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空は青く澄み渡り

 久しぶりに一眼レフを持って散歩しました。

天気の良い休日の昼前、他の予定は全てほっぽり出してのんびりと歩きます。
たまにはやりたいことを優先するのも良いかなということで。

目的地は近くの公園です。
近くとは言ってもそこそこ距離はありますし、整備されているウォーキングコースも併せて歩けばある程度歩数は稼げます。

そしてこのような散歩のお供にカメラを、それも一眼レフなんかを持って行きますと、少なからず気分がわくわくしてくるのです。
何かいい感じの被写体はないかとあちこち観察したり、ごくありふれたものに物語を見出したりするのが楽しみなのでしょうか。

あるいは“いかにもカメラです”というカメラを持って歩いていること、それ自体が嬉しいのかもしれません。
お手入れするのが億劫でついしまい込みがちですが、たまに持ち出すとやっぱり楽しいものです📷

道端に咲く花々や街の様子に目を向けますと、いつもの景色なのにカメラがあるだけで少し違って見えてきます。
そうして周りをよく見てみれば、先に進むのが惜しいくらいに撮りたいもので溢れていて、まだそう感じられている僕がいたこともまた喜ばしいです。



カメラ片手にしばらく歩き、やがて到着したその公園では、日曜日だからなのかイベントが行われていました。
その会場を散策しながら雰囲気を楽しんだのち、ウォーキングコースを進みます。

10月なのに陽射しは強くて、すわ夏かと勘違いしてしまいそうな感じです。
それでも、辺りに満ちるひんやりした空気と、時おり頬を撫でる優しくて涼しい風は、紛れもなく秋のそれなのでした。

森と池に挟まれた道を歩きながら何気なく空を見上げると、雲一つない青空が広がっています。
それが無性に嬉しくて、一旦しまったカメラを再び取り出して写真に収めました。

空が青く澄み渡っていた、ただそれだけのありきたりな風景写真。
写真としての出来はいまいちかもしれませんが、今この瞬間の感動を残したかったのです。

感動するのにも気力が要ります。
疲れていたり落ち込んでいたり、そんなときは目に映る色彩など、有って無いようなものです。
だから、空の青さに感動できたことを覚えておくためにも、シャッターを切らずにはいられませんでした。



ウォーキングコースを一週して、再びイベント会場に戻ります。
そして真っ直ぐに目指すのは、大津晃窯が出店しているテントです。

先ほど見つけた、碧いお皿を求めて。
そのお皿は、真っ青な空と木々や芝生の緑、それぞれの色を混ぜ合わせたような優しい色合いをしています。

もしかしたら一番好きかもしれない、サラサクリップのブルーグリーンとよく似た色。
一目惚れというほど「ビビッ」ときたわけではないですが、いい色だなと思って頭から離れませんでした。

手に取ってまじまじと見つめ、元の場所に置いてはしばらくしてまた手に取り、を繰り返しまして。
見つけてからずっと迷いに迷って、歩きながらも散々考えて、最後は思い切って購入した次第です。

そんなわけでだいぶ迷いはしたものの、買って良かったと素直に思えました。
欲しくないけどせっかく来たから無理に買った、ということは全く無くて、心を掴んで離さなかったから。

何をのせるか考えるだけでも気分が弾みます。

🍣なんのはなしですか🍣


最近は休みの度に市外や県外へ出掛けることが多かったのですが、この日は珍しく市内に、それも近くの公園へ行っただけでした。
そのお陰で思い掛けずいいものに出会えましたし、必ずしも遠くに行かなくたって今住んでいる街にも魅力がありそうだ、と気付けたのでよかったです。

いつも目にしているものは、いつしかそれが当たり前になって終いには何とも思わなくなってしまいます。
慣れとはそういうものかもしれませんけれど、でもそれでは少し寂しいです。


何気ない日常の風景に題材を見つけるところは、写真もnoteも似ているところがあります。

せっかくカメラを持っているのなら、
せっかくnoteで謎文章を書いているのなら、
日々のちょっとした気づきや感動に目を向けて、色褪せないうちに残しておきたいなと思いました。

後から見返したときに、そのときの思いや感動が色鮮やかに思い起こされるように。

お気に入りのカメラを愛でるように写真を撮り、何気ない日常を慈しむように文章を綴り、そうやって今を大切に、そして丁寧に過ごしていきたいです。




最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
みなさまの日常が色鮮やかでありますように🍀




世間は3連休な、とある日曜日のお話です。
たったこれだけ書くのに一週間もかかってしまいました。
いつものことですが遅筆過ぎますね。
だからどうした、という話ですけれど。
それでは👋


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