授業評価は利用しなくちゃ
7月に1回目の授業評価がでました。
勤続40年ですから授業評価なるものが実施されたのは教員生活の後半からです。わが校は同じ観点の問を全教科で行う方式です。
私が町の音楽教室の先生なら、自分の目指すところは自分で決め、それをウリにするので、宣伝も兼ねた評価アンケートを作ります。
40年前の私は、もちろん公立学校ですが、そんな授業評価アンケートを実施していました。
教え方について「私の説明でコードネームについてわかったかな?」「私のアドバイスでアドリブができるようになった?」など、自分のウリをメインに答えてもらい、同時に生徒がそれをがんばるような塾タイプの問でした。
さて、最近は全教科同じ問で集計するので、別の利点があります。公立学校はこちらの方が、断然いいです。
わが校は4つの質問を聞きます。
1 ねらいをはっきり示してくれるか?
2 発表や話し合いの活動があるか?
3 説明がわかるか?
4 ていねいに対応してくれるか?
これを4択で答えます。「そう思う」「どちらかというとそう思う」が80%が合格ラインとなっています。
昨年の私の12月評価。「ていねいに対応してくれるか?」が80%を少し下回ったのです。2年前に短時間職員となり、学校へはほとんど授業をやりに行くだけになり、生徒と接するのがぐっと減りました。
こうしたことを理由に「まぁ、いいか」とするのはいけません。
そこで私はあることを始めました。
まず、授業では「鈴木さん、こうしたら?」「田中くん、この感想はいいね。」など短い言葉かけをして、言葉かけをした生徒をチェックして、していない生徒には昼休みに挨拶だけでも声をかけるようにしました。
そして3月。ジャジャーン!
上のプリントは、市内の音楽科の先生へ送っている通信です。興味があれば見てください。
音楽の授業で同じ質問のアンケートを、さりげなく行いました。すると。
私なる年寄りの音楽教師を目の前にして記入するわけですから、多少は甘い結果となるでしょう。それが「ていねいに」は80%以上でした。
それで終わりにしてはいけません。次の授業で、私から生徒へ「授業評価アンケートをどの先生も大切に受け止めています」だから・・・
「少し努力したんですよ」と言ったら、生徒は笑い転げていました。
わかっているんです。私が昼休みに廊下を歩いて声をかけているww
さて。今年の私の7月評価。これはバタバタ努力しなくてもいいように、出席票の一番下に「質問等」のコーナーを設けました。
それまで「授業に関係あることだけを書きなさい」と言ってきたのを、「何でもいいから書いてごらん」にしました。
まぁ、くだらない(65歳だから許せるw)ことがわんさか。ところが、返事を誠実に書いているうちに、なんか楽しくなってきました。授業のたびに結構いるので、大変といえば大変です。でも、大勢の孫ができたような気分。
そして「ていねいに」は見事クリアしました。ははは。
ところが、コロナ対応で、顔を見合わせて活動する歌や笛に制限があります。また、笛の後には手洗い、など時間配分もカツカツです。
結果。発表や話し合いが80%を下回りました。うーーん。参った。
でも、こんなことに負ける私ではありません。さらなる工夫はまたの機会に。
私が言いたかったこと。それは・・・
「こんなアンケート気にしなきゃいいのよ」とか「フルタイムの先生のが有利だもの」「実施内容や方法がいけないんじゃない?」とかは考えないことです。それはくだらないからです。
大勢の意見を受け止めたら、どんどん工夫して開拓していく気持ちが大事だってことを、老人になっても持ち続けていたい、ということです。
こぷた先生は、がんばるぞ!
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