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私の昭和歌謡139 5番街のマリーへ 1973
その街で暮らした全てが懐かしい夢か幻か思い出の中
五番街といえば。
すぐに思い浮かぶのはニューヨークだ。
でも、このバタくさい曲を70年代に、日本のヒットで聴いたら、やっぱり、横浜、本牧が浮かぶ。昭和の日本人だからね。
イントロだって、都倉俊一は、思いっきりアーリーアメリカン調だ。どういえばいいか、そう、フォスターの曲。
阿久悠は、これを、マリーと恋をした街へ行くという友人に、昔の思い出を語ってる歌詞にした。
もちろん、私のイメージは、下町っぽい人情味のある街だ。
二人の若い恋人が住んでいて、マリーは、そう、歌手を目指していて、どこかのクラブで歌ってたのかもしれない。
男は浮気でもしたのか、いい仕事を見つけて都会へ去った。そんなところ。
でも、つい最近、ペドロ&カプリシャス時代の高橋真梨子ではなく、大人の彼女がセルフカバーした英語版を見つけてびっくりした。
おお!ニューヨークじゃないか。
カントリー風のアレンジで、真梨子さんが歌うから、やっぱり歌謡曲だった。
このアレンジは、なかなかいい。私がカントリー風と書いたのは、たぶんジャズっぽく仕上げたんだろうけど、スイングが下手だからそう聞こえないよ、と言いたかったから。ちょっと嫌味。
これだったら、ニューヨークのフィフスアベニューだぜ。
さて。こうなると、物語の結末は違ってくる。
日本のマリーは、小さなクラブをやっていて、たまたま友人が、そこへ立ち寄って、話をする。嫁いではいないけど、まあ幸せか?さて、友人は、どう伝えるだろう。
ニューヨークだったら・・・玉の輿にさせてあげたいなー、マリーを。社交界のマダムのマリー。
それを知った友人は、どう話すだろうか?たぶん、話さない。
2つのアレンジ。2つのマリーの物語。
私はカラオケでは、いつもこの曲か、年配の集まりだと「港の見える丘」を歌うことにしている。けっこうバタくさい歌が好きなんだ。
【参考資料】
【前回の記事】