介護認定の話②
一年以上経過して今更感満載ですが、介護認定を受けた母のその後について。
母は先日78歳になりました。少しずつ認知機能は衰えているように感じますが、日常生活は今のところ、滞りなく歩んでおります。
認定は「要介護1」
結果は要介護1でした。これは正直意外でした。日常生活の介助は必要なく、日々の食料、日用品の買い出しくらいしかサポートしていないからです。
支援がつけばいいかな、と思っていたので、この結果はむしろありがたかったです。
ケアマネージャーへ連絡
結果を受け、とにかく一度ケアマネージャーへ相談してみることにしました。近所のケアセンターへ連絡し、翌日くらいにはご担当の方が来訪してくださいました。
今は動けているけど、日々じっとテレビを見ているだけの生活ではだんだんと足腰が弱ってくる。散歩の付き添いとかそういうことでサポートをすることもできますよ、という説明。
私はそのとき無職で、終日家にいる生活でした。しかしできれば気兼ねなく外出したいし、なにより生活のため、外に働きに出ることも考えていました。
たまには旅行にも行きたいし、私と姉は長く東京へ住んでいましたので、イベントごとなどで二人揃って上京したいタイミングもあります。そんなとき、一人で買い物へ行けない母の食事をどうするのか。
それが問題です。
そのときケアマネさんから、宅食というご提案をいただきました。もし姉妹揃って不在のときは、一日一回でも弁当を届けることで安否確認もできるし、とのこと。これはよさそうだと思いました。
お試しで一回配送してもらいましょう、ということになりました。ちなみにそのお試し分は料金がかかりませんでした。
デイケアを拒否する母
デイケアへは行きたがらない母。母は人付き合いが苦手で、気疲れしてしまうので、人に会いたくない性分の人です。この性分は私も受け継いでいます。
気持ちは理解できるけど、まあ試しに一回行ってみたら、とすすめますが、頑として首を縦には振りません。
私を邪魔者扱いするのか、私がそんなにあんたたちに迷惑をかけたか、私は好きなことして生きていたい、放っておいてくれ、と。
さて母の好きなことってなんでしょうね。
日がな一日テレビの前に座って二時間ドラマを見て、タバコをぷかぷかふかすだけです。でもそれが、母のやりたいことなんです。
これは参りました。
結局サービスは受けず
お試しで届けていただいた宅食。横で見る限りはおいしそうだったし、サイズ感も少食の母にちょうどよさそうだと思ったのですが。
なにしろ、極度の偏食の母でした。
豚肉はほとんど食べません(ひれかつくらいならたまに)。牛も、焼く、炒める調理なら少し。鶏は、からあげは食べますが煮たものは食べません。
見た目に馴染みのない料理には箸もつけません。
子供の頃から偏食で、嫌いなおかずのときはご飯とお漬物だけで済ませてきた、と豪語する母です。
そんなわけで宅食も難しそうでした。
うーーーーん。
姉と二人、二泊三日家を空ける日が来ました。
一応日持ちする食材を冷蔵庫に入れておいたのですが、結局母は、徒歩五分の場所にあるコンビニでおにぎりとか惣菜を買って済ませたようです。
なんだ、歩けるんじゃん。
私と姉が気を回しすぎて、甘やかしすぎているのかもしれない、と悩むこともあります。
しかし実際に血圧も高く、腎臓の数値も悪く、肺は衰えてすぐに息が上がってしまうのは事実。
無理をさせたくはないと思うのは娘の気持ちです。
あれから一年経ちますが、今のところなんのサービスも受けてはいません。
母はほんの数秒前に自分で言ったことを忘れてしまうこともあります。
しかしなんとか、まだ、日常の動作はできています。
ごまかしごまかし、あと何年くらいこんな生活が続けられるんでしょうかね。悩むところです。
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