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手紙旅日記【北海道】 #3 御書印「港文館」

2024年9月2日(月)33.8℃(釧路 26℃)(MCJ024)

御書印を集めている身としては、旅に出たら本屋さんのチェックも欠かせない。釧路には3店あるが、そのうち2店舗に行くことができた。今回は印象的だった「港文館」の話を書こう。

色鮮やかな赤レンガが目をひく外観

フィッシャーマンズワーフ郵便局から釧路大町郵便局へ行く途中で「港文館」を訪れた。この美しい建物は、石川啄木が釧路に76日間滞在した時の勤務先である旧釧路新聞社屋の一部を忠実に復元した歴史的建造物なのだそう。1階はカフェや展示スペース、2階は石川啄木の記念館となっている。

本屋さんじゃないのか…。「港文館」について全く予備知識がなかったので少々戸惑いつつ中に入る。それまで飲まず食わずで歩いていたこともあり、御書印をお願いしてから休憩タイムをとることにした。

アイスラテを頼んだら、石川啄木のラテアートが…似てる!
「港文館」の御書印

”さびしき町”は今の釧路にもふさわしい。冬は今よりいっそうそのさびしさが増すのだろうなぁ。ここに石川啄木もいたのかと想いを馳せた。

港を見下ろすように建っている石川啄木の像

次に向かった釧路大町郵便局の隣は「啄木の宿」で建物に啄木の詩歌が描かれている。

こほりたるインクの罎を 火に翳し 涙ながれぬともしびの下

石川啄木歌集「一握の砂」より

インクも凍る寒さに我が身の悲哀が堪えて涙が出るだなんて、冬の釧路の極寒の厳しさと寂しさがひしひしと伝わってくるようだ。

港文館にはポストカードも売っていたので購入して文学好きの友人たちに手紙をしたため、こちらの郵便局で石川啄木が意匠の風景印を押印してもらった。

手紙旅日記【北海道】#4へつづく

こちら ↓ も合わせてお読みいただければ幸いです。

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