ご協力いただきありがとうございます。
2月に入ってから毎日計画準備していた質問紙調査は今日でやっと実施できた。
長かった、長かった、5カ月の間にはいろんなことがあった。
文献を集めれば集めるほどテーマが変わっていく。指導教官にもう変えないでおくれと言われるほどだった。「本当に研究したいテーマはこれだ」と思えるテーマにやっとたどり着いてから、研究法について指導教官以外の何人もの先生と何度ものご相談、知り合いの大学生との何度ものお話合い、やっと形が見えてきてから、倫理審査をめぐって、倫理委員会の先生と何度もの問い合わせの後に、質問紙の配布に協力してくれる授業の担当の先生と手続きについての何度もの確認を経てから本番調査に入ったわけだった。
人間関係が苦手なのに、人間関係ばかり試される作業だった。問い合わせのメールを送るたびにため息をついていたが、やるしかないと思いきっていた。しかし、彷徨って彷徨って思いきるまでの間は時間がかかったし、片頭痛が起きるほどしんどかった。なんでここまで苦労するかというと、自分だけでは決められないことばかりだったから。
自分だけで決められなくなると、他人との折り合い、現実との折り合いが必要になるから。それは私が一番苦手なことだ。折り合いすることは自分の思う通りにならないことを意味するのだ。自分の思う通り、理想通りにならないと気が済まないのだ。
しかし、いまになって、他人がコントロールできない、時間がコントロールできない、自分でさえコントロールできない場合もあるということに目覚めた。そういういろいろコントロールできない状況の中でよりよいものにするにはどうしたらいいかを考えさせるきっかけになった。
そして、丁寧にやっていれば、きっと優しく応えてくれる人が現れるということをも実感した。先生からの応援の言葉や、慰めと励ましのメールがあったからくじけずにいられた。先生からの気配りと学生さんの親切があったからこれからも頑張ろうと思えた。
人間関係って相変わらず難しいと思う一方、人間関係って楽しいと少しずつ思えるようになったかもしれない。
学生さんから〇をつけてくれた質問紙を見つめながら初めて研究することの楽しさと達成感を感じた。
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