【運をつかむ技術】
【概要】
H.I.S創業者である澤田氏。
自身の若年期のドイツでの留学での生活や世界への様々な旅の経験から、現在の澤田氏の考え方を形作っているようだ。
現在の日本での起業を目指すものに、失敗を恐れずチャレンジすることの価値を説いている。
また、いつでもどんなときでも「元気である」ことの重要性を述べており、
また、
・読書などで得られる「知識や教養」
・それを実際に肌で体感して得られる「経験」
この2つをもって始めて自分の本当の糧になり、血となり肉となると説いている。
まさにチャレンジ精神の塊のような起業家という感じ。おすすめ。
【私的な要約】
自信をもつことの大切さ
・失敗は恥ではない
・嘘でもいい。自信持って明るく仕事しよう!
・小さな結果を出し、社員に自信をつけさせる
・いつまでに何をするか、どう変わるかの時間軸をはっきりさせる
激動期の中にいる私達
・成功するしないではなく「ポジティブでいることの価値」がとても大切
→チャレンジすらできない人も世界にはいる
・「変化していこうとする努力」を怠るな!
失敗への考え方
・失敗したらやり直せばいい
・それでもダメなら辞めればいい。今の時代そんなに食うに困らない。
・他人に迷惑をかけたら詫びればいい
・土下座でも何でもすればいい。償いをするだけの話
・知恵を絞らず、努力もしない挑戦は「無謀」
・しかし、知恵を絞り最善の努力をしたならば開き直ればいい
・1番怖いのは、失敗して自信をなくし「次にチャレンジする気力が失われること」
・元気は最大の財産。元気であれば失敗を糧にして乗り越えられる
→失敗すればするほど、成功確率は上がりやがて成功する
・失敗の本質とは「暗くなること、元気を失なうこと」である
→それでも人生は終わらない。挑戦はまだできる
→真剣な失敗の積み重ねがとんでもない大成功を生む
→真剣さと気楽さ、そして自分を裏切れる「人生を楽しめる」人がこれからの時代を作る
チャレンジをしよう
・自身の若年期の旅での「死の体験」をした
・その時に駆け巡った想いが今の澤田氏を作る
・少々失敗しても命は取られない
・チャレンジする時はしっかりと基準を設ける
→命を取られないか(倒産しないか)
→法に触れないか
悩む前に動け。何かあったら開き直れ。後悔するよりチャレンジしろ!
読書を実際の経営に生かす
・経済やランチェスター戦略などの経営関連
・三国志、史記、孫子の兵法、安岡正篤、中村天風など。半年ずっと一日に1-2冊を読み漁った
・書物で得た知識を実際に試してみることで経験値として初めて蓄積されることを知る
自分の「得意」を生かす
・山一證券が破綻し、グループ会社の1つ(協立證券)を経営を頼まれる(現在のエイチ・アイ・エス證券)
・しかし、金融の仕組みや自己の利益を最優先することや法をいち早くつくという考え方があわず、しっくりこなかった
→自分の理念や得意を生かし、自分の会社との「シナジーを生み出せるか」がとても重要!
ハウステンポスの再建
・佐世保市長からの数度にわたる直訴
・九州の財界も見放し、閉鎖の危機
・最後をお受けし、ディズニーランドを超えると宣言
・しかし難問がばかり、北九州という商圏の狭さ、資金がない
・様々な施策をためす
・夕方を無料にしたが、全く人は増えない
・夜にしかできない光のイルミネーションを使ったイベントなどを仕掛ける
・有料でむしろお客様は増えた(現在2,800円)
要するに中身がなければ、無料にしても意味がないと経験から学ぶ
コストカットについて
・お客様へのサービスの価値を落とさず、コストを下げてはいけない
・どうしてもできない部署は1.2倍て動けと指示
→1時間かかっていた仕事を45分で工夫する
自信がつけば全てが変わる
・トップは「シンプル」にビジョンを伝える
・小さな成功や目標を意識させる
・毎日の小さな成功体験が自信にかわり、自発的な行動を生む。効率的な行動をする
・お客様、取引先、従業員全ての人達が「ハッピーになれる仕組み」を作れなければ、持続可能な事業は成功しない
「運」をコントロールしよう
・オーラが暗ければ、せっかく解決できるものも解決できない
・やる気がある人は同じような人を引き寄せる
→一生の師や新しい可能性を気づかせてくれる人に出会えるかもしれない
・いい事をするとそのような人が悪い事をするとトラブルを抱えた人が寄ってくる
・やる気が出ないときこそ「カラ元気」
・「氣」をコントロールしよう
→全ては元気から始まる
・言霊を意識しよう
→言葉は自分にも周囲にも影響を与える
・良い氣の出ている、運のいい人や会社と付き合うのも良い
世の中は「バランス」
・業績が絶好調の時こそ危機感を持て
→やっかみ、嫉妬、会社の雰囲気
→ずっと続くものではない。物事には必ず「陰」と「陽」が存在する
・株価や業績も同じ。そんな時こそ「冷静」に
経営に必要ならば、他を捨てる勇気も
・経営者はこれからのビジョンやベクトルを考える役割
→携帯やメールは迅速に対応できるが、時間をかえって奪ってしまう
→全て口頭やファックスに。秘書には迷惑をかけてるが、概ね問題はない
→その余った時間で自分の時間や経営を考える時間にあてている
疲れたら仕事から「離れてみる」
・ネガティブな心では冷静に状況を見通せない
・旅に出てみるのもいい。徐々に心が癒される
石の上にも三年
・やりたい事を研究し、資金と情熱を蓄えよ
・もし、独創性があれば1年は苦しくても3年で花開く
・3年でダメなら、再度検討するか仕切り直しを
最後に
・「得意淡然、失意泰然」
→陽明学の教え
→うまくいってる時はあっさりと、うまくいかないときはゆったりと構えよという教え
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