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CD90 2023#57 省電力化

バッテリーレスにしたいんだけど出来る?

コンデンサーに切り替えるだけなら出来ると思いますが、耐久性がどうなるかはわからないです。
たぶん、市販のものを買われても耐久性は保証してくれないでしょうけど。

と、返しはしたが、完全に伝わったかどうかはわからない。
だいたい、ぼくがよく解っていない、コンデンサーを。

一時的に電気を貯めるもの、と説明される。
その容量は、ファラドで表されて、1ファラドはけっこう大きいので、たいていマイクロファラドの単位で扱われる。
まずもって、なんで「ミリファラド」を使わないのかが不思議。
並列でつなぐと容量はそのまま加算されるけど、直列の場合は容量の逆数を加算した値になる。
なんだよ、逆数って?
容量の計算式は、抵抗の加算計算式と入れ子になるので混同しやすいことだけは知っていた、中学生のころから。

では、どうやって使うのか?
わからん、というか、回路設計の考え方からして知らん。
ただ、ネット上の事例を調べると、20000マイクロファラドから40000マイクロファラドくらいで運用している事例が多かった。
直列にするとコンデンサーが持っている抵抗値も加算されて、出力が小さくなってしまうこともわかった。
本来はたぶん、レギュレータからの充電電圧と電流値から計算するのだろうけど、むつかしいことは考えず、30000マイクロファラドで作ってみることにした。
10000マイクロファラドが入手しやすくて、3つ並列でつなげばイイ感じの数字ができあがるだろ?という発想である。

「耐久性はわからない」と言っている要因は、レギュレータからの充電電力が、コンデンサーの容量を超えたときになにが起きるのかわからないから、である。
もしかしたら、レギュレータ側に充電先の電力を検知して、充電をやめる機能があるのかもしれないが、CD90は小さいし、古い車両なので期待しないほうがよいであろう。
コンデンサーの容量を超える電力が供給されると、コンデンサーは破裂する。
風船に水を入れ続けるのと同じこと。
風船との違いは、コンデンサーは入と出の二つの口があること。
走行中にコンデンサーが破裂しても接続の配線が切れなければ、発生直後に走行することは可能なはず。
直列だと回路が壊滅するのでダメだけど、並列なら線は生き延びる可能性がある。
ただし、ライトやウインカーを作動させると、点火の電力が足りなくなって止まってしまうと予想できる。
破裂しなくたって、灯火類の消費電力は小さいほうが良さそうだ。
そんな方向性で部品とLEDを買い求めていった。

CD90ベンリー、カブにならぶ名車といってよいかと思う。
カブと比べたときの大きな違いは、自動遠心クラッチではないこと。
ではモンキーはどうだったっけ?ゴリラは?とオーナーに投げかけても、そんなことは知らん、と返ってくるばかりであった。
そりゃそうだな。

あらかじめ調べたところ、ウインカーリレーがシートに隠されている、と思っていたが、実車を見ると左サイドカバーの中にあった。
はて、なにと間違ったのだろう?
電球をいちいち外していって、LED と差し替えていくが、ヘッドライト内のマーカー球はどうするか決めてなかった。
需要が少ないせいか、このソケットに対応するLED が発見できなかったからだ。
とはいえ、ここだけ電球なのもどうかと思うので、想定どおりT10のウエッジソケットに替えた。

ややめんどうなのが、ウインカーインジケーターなのだけれど、カブ系のメーターを触ったことのある人にはたいした問題じゃない。
ところが、迂闊だった。
このCD90にはブザーがある。
インジケーターと同じく極性が決まっていないので、なにも手を加えないと逆流が起きる。
逆流が起きると、左右のウインカーが同時に光ってしまう。

うーむ、とその場でちょっと考えたが、とりあえず接続を外すことにした。
気に入らなかったら、もう1本線を作りますよ。

全部の灯火が作動したのを確認して、いよいよバッテリーを外してコンデンサーに替える。
コンデンサーは、もともと電気を持っていないので、数回キックしないと点火の電力が起きないのではないか?と思っていたけれど、一回で始動した。
予想以上にあっさりと。

ベンリーやカブって、バッテリーがなくても配線をつないだら始動できちゃうのか?
機会があったら試してみよう。

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