cotam

家族と毎日ハッピーに過ごしたい公務員/3歳boy

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最近の記事

一人っ子でかわいそう

そう思ったのは私だ。 最低だ。 子供の運動会。 赤ちゃんや、兄弟を連れた同じクラスのママたち。 ああ、あの子もおにいちゃんになったのか。 ついにうちだけになってしまったな、一人っ子は。 可哀想だな。 何が? もっと正しく言うなら可哀想なのは私だ。 目の前で一緒懸命に踊るこんなにかわいい我が子がいるのに。 最後の1人になったことを、こんなに嘆く悲劇のヒロイン。 2人目が欲しいのではなく、2人目ができて、もうこんなことに嘆く必要がなくなりたいだけのくせに。 上のクラスの一

    • 肺がん末期の父との最後の日

      「パパもママも風邪引いたの?」 「そうだよ、みんな辛い辛いだよ」 「おばあちゃんも?」 そんなわけはないが、「そうだよ」 「おじいちゃんも?」 死んだから、ひいてないよ。と、いってもわからないか。「そうだよ」 「でも、おじいちゃん、死んじゃったっていってたよ?」 一瞬の間。父の死から、3ヶ月。 君は、覚えているのか。 息子の顔が、しょんぼりと変わる。 もう、持たない。会うなら早い方がいい。 そう言われた次の日に、緊急帰省した5月24日。 急いで飛行機と宿を取り、 息子と

      • 父、余命1ヶ月っていったじゃないか。

        どうして。1ヶ月っていってたのに。 「来週までもたないだろうから、くるなら早いほうがいいって」 「今は痛み止めを点滴して寝ている状態。話すことはできない。」 わたしは残業帰り、改札前で茫然としている。 動揺して、社員証を改札にかざす。 「どうするかは、あなたが決めていいよ」 「でも、○○は、会わせない方がいいかも。トラウマになっちゃう」 「たった数日で別人みたい。」 孫を気遣う母。 父は、ギリギリまで我慢していたのだろう。 テレビを見るしかなかったあの部屋で。 「こ

        • 父が入院した、余命1ヶ月。

          父が入院した。 母からそう連絡があった。 自宅でなんとか過ごしていたが、ついに動けなくなったらしい。一週間考えて、訪問診療の医師に告げたそうだ。入院したい、と。 肺がん宣告後、初めて父に会ってからも、2回ほど会いにいった。会うたびに悪くなる父。でも、いつも最後は、部屋から、わたしと母が見えなくなるまで手を振っていた。 入院する前から、母は毎週、仕事が休みの日に会いにいっている。ずっと、一方的に喋って、父は聞いているだけ。家でもよく見ていた光景。 父は、電話をすると頻りに母へ

          2人目にはまだ遠く

          今年2回目の生理がきた。 自分は生理周期が長いので、はじめてnoteを書いた日から次の生理。今年中に産むという目標はやはりあまりにも高いか。 こんな長い生理周期でも、ルナルナ様はさすがの働きで、ほとんどずれなく生理がくる。 だから、排卵期はわくわくするし、生理前はそわそわする。いつもと違うなあ、とかやたら敏感になる。思い過ごしなのだけど。 どうして病院に通わないのか?年齢的にも行った方がいいもいうことはわかっているが、どうしても心が傾かない。 1人目のときも病院にいった。

          2人目にはまだ遠く

          父の夢を見た

          夢の中の父はがんだった。 でも、以前のように元気で、私は「前とは見違えるようだ」と思っていた。 私と母が様子を見に訪問していて、見たことのない工事現場のジャケットを着て、仕事に行くところだった。 「悪いなぁ、来てくれたのに」 そういってバタバタ用意する父。 「いやいいよ、大丈夫。また明日も寄るね」 「そういえば、息子がまたおじいちゃんとテレビ電話したいって。」 「そうかあ、テレビ電話か… お父さんずっと使ってないアップルウォッチあるぞ」 ここらへんは夢らしい、よくわから

          父の夢を見た

          肺がん末期の父と会った

          よく来たな、という父になんとか笑顔を返して、部屋の中に入った。殺風景な部屋の中を見て、また父と目があったら、もうダメだった。 自分でも、びっくりするぐらい、声を上げて、泣いた。会いたかった、会いたかったと何度も言ってしまった。止められなかった。 父も目に涙を浮かべていた。 互いに「ありがとう」と言い合った。 ひとしきり泣いて、息を吐いて。 座って。少し話をした。 父は想像より、元気だった。 歩いていたし、喋れたし、寝たきりではなかった。 私は、息子の動画を見せた。 午

          肺がん末期の父と会った

          肺がん末期の父に会いに行く

          10月に2年半ぶりに帰省した。 主に母の家に。 父と母は結婚をしていないし、いろいろあって別に住んでいる。 母の家に、家族で泊まり、最終日に父とは空港で会った。 最初、なんか父が痩せたようなおじいちゃんがいるなと思った。それが父だった。 父は驚くほど痩せており、何故か左腕が痛むようで庇っていた。私には何も話さない。元気だよ、しか言わない。孫にはデレデレだった。コーヒーを飲みながら、ずっとトミカで遊ぶ息子を見ていた。 絶対に良くない病気だな、と思った。 同時に、父の死を意識

          肺がん末期の父に会いに行く

          爪を噛む話

          息子が爪を噛んでいる。 その癖は遺伝するのか、と思う。 私も爪を噛む癖があった。 今もたまにストレスがかかると無意識に噛んでいるが、出産後激減した。 噛んでばかりだったので、爪切りを使うことはほぼなかった。最近切るようになったが、爪は、当然爪切りで切るものという感覚がないので、相当日常動作からはかけはなれた行為であった。 ちなみに足の爪は裂いていた。足の親指は口で噛んでいた。書いていて我ながら気持ち悪いと思う。 若い頃はやめたいなアと思っていたが、ジェルネイルをしている爪

          爪を噛む話

          5分だけ日記を書こうと思う

          2023年になった。 昨年の目標リストに「新しい家族を迎える」とあったが、今日生理がきた。 先月はコロナにもなったし、息子の胃腸炎もあり、一回しかSEXしていないので当然といえば当然なのに。 なぜか、そわそわしていた。 そして、今年の目標には、「2人目を産む」と書いた。生理が来る前の話だ。 「産む」までいくと、4月には妊娠していないといけないのに、我ながら何を思っているのか。 私のnoteには、2本の下書きがあって、そのうち一つは2人目への不安を書いている。 わたしは欲張りだ

          5分だけ日記を書こうと思う