リーダーシップの強要がチームを苦しめる
こんにちは、中村です。
最近、個人の方だけではなく、組織の方ともお仕事をさせていただく機会が増えてきたのですが、居心地が良いと感じる組織と、居心地の悪さを感じてしまう組織には、ほんの少しの違いがあるように感じます。
居心地の悪さは、感覚的には、ほんの僅かな違いに感じるかもしれませんが、あなどってはいけません。
組織において、居心地の悪さとは、企業風土やチームとしてのパフォーマンス低下など、ある意味、組織力のバロメーターとも言えるのではないでしょうか?
では、ここで質問があります。
居心地の悪さを感じる時、あなたは何を感じているでしょうか?
答えは人それぞれだと思いますが、私の最近は発見は『リーダーシップの強要』です。
以前、私が飲食店で店長として働いていた時、偉そうにもこんなことを思っていました。
「自分の分身が何人もいればいいのに…」
今思えば、この上なく傲慢な言葉で、お恥ずかしい限りですが、同じように考えたことがある方も、多いのではないでしょうか?
私は元々、接客畑で育ってきた人間です。
今の時代ほど、労働環境にも厳しくはなく、夜な夜な叱咤激励の言葉をいただいり、接客サービスのことだけでなく、価値とは何か?仕事とは何なのか?”ビジネスのいろは”を叩き込んでいただきました。
(鬼のように厳しい方が、神のように顧客サービスをされる姿には、ただただ驚くばかりでした)
そうした経験もあってか、自分がいざスタッフを雇用する立場になった時、あまりの”なってなさ”に、嘆いたものです。
そして、ついに、先ほどの言葉が出てしまうわけなのですが、この考えこそが組織をダメにしてしまう根本的な考え方だということに、数年後に気がつくことになりました。
リーダーのための学問とは?
リーダーシップを学ぶための学問は様々な種類がありますが、代表的な学問で『帝王学』があります。
私は、経営の勉強をしたいと思い、リーダーシップを学んでいた時に帝王学に出会ったのですが、今までの自分では思いつかない考え方や視点を学び、とても感銘を受けたのを覚えています。
そこで、当時の先生にこう質問してみました。
「先生、このような素晴らしい学問なのに、なぜ、世の中に広まらないのでしょうか?」
今考えると、失礼極まりない質問でしたが、先生はこうお答えなさいました。
「それはね、リーダーしか学ぶ必要がないからですよ」。
シンプルなお言葉でしたが、的を得た言葉だと素直に感じました。そもそも、誰しもが学ぶ必要がない。
Leaderは言葉通り直訳すれば、導き手です。
人類の祖先である猿も、ボスが群れを率いて、社会を形成すします。そう考えると、人間にも導く人と導かれる人がいるのが自然の摂理だというのも納得です。
ヒトと猿は異なると言えば、それまでですが、歴史を振り返ってみても、人類には偉大な導き手(leader)がいて、今に至るのは間違いなさそうです。
ここで考えてみたいことは、決して役割の優劣ではありません。リーダーだから優れていて、リーダーではないから優れていないということではありません。
「役割を全うできているかどうか」が重要ではないでしょうか?
話を私が飲食店で勤務していた時に戻しますが、当時の私は、リーダー的な振る舞いをスタッフに強要していました。スタッフ全員が、自分が経営者のように考えてほしいと思っていたのです。
この時点で、当時の私はリーダーとして役不足だったように思います。
実際、当時は「求められていることが多い」「そんなに早くできません」「もっとゆっくりやらせてほしい」そう言われることもありました。
自分の間違った考え方が、しっかりと間違った結果を引き起こしていました。飲食店を経験されたことがある方は想像がつくかもしれませんが、こうなってしまうと、お店は悪循環に陥ってしまいます。
ある時、疲れ果てた私は、半ば「もうどうしようもない」という気持ちになり、チームに期待することも、自分が成長しようとすることもやめました。
すると、それまで、まるで歯車が噛み合っていないようだったのに、ガチッと歯車が噛み合ったかのように、全てがうまく動きだしました。
ここで、改めてリーダーについて、考えてみたいと思います。
リーダーとは一体、何なのでしょうか?
残念ながら、私はまだ自分にしっくり言葉が見つかっていません。
しかしながら、少なくとも、表立って何かを成すことだけではなく、時に存在を消すことも大切なのではないかと思っています。
そして、リーダーシップを強要しないこと。リーダーだらけの組織は、今にもバトルがはじまってしまいそうです…。
あまりまとまりもなく、明確な答えも出せず、もどかしい記事になりましたが、とにかく、リーダーシップは強要する必要はない。
リーダーシップのある人ばかりを求める必要はない。
そう考えるだけで、いくばくか気持ちが楽になることもあると思います。
今日の記事が参考になれば嬉しいです。
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