励みになりますように
博士後期課程の先輩からカナダからのお土産をもらった。先輩はこの間学会のためカナダに行ってきたようだ。
正直に「うらやましい」と口にしたら、先輩はいつものように「〇さんも頑張って」と応援してくれた。
いまの学校は第一志望ではなかった。第一志望に落ちたことはいまでも引きずっているが、去年入学した直後に比べるとだいぶ落ち着いてきた。
悔しい気持ちが収まらないまま、去年の新入生歓迎会に出席したので、その場で第一志望の話をした。しかし、学校生活が始まって、内部生の先輩たちや同級生が研究に励んでいる姿を目にして、「ここは第一志望ではない」ということは彼らに失礼なことだと思うようになって、二度と口に出さないようにと決めた。さらに、YouTubeで林修先生の「優秀な人間は環境に文句を言わない」という言葉に出会って、第一志望じゃなくても、いまの環境を活かし、どれほど成長できるかは自分次第だと自分を説得し始めて、いまに至る。
一年ちょっとの研究生活を過ごして、研究って思った以上に大変だというのが実感。一人で黙々と行うことだというイメージを持っていたが、実はそうじゃなかった。指導教官との付き合い、ゼミや研究室の先輩や後輩との付き合い、学会や研究会での研究者との付き合い、資料収集力、分析力、考える力、伝える力など、自分との付き合いの全てを含めた活動が研究だと身をもって体験した。
そういうのが苦手だが、そういうことに挑戦し、自分を磨いていくことを楽しみにしているところもある。自分はどれほど成長できるかなと妄想に耽るとわくわくする。その一方、思う通りにならないとどれほど惨めになるかという不安も同時に抱えている。
先輩たちに見習って、自分が持っている力の全てを尽したら、たとえ思う通りにならなくても悔いがないだろう。
先輩たちや協力者の方々からいただいた温かさが自分の背中を押してくれる励みになりますように。