No63 二つの演説が目指す日本〜安倍・岸田の真逆の日本
自民党員です。
総理の米国議会演説を聞きました。感想です。
がっかりしました。
なぜなら、日本人の私たちが聞いていることを全く無視した原稿だったこと。そして、くだらない米国人受けするジョークで笑いを誘って、ピエロのようでした。
以前私は、やはり総理の「核廃絶」スピーチについて苦言を申し上げたことがあります。理想ではありますが、核によってかろうじて世界の平和が保たれているはずなのに「核廃絶」を米国議会の誰が聞くのか、と、あの時は思いました。
でも、今回のスピーチの中身の無さと比べたら、「核廃絶」を、日本に原爆投下した米国で言うというのも、ある意味面白じゃないか、と感じてしまいました。
総理のスピーチ原稿を細かくチェックして、ここはこうだから、ダメなんだと言うのはやめます。それは意味がないことです。
なぜなら、総理の、特にジョークの部分を練習しただろうな、と思うような努力を、包丁でぶつぶつ切り刻むことになるからです。
総理の英語の喋り方は上手でした。でも、スピーチは、英語の発音や喋り方が重要なのではありません。まして、ジョーク大会でもありません。
中学校の時、私は発音が良いので、全校の前で「ヘレン・ケラー」を読みました。父親にも褒められて、ものすごく得意でした。当時ハワイからホームステイしていた女の子が、私の次にステージで話しました。
教師たちは、私の発音の方が、米国人のその女の子よりも上手じゃないか、とか話していました。でも、15歳の私は気づいてしまったんです。教科書を読んだ私のスピーチがマペットだってことを。いくら周囲が褒めてくれたって、私にはわかってしまった。
それから、私は発音に執着するのをやめました。スピーチは自分の考えを伝える物です。自分が常に、何かを見聞きして感じたことや、正しいと思ったことを伝えることができなければ、何の意味もないです。
それなら、英語なんかじゃなくてもいいんです。世の中のこと、日本や世界のこと、正しいことをもっと知りたい、それを私の言葉で伝えたい、と思うようになりました。
総理のスピーチを、同じシチュエーションで行った安倍晋三のものと比べたりはしません。なぜなら、総理と彼とでは、日本に対する想いが違いすぎるからです。
だから、ぜひ2022年に国連で素晴らしいスピーチをした水田 安美さんの原稿を読んでいただきたい。
「今から日本の素晴らしさを皆さんに伝えます。まずは、日本の国旗です。このように一見、シンプルな白色の真ん中に赤い丸という国旗です。この赤い丸は「太陽」だと言われており、日本の信仰の象徴でもあります。
それは、「太陽信仰」といって、天照大神という存在が国家の神として認められて、日本全体がそれを承認し、今の日本にある皇室制度が成り立っています。それは「百二十五代」続いています。」
これは抜粋ですが、ぜひ全文を日本語と英語で読んでください。この若者のスピーチ原稿と比べたら、総理の原稿はゴミです。強い言い方で申し訳ありませんが、読めばわかります。
ぜひ、読んでください。
【参考資料】
https://www.mofa.go.jp/mofaj/na/na1/us/page4_001149.html
【前回の記事】
「台所からひとこと」投稿にあたって
安倍晋三暗殺のあと、悲しんでばかりいてはいけない。何かできないか考えました。そして一周忌まで「キッシーへの手紙」(官邸メール)を書くことにしました。この「台所からひとこと」は、その続きです。せめてキッシーが総理の間は、官邸メールを送ることが供養と決めました。
思い切ってnoteとXにも投稿しています。
これは素人の意見です。そして60代の主婦がこんなことを考えていると知ってほしいのです。