[創作論1062] フクロウの好み

都市部に住むフクロウは裕福な地域を好むことが判明しました。

研究チームは、ルイジアナ州のバトンルージュに住むアメリカフクロウの行動範囲や、エネルギー消費パターンを調査する研究を行いました。
この研究では動物が活動する時間帯だけでなく、24時間にわたる生活サイクル(ディールサイクル)に焦点を当てたとのことです。
アメリカフクロウはその他のフクロウと同様に夜行性ですが、通常は休息している日中の行動パターンを理解することも、生態の解明や保全活動のために必要です。
動物の活動時間帯だけに焦点を当てた研究を人間に置き換えると、仕事をして外に出ている日中だけ観察し、家に帰って家庭生活を送る夜間は無視するようなものです。
研究チームはアメリカフクロウにGPSと加速度計を取り付け、移動した位置とエネルギー消費量を追跡しました。
データを分析した結果、バトンルージュのアメリカフクロウは裕福な地域にある森に好んで生息していることが判明しました。
また、昼間の行動範囲は8.9ヘクタールであるのに対し、夜間の行動範囲は31.8ヘクタールと大幅に広いことも確認されました。
加えて、アメリカフクロウが好んでいる生息地では、消費するエネルギーの量も少ないことがわかりました。
これは、アメリカフクロウが好む生息地は緑地が多く、資源が豊富なことが影響しているとみられます。
裕福な地域ほど手入れが行き届いた公園や、樹木が生い茂る広い敷地があるため、生物多様性が育まれるという、ぜいたく効果を裏付ける結果とされています。


驚きの報告ですね。
創作活動においても、創作場所を変えてみると違った作品が生まれるかもしれません。

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