第3回『THE NEW COOL NOTER賞』始まる世界部門作品発表
THE NEW COOL NOTER賞 ご参加御礼
始まる世界部門審査委員 これでも母
8月上旬からスタッフ内で本格的に始動した「始まる世界」。
9月中旬の企画発表時には、純文学やエッセイとも違うテーマに驚かれた方も、「始まる世界ってなんだろう」って不思議に思われた方もいらっしゃった事でしょう。
これからの時代を生きる人たちへ
やさしい世界が1ミリずつでも広がりますように(*'▽')ノ
この想いをスタッフの皆さんが支えて広げてくれました。
意図に賛同して応募して下さった方々が、力と希望をくれました。
どの作品も人生に真摯に向き合われていて、心を動かされる作品ばかりでした。
読みに来て下さった方々が、スキやコメントで温かく応援してくれました。
皆さんのおかげで、「やさしい世界」は大きく広がりました。
ありがとうございます!
皆さんに、お願いがあります。
企画が終わっても、どうか広げて下さい、『やさしい世界』を。
次の時代を担う子ども達も大人達も、辛い状況から少しでも笑顔になれますように(*'▽')ノ
始まる世界部門受賞作発表
■始まる世界部門・部門賞
北欧の街角で殿 「小高い丘に佇む秘密の花園」
■【ゼロの紙審査委員より講評】
「始まる世界」が始まるまでは、正直その世界がどんな色やカタチをしているのかわからなかった。
そしてわたしは北欧の街角でさんの作品に出会って、もうひとつのアングルを探し当てたような気がしたのです。
北欧の街角でさんはどんな凄惨な事実も「語り部」に徹するという姿勢を保ちつづけていらっしゃる。
ナレーションのない映像のように。
言葉から映像をたちあげられる力をもつ北欧の街角でさんの、筆力があるが故に、私たちはその映像を目撃することが出来るのです。
正義の方向性を見失いがちなラウラや友人を俯瞰して伝えることでしか、彼女たちを伝えられないという使命感にも近い思いさえ伝わってきました。
「始まる世界」の世界とは、共感を越えた向こう側の景色でもあることを受
賞作から学んだ気がしています。
この度は、「エッセイ部門」特別賞に引き続き「始まる世界」部門のダブル受賞おめでとうございます。
■【これでも母審査委員より講評】
北欧の街角でさんの作品を、何度も何度も読みました。
何か大切なことを見落としている気がして、必死で言葉を辿りました。
北欧の街角でさんが表明記事で書いてらした、
「事実を客観的に時間を追って綴らせて頂きました」というお言葉通り、
『正義感に燃えすぎている少女ラウラのお話』を淡々と語られている印象を受けました。
ラウラさんの生き方然り、お母様からラウラさんへの見守り方然り、そこには「始まる世界」に繋がる
「大好きな人を大切に想い、躇うことなく実行する事」への信念や希望があります。
それらを飾ることなく、分かりやすく事実として伝え、事実から各々が汲み取る余白をも与えて下さった、
北欧の街角でさんの視点に感銘しました。
会議室でみこちゃん、ゼロの紙さん、愛加さんが熱く語ってらした気持ちが分かります。
ご応募下さってありがとうございました。
部門賞の受賞、本当におめでとうございます。
■始まる世界部門・特別賞
rira殿 「不登校と共に〜学校に行かないという選択。」
■【これでも母審査委員より講評】
10月13日に文部科学省から「小中学校の不登校児童生徒数は19万6127人と前年度から1万4855人増え、過去最多を更新した。」と発表がありました。
学校に行けないことで追い詰められているお子さんは年々増えています。
riraさんの作品は、学校に行けなくなったお子さんとともに傷つきながらも必死に向き合ってきた体験談です。
子どもを絶望の淵から救う為に真摯にぶつかり合う親子の姿から、恐れずに向き合う大切さや、客観的に状況を読み取る視点、大事なものが何かを見極めて行動を起こす姿に、大きな勇気や希望を感じました。
