[創作論1040] 3次元振動モーター

小型、高出力な力触覚提示用3次元振動モーターが開発されました。

近年、メタバースやVR、AR、MRコンテンツでの手触り、反力感などの力触覚体験を実現するため、振動デバイスが注目されています。
人は現実世界では3次元の複雑な力触覚を指先で感じているため、仮想空間でも3次元の力触覚提示が理想となりますが、一般に振動デバイスは1軸振動しかできず、3次元振動は難しいです。
3次元振動を実現するには、少なくとも3つ以上の振動モーターを組み合わせる必要があり、振動中心のずれや、大型化、重量増加が課題となっています。
研究チームは、1台で3次元振動が可能な3次元振動モーターを提案しました。
これは、振動子に対して3コイルが内から外へ重ねて巻かれており、各コイル通電時に生まれる永久磁石との磁気吸引、反発力であらゆる方向へ振動します。
振動子は1つのみで、ばねで支持することで3次元動作を実現しています。
3つのコイルと6つの永久磁石を用いた少数部品で構成し、小型/軽量化に有利となります。
試作機は20×20×20mm、重さ34.5gです。
また、永久磁石を外側に配置し、磁石体積を大きく取ること、振動子に対して直接3コイルを重ねて巻くこと、コイルの巻き数を多く取ることで、従来モデルより高出力化しています。
新開発の3次元振動モーターは全ての振動利用機器を3次元振動化でき、さまざまな新サービスやシステムの創出が期待されます。


素晴らしい技術ですね。
創作活動にも何らかの形で応用できそうですね。

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