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Cooper's Coffeeについて


店名の由来

さて、今回は店名の由来についてお話したいと思います。ちょっとコーヒーとは離れているのですが、ある日飲んだCooper's Choiceというボトラーズウイスキーのとある一本の美味しさに大変驚いたことに由来しています。個人的な趣味で様々なボトルを飲むのですが、ある日初めてマデイラ樽熟成を飲んだ際に、その華やかさに大変感動するとともに、原酒製造を終えた後の樽熟成の工程次第でこんなにも風味が変わるのかと思ったものです。

それと同時に、よく飲んでいるコーヒーの世界でも味の違いを細かく砕いて考える行為や、それらを生み出す因数を特定して本格的に追求することに面白みを感じるようになりました。ウイスキー界では、原酒や熟成樽を用いて風味の違いを生み出すのはブレンダーと呼ばれる職人ですが、私自身は特徴のある豆をブレンドすることによる風味のコントロールというより、素材本来の味を引き出し、最高を演出するための、いわば"魔法のボックス"を作る樽職人のような存在でありたいという願望を込め、当店をCooper's Coffeeと名付けました。

ウイスキー好きという背景もあり、自家製バレルエイジドコーヒーの開発も進めており今後様々な種別のウイスキー熟成コーヒーを焼いていくつもりです。(お酒に漬け込むインフューズドとは異なりますので、アルコール分は含まれず芳醇な香りのみコーヒーの上に乗るイメージです)また、趣味でご自宅でウイスキーを飲まれる方は、銘柄を教えてくださればその風味を出したコーヒーをオーダーメイドで提供させていただきます。晩酌の後の一杯や、お食事後の一杯としても楽しんでいただけると思います。

運営者の自己紹介

ご挨拶が遅くなりましたが、私自身はコーヒー焙煎の他に経営コンサルティングの仕事をしています。詳細は割愛しますが、簡単に言うとお客様の抱える経営課題を一緒に考えて解決する仕事です。例えば、"新規事業のアイデアはありやる気も可能性もあるのに、上層部の決裁がなかなか取れず困っている"という状態でプロジェクトのローンチを支援をしたり、"やりたいことは何となくあるけど、市場は本当に存在するのか?どの領域で誰をターゲットすべきなのか?がわからない"という状態のプロジェクトでリサーチをベースとした戦略策定支援をしたり、お客様の抱える本質的な問題は何なのか?それはどうやったら解決するのか?を考えて手を動かす仕事です。

コンサルとして働いているとなかなか見えてこないですが、論理的思考術は必ずしも難しい企業の課題を解くためだけに存在しているわけではありません。趣味でたくさんの財を投じて覚えてきたウイスキーの風味や質感、コーヒーの香りや味を言語で捉えていくうちに、私は自身がよく行くお店のバーテンダーやマスターのように、"その人にそのときに合うものはなんだろうか?"という問いに向き合ったうえで提案できるようになりたいと思うようになりました。そうすることによって、身近な人や地域で暮らす人々と関わりながらコミュニティの中で幸せを作っていくことに貢献したいと感じ、新しく事業として始めました。その中でもコーヒーに面白みを感じたのは、その身近さと奥深さゆえです。

別の記事でも紹介しましたが、コーヒーは産地・品種・焙煎度・抽出方法・提供する人間によって、感じる味が全く変わってきます。自分なりの拘りや面白さを発見するために考える要素が実はたくさんあります。加えて、なにより安くて手軽です。当店では豆を買っていただいたとしても一杯当たりの金額に引き直すと100円程度でかつ、毎日飲んでいただいても飲み疲れせずに味わうことができます。

こういった自分好みの味を見つけてそれについて話をしたり、そこから自分について考えたり、会話から新たな発想が生まれたりすることは楽しいに違いない、と信じ切っているのは半ば私自身のエゴですが、そういった想いに共感してくださる方がいたらぜひ一緒に好きな味を探すお手伝いをできたらよいなと考えています。

Cooper's Coffeeの今後

私たちは、関わってくださるお客様や興味を持ってくださった方との会話や、居心地の良い空間・雰囲気を作っていくことを最も大事にしたいと考えています。皆様にとっていつも安心できる場所、行くと新しい発見のある場所として覚えていただけるよう、成長していきます。今後実店舗の開店予定もございますので、またそのこともお話できればと思います。


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