MTX200R 2024#17 左スイッチ交換
過日誤配線が原因で一部配線が焦げた車両の後日談である。
あちこち確認すると、メインハーネスの全交換は避けられた、と判断した。
念のため、メインハーネス上のアース線はバイパスして新たに追加したが、さらにショートは起きていない。
けれども、左スイッチの接触不良は甚だしくて、ユニットごとの交換を薦めた。
薦めているときは、割合簡単なことと考えていたけれど、じっさいに交換用のスイッチを探してみると、なかなか悩ましいことが判った。
とうぜん、ノーマルのスイッチを入手するのは年代的にむつかしいと思っていたし、中古で出回っているものは動作に不安があるとは考えていた。
最悪は、オンロード車用の新品か、セローあたりの人気旧車の物を移植すれば良いだろうと思っていた。
いちばんの悩みどころは、MTX200RはライトのON/OFFスイッチが左ハンドルスイッチにあること。
これはなかなか手ごわくて、一時期はパッシングやハザードのスイッチを繋ぎ替えてやるか、も考えた。
とはいえ、スイッチについているマークと、実際の動作が異なっているのは個人的に許せない。
では、どうしよう?
と、考えながらいろいろとハンドルスイッチの画像をネット上で見ていたところ、なんとか手ごろなものが見つかった。
それは、同じHONDA 車のXLX250R用のもの。
型式も1番しか違わないので、無理なく取りつけられるであろうと踏んだ。
スイッチについている文字が赤いので、違和感が出るかもしれないが、配線ケーブルの色はMTX200Rと同じかも、の期待が持てる。
現物を手にMTX200Rの配線図と見比べると、予想どおり配線ケーブルの色は同一なのがわかった。
あとは回り止めの位置が同じであることを期待したが、どうもXLX250R用にはストッパーがついていないようだ。
衝撃が加わったときに回って逃がすように設計されたのか、すでに加工されているのかは判らないけれど、スマートに修復ができた。
ウインカーキャンセルがプッシュ式になったし、「上位互換」といってよいのではなかろうか。