[創作論1066] ダイヤモンドに情報記録

Blu-rayディスク2000枚に相当する情報をダイヤモンドに詰め込む技術が開発されました。

これまでの研究でダイヤモンドに情報を保存することは可能だという結論が出ており、他の記憶媒体よりも長期間にわたり保存できるということが示されていました。
しかし、既存の技術では体積当たりの保存容量が少ないことが懸念としてありました。
研究チームは新たに、レーザーを使って高い密度で情報を保存する技術を考案し、その概念を実証しました。
ダイヤモンドといってもキラキラ輝くように加工されたダイヤモンドではなく、薄いダイヤモンドプレートが用いられます。
市販の単結晶ダイヤモンドプレートを使用し、レーザー光を照射してダイヤモンドの表面から炭素原子を取り除き、小さな空洞を作成しました。
この空洞に別のレーザー光を照射することで一定レベルの輝度を持たせ、その輝度を情報として読み取ることでダイヤモンドを記憶媒体として使うことに成功しました。
この研究では1立方センチメートル当たり1.85TBという記憶密度を達成し、ダイヤモンドにおける情報の保存としては最高記録になったとのことです。
読み出しの精度は99%を超えていて、何百万年もメンテナンスフリーで運用できる可能性があるといいます。
現時点では概念が実証されただけで、必要な機材が不足していてコストが高いため、まだ商業的に使えるものではないそうですが、将来的に簡易化され、より手頃な価格で使えるようになる可能性があると期待されています。


驚きの技術ですね。
創作活動でも、ダイヤモンドをうまく活用してみたいですね。

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