独身でも、既婚者でも、結局は変わらない
入籍して約1か月が経とうとしています。
新居はありますが、まだ一緒には住んでいないので実感は湧いていない今日この頃。
人間の欲の深さと、本質を感じている今日この頃でもあります。
婚活している最中。特に1年前、結婚相談所に登録している最中、入籍する直前まで、私は既婚者に対する”意識”がありました。
”意識”が如実に表れていたのが、指輪。
街ですれ違う男女の左手薬指が気になってしょうがなかった。
他人の左手薬指を自然に見るようになった。婚活直前から感じ始めたこと。
30代になったから意識したとかはなく、突然34歳になった途端に思った気がします(そのちょっと前からかも)。
結婚すれば、左手薬指にプラチナの輪っかをはめていれば、人生は変わると思っていた(実際はそこまで思ってはいなかったですが、潜在意識のレベル時にはそれぐらいの感じ方だったと思う)。
入籍届を意気揚々と?出して、次の日から正式に左手薬指に「この紋所が目に入らぬか~~~W」ぐらいの勢いで指輪つけるのかと思ったら、さっそくつけるの忘れて。
次の次の日も忘れて。
まだ一緒に住んでいないから新居に置いたまま、指輪つけない日々が続いて。
内祝いとか事務的なものはどんどんクリアしていくのに、新居に泊りにいっているのに、なぜか結婚指輪をつけるということは忘れ続けて、1か月。
1か月前の私が、あれほど気にしていた”結婚の象徴”は、あっさりと新居の片隅に追いやられたまま。
手に入れたら飽きるのか。
そういうわけじゃないと思う。
ただ、街を歩いていても他人の左手薬指が気にならなくなったのは事実。
最近、気になるのは、「お腹に赤ちゃんがいます」マークをつけた女性。
ああ
やっぱり、ないものねだり。
なんとなくわかっていたけどね。
一緒に住んだら、自由に自分の時間に寝て、好きなものを食べて、好きなものを買う、独身生活に、どうしようもないほど、羨望の気持ちを持つのだろうと今から分かります。
人間はないものねだり。
独身の素晴らしさを謳歌しているときには、その尊さにあまり気づけない(私は結構気づけていた方かと思う。だから独身生活長かったのだと思う(笑))。
これからやってくる新生活でも同じことを思うのでしょう。
しかし、これは”若さ”を嘆くのと同じこと。
”今”の自分が学生になった所で、当時の学生の自分のような青春は送れないでしょう。無味な日々になったはずです。
未来から過去を振り返ると、後悔ばかりが先に立つ。
しかし、未来の自分が過去の自分と違うことをしたら、過去を嘆く、今の自分はいない。
過去を嘆くということは、今の自分を多少なりとも”完璧”と思っている。”完璧”な自分なら過去を良い方向に変えられると。
ただ、実際は、完璧な自分は今にも、未来にも、過去にも、いない。
今を変えたいなら今の自分を変えるしかない。
未来の自分を変えたいなら今の自分を変えるしかない。
過去の自分を変えたいなら今の自分を変えるしかない。
結局はそういうこと。
役所で数分で処理された婚姻届けが、人生の何を変えるって言うのか。
自分は自分。
何も変わらない。