驚いたこと
先日、わたしは東京駅で人と会い、とても楽しいひとときを過ごしました。偶然にもその日はWorld Postcard Dayだったので、その方にお礼の葉書を出すつもりで会う前から準備していきました。鳥がおたよりをくわえている絵柄のポストカードに青い鳥の切手を貼り、風景印を押してもらうべく丸シールも貼って、宛名を書いた状態で持ち歩いていました。本文はお会いした後に郵便局で一言だけ書けばいいと思ってブランクのまま。
その方とお別れしたのが18時半ごろで、東京中央郵便局には余裕で間に合うはずでしたが、行ってみると閉まっていました。ガーン。土曜日は18時までなのですね〜。わたしは19時までと勘違いしていたのです。
あー…この葉書、どうしよう…。ショック…。
ポストがありますから、そのまま差し出すという方法もありますが、そうすると風景印が押してもらえません。仕方ないので、丸シールを剥がして普通の状態で送ろうとしましたが、うまく剥がれてくれません。詰めの甘い自分を憂いつつ、どうにもならないので諦めて帰ることにしました。
ところが翌週になって、その方から
「ワールドポストカードの葉書、風景印つきで届きました。ありがとうございます。差出人の名前が書いていなかったけれど、有子さんだとすぐにわかりました。」
という内容のメールが届きました。
???
そんなわけありません。だって出していないのですから。
その方にお願いして届いた葉書を見せてもらいました。
本文はブランクの状態ですが、風景印がちゃんと押されていました。
どうやらあの時、投函した他の郵便物と一緒に誤ってポストに入れてしまったのだと推測。
でもあの風景印は?
東京中央郵便局の局員さんが気を利かせてくださったに違いありません。
丸シールを貼ってあるだけで押印してくださるなんて、なんてご親切なのでしょう。感動しました。
「鳥の葉書に鳥の切手だから、早く!早く!と他の手紙に紛れ込んで飛んでいったのでしょう。」
受け取った方が粋なことを言ってくださるものだから、わたしもすっかりそんな気になったのでした。
文章が書いていないので、間抜けな手紙になってしまいましたが、ポストカードそのものが贈り物になりうることを実感した出来事でもありました。