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【玉井ママシリーズ】 朝鮮半島から引き揚げに挑む250人の運命 「いいぞ、まさえちゃん、にっぽんいちーっ!」 舞踊の演目を終えると庭に集まった近所のひとたちは縁側まで身を乗り出し、わたしに賛美の拍手を送る。 「お父さん、うまくおどれてた?」 「うん、上手だったぞ」 「水鏡」に続いて、習ったばかりの「お夏清十郎」を演じた。日本舞踊を習っていたわたしは人前で踊りを披露するのが大好きだった。どういう意味の踊りなのかはわからなかったけど、しなを作ったり摺り足とか振り返る所