ必要がなく、食事や会話に集中できます。
ヘアスタイルも正面から見たバランスだけでなく、サイドやバックなど、360度、どこから見ても、小顔に見えるような“技あり”のスタイリングを期待できます。
■ -ワンピースなど洋服編- ハーフアップ&コーラルピンクで 若々しく・健康的・さわやかに
>ヘアスタイル
食事の妨げになる両サイドのおくれ毛は避けて
ハーフアップまたは低めのシニヨン、サイドなどに編み込みを入れたローポニーテールなどがおススメ。ハーフアップの場合、耳の後ろあたりの位置で結ぶと分け目が隠れてきれいにまとまります。
ヘアスタイルの注意点は食事をする上で邪魔にならないこと。両サイドからおくれ毛を出すスタイルは、食べる時に髪の毛が口の中に入りやすくなったりもするので、きちっとまとめる方が清潔感があります。
スタイリングではワックスやヘアスプレーなどを使ってスッキリまとめましょう。巻き髪のダウンスタイルでも柔らかいワックスを使うと、ツヤが出て美しくまとまります。
>アイメイク
アイシャドウはラメではなくパール系で
アイメイクの前に、コンシーラーを使って目の下のクマを隠しましょう。目元が疲れていると、老けて見えてしまいます。
アイシャドウはラメではなくパール系を選びましょう。ラメはキラキラと華やかすぎるので、特に両親世代の間では浮いてしまいがち。パール系のアイシャドウなら上品で大人っぽく仕上がり、ツヤも出るので美肌効果も期待できます。
アイラインは薄めを意識。ブラックよりブラウン、リキッドタイプよりペンシルタイプでナチュラルな印象を心掛けましょう。
>チーク&リップ
上品なコーラルピンクがおススメ
チークは、血色よく、健康的に見せるためのマストアイテム。最近は、リップとアイメイク中心の韓国メイクの影響で、チークを付けない女性も増えていますが、両親世代の感覚を考えると不可欠です。
色は幼く見えがちなオレンジ系よりも、上品な印象のコーラルピンクがおススメ。リップもチークに合わせてコーラルピンクでまとめましょう。赤やブラウンなどの流行色よりも、品よく映ります。
>ベース&ハイライト
ハイライトは目の周りや口元にも
肌をトーンアップする下地を使ってくすみを飛ばしましょう。ピンクベージュかイエロー系のベースがおススメです。
ハイライトはTゾーンだけでなく、目の周りや口元にも入れることで、若々しく健康的な印象を目指せます。色はイエローまたはピンクで明るく、目の下は逆三角に、目のきわを囲む“Cゾーン”にも入れましょう。口角の下にも薄く入れると、口角が上がって表情が柔らかくなります。
<教えてくれた人>
藤枝郁子さん (所属:アトリエはるかクリエイション/全国)
(サロン情報)
化粧下地だけでも10種類以上 崩れにくいメイクが強み
結婚式の参列や家族のイベントなどで利用できる、ヘアメイク&ネイル専門店を全国62店舗展開。顔合わせ食事会や結納などのヘアメイクも手掛けており、最大のポイントはメイク崩れを防ぐ、充実したコスメのラインナップやテクニック。化粧下地だけでも10種類以上を取り揃え、カウンセリングや肌の状態をチェックした上で、その日のコンディションに応じたベースメイクを行っています。たとえば「テカりやすい」と言っても、乾燥が原因の場合は、メイクの前に十分な保湿を行って肌を柔らかくする、オイリー肌の場合は、Tゾーンは乳液を控え目に付けるなど。
ブライダルヘアメイクは経験豊富なトップアーティストが担当し、数ヵ月前に成約すると、両家顔合わせや前撮りなどを、当日の担当者に依頼することもできます。結婚式までに何度もスタイリングしてもらうことで、きめ細かいフォローやカウンセリングを受けられ、当日までに信頼関係も深められます。
アトリエはるかのメニュー▶
■ -振袖・訪問着など着物編-
成人式・卒業式からの引き算コーデ
>ポイント
落ち着いたシンプルコーディネートを楽しむ
振袖は独身女性の礼装とされているので、結納や顔合わせ食事会は着ることのできる最後のチャンスとも言え、ぜひ楽しんでいただきたい装いです。ただし、成人式や卒業式の時より、ワントーン落ち着いた、シンプルなコーディネートを心掛けましょう。
結納も顔合わせ食事会も、目的は食事をしながら2人の結婚を家族に認めてもらうこと。そのため、自分らしいおしゃれを楽しむよりも、その場の雰囲気に溶け込みながら会話を楽しむためのコーディネートが重要です。
>髪型
ヘアアクセサリーはパールピンやコームなど
食事の邪魔になるような、目にかかる前髪、おくれ毛などは避け、顔回りの動きは少なめにスタイリングしましょう。ヘアアクセサリーは、パールピンを散らす、アップスタイルのバックにワンポイントで華奢なアクセサリーを付けるといった程度でシンプルに。
大ぶりなヘアアクセサリーはその場の雰囲気に馴染みません。
成人式や卒業式の場合は、周りも同じように華やかなスタイリングですが、顔合わせ食事会に参加する家族はもう少しシンプルなので、1人だけ浮いてしまいかねません。料亭や高級レストランといった会場にもそぐわないでしょう。
>メイク
ベージュピンクなどの「くすみカラー」もおススメ
たとえば、成人式では発色の良い赤などのリップを選ぶとしたら、顔合わせ食事会では落ち着いたローズ系、ベージュピンクなどワントーン下げるイメージ。
目元は、パール系のゴールドやピンクベージュ、ブラウンといった「くすみカラー」などもおススメ。華美になり過ぎず、落ち着いた優しい雰囲気を意識しましょう。
>着付け
帯結びは大きすぎないシンプルな結び方を
帯結びは「ふくら雀」「文庫結び」など、ボリュームを抑えたシンプルな結び方がおススメ。
結び目が大きすぎると、食事の妨げになったり動きにくくなってしまうためです。帯締めや帯揚げ、半襟などの小物も主張しすぎない、シンプルなデザインを選ぶのが、その場の雰囲気に溶け込むためのアドバイスです。
<教えてくれた人>
臼井詩音さん (所属:Sereno/東京都)
(サロン情報)
全ゲストに「〇〇さんらしい」と感じさせる -Sereno(セレーノ)-
結婚式当日のヘアメイクは、日頃から花嫁を知っている家族や親戚、ご友人の方にも「〇〇さんらしい」と感じていただけるよう、且つ本人が「居心地悪い」と感じないようなスタイルを意識しています。衣裳や小物合わせに付き添える時には、なぜそれを手に取ったのか、真意を汲み取り、その人の感性に合った花嫁スタイリングを提案しています。メールでの相談も受け付けており、時にはお母さまの留め袖に関する意見を伝えるなど、可能な限りなんでもアドバイスしています。
セレーノのメニュー▶
-まとめ-
自分らしさよりも相手に与える印象を考えよう
顔合わせ食事会の服装・髪型・メイクにおいて、最も重要なのは両親に好印象を与えること。
新たな家族として認めてもらう最初の日に、好印象を与えることができれば、結婚後もスムーズに溶け込むことができるのではないでしょうか。相手のご両親に「素敵な女性」と思われることで、自分の両親の顔を立てることもできます。
自分らしいスタイリングよりも、相手に与える印象を考えてコーディネートを楽しみましょう。