9.10「きくらげファーム」訪問レポ
2024年9月10日。稲沢こーぷ委員会のメンバーと一宮生協組合員理事が「きくらげファーム」を訪問しました。
■「きくらげファーム」 MEMO
【取り扱い商品】
・生きくらげ
【産地】
・愛知県稲沢市。
・一宮生協の本拠地である愛知県一宮市の隣の市で生産されています。
●そもそも『きくらげ』とは?
ラーメンなどでよく見かけるのは乾燥きくらげ。アイチョイス商品カタログでは『産直青果』ページで「生きくらげ」として紹介されています。
「生きくらげ」はプル・コリっとした独特の歯ごたえが楽しい、ほぼ無味無臭のきのこ。いろんな料理に使えて、食物繊維やビタミンDが豊富で栄養価が高いのが特徴です。アンチエイジング食材としても注目されているんだとか!?
■きくらげファームのこだわり
●きくらげの栽培方法
・「きくらげファーム」では菌床栽培をしており1つの菌床から、約1キロのきくらげが採れるんだそう。全体で菌床4,000個があり基本は2人態勢でお世話。1.5キロの収穫を目指して努力しています。
・きくらげの菌床は広葉樹のおがくずを固めたものを使用します。
・表面に5ミリほどの深さの傷を入れると、そこからきくらげがニョキ!っと生えてきます。一般的には7ミリが多いこの深さ。傷が深いと傷部分に汚れやほかの菌がたまってしまう…!!のでいろいろ試した結果5ミリとなったそう。定期的にこの傷部分の汚れをかき落とし形の悪いきくらげを間引く、芽かき作業も行います。
●ハウス内の環境について
・温度は20度前後。湿度は90~95%を保っておかなければならず、環境づくりが大変!きくらげの90%は水分なので、水にはかなりこだわっています。
・きくらげは人間のように酸素を吸って二酸化炭素を吐く、いわば生きもの。ハウス内の二酸化炭素濃度が上がると形が変形してしまいます。
・そのため空気の循環が難しく、空気の流れがまったくなくても、ありすぎてもよくありません。完璧なバランスを目指しています。
・電気で照らしておくと色が良くつくため一日中つけっぱなしにしておきます。
●今年の猛暑の影響
きくらげの旬は夏!温かくなってくるとグングン成長します。しかし今年は猛暑のせいで、今成長途中のきくらげを押しのけて新しいきくらげが生えてきて形が悪くなってしまうことも…。また、成長が早すぎるせいできくらげの赤茶色の色がのらず、白っぽいきくらげになってしまうという苦労も…。大変な夏を乗り越えて、組合員のみなさんに「きくらげ」をお届けします。
●新幹線できくらげが成長!?
ハウスの目の前を通る新幹線。新幹線のレールが削れて発生する鉄粉のせいでハウスが汚れやすく立地が悪い…?と心配しましたが、新幹線が起こす振動がきくらげにとって良い影響をもたらしている可能性を発見!ハウス内で音楽をかけて音の振動を起こすケースがあり、それと同じような効果があるんだそう。
●収穫体験
今回産地を訪問した稲沢こーぷ委員会のメンバー達がきくらげの収穫を体験!きくらげは1枚が大きく育っているものが良いきくらげで、何枚かがくっついたようなきくらげはよくないんだそう。
■稲沢こーぷ委員会メンバーの感想
きくらげというと中華料理だけに入れるイメージでしたが、栄養たっぷりで他の食材を邪魔しないというお話しを聞いて、デザートにも何にでも入れるようになりました!従業員の方々は暑い中でも自ら手作業で収穫などをされていて、より温かみを感じ、もっと応援していきたいと思います!きくらげが今までより好きになりました♡
■生産者 太田さんより
「なぜきくらげ栽培を始めようと思ったんですか?」と聞くと、「きくらげはライバルが少なく栄養価が高い。女性やシニアに買ってもらえると思い栽培を始めました。はじめはイチゴやブルーベリー、しいたけなども考えましたがライバルが多く、今まで蓄積された先輩生産者さん達のノウハウに勝てない」と思ったそう。
現在では「きくらげ」のことをもっと知ってもらうため、食べ方の提案や栄養価の高さを周知するためインスタグラムにも力を入れています。ぜひこちらもチェックしてみてくださいね!!
きくらげファーム稲沢(@kikuragefarm) • Instagram写真と動画
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