いま辛い想いをされている方々に是非読んで頂きたい作品です。
ご応募下さってありがとうございました。
特別賞の受賞、本当におめでとうございます。
■始まる世界部門・特別賞
backseat player殿 「意を決して書く」
■【愛加審査委員より講評】
始まる世界部門の講評。それは、とても難しいものでした。
それはそうですよね。作品に、その人の生き様が、人生が込められているのですから。
とっても大切で、なおざりにできない、尊い思いの数々。
世界でたった1つの、その人の人生に言葉を添えるような重みを、作品に向き合う度に感じました。
中でもbackseat playerさんの作品は、踏ん張らないと受け止められないほどの熱量でした。
踏ん張っていなければ、作品の力に圧倒されて、呑み込まれてしまいそうな熱量。
当たり前ですが、物事を始めるには力がいります。
圧倒的な熱量を、THE NEW COOL NOTER賞始まる世界部門に分けていただいたことに。
感謝と尊敬の思いを込めて、推薦させていただきました。
特別賞の受賞、おめでとうございます。ご参加いただき、ありがとうございました。
■始まる世界部門・特別賞
kozaru殿 「神様と私は私を愛している」
■【Noriko審査委員より講評】
kozaruさんと私は違う環境で生まれ
いままで生きてきました。
けれど
死ぬ事を目標として
それを必死で繋ぎながら
1日1日と生きてきたと言う共通する部分があり、読んでいて自分の身を削る様な感覚になりました。
3000字では、きっと足りない言葉や想いがあったのではないかと思います。
kozaruさんの、
これからを生きる
選手宣誓の様な逞しくも清々しい言葉たちに
私は太陽を浴び
生を強く感じたい気持ちになります。
『神様と私は私を愛している』
その言葉が
必要とする方たちに届きますように
その日が来ると信じられますように
そして`私 `が`皆`になる世界に
なります事を祈らずにはいられません。
ご応募下さってありがとうございました。
特別賞、受賞、本当におめでとうございます。
■始まる世界部門・審査委員長特別賞
これでも母殿 「申し訳なくなんかない!」
■【洋介審査委員長より講評】
これでも母さんはパワフルな人だ。
生命エネルギー溢れる女の人だ。
出産前は仕事が大好きで
揉め事が苦手で
美味しい食べ物に目のない
明るい人だった。
普通と思っていた
日常なんて転機で変わる。
人には恒常性というものがある。
心も身体も現状を
維持したい自我の本能だ。
ゆえに転機が
訪れると人は苦悩する。
出産と育児は人間が
生きてゆく上で一番大切な仕事だ。
現在の世界は思い込みからか
外に出てお金を
得ることがより大事だと言う。
さまざまな事情があり
金銭が必要な人はいる。
仕事を得なければ子供を養えず
子供を育てることさえ
叶わぬ人だっている。
働かざるもの食うべからず
これを主婦に当てはめたのが
最悪の思い込みだ。
主婦という仕事は
世界で一番尊い仕事だ。
家族が生きるために
身心を健康に保つために
子供の心と身体を健やかに
育てるために
人にとって生存に関わる
最も尊い仕事なのだ。
主婦業というのは
非常に大変な仕事だ。
主婦が働いていないという
思い込みは
いつつくられたのだろうか?
家族を壊すために
外に行くように
仕向けられたのだろうか。
心というのは不思議なものだ。
母の意識が外に向いたとき
子供の心と身体は
不調を来たし始める。
意識だけでなく身体と
心も外に向かうと
子供の身体と心は悲鳴をあげる。
それを知った母親が優しく
子供を自分以上に思うならば
母の心と身体も
共振し悲鳴をあげる。
不安と自責ばかりが募る日々、
一人抱え余裕も何もなくなる。
これでも母さんは仕事を辞めて
子供と過ごすことを選択する。
自責の念は
なかなか心から離れない。
言葉を綴り、異なる意識と
交流することで気づきが起きて
意識が変わり始めた、
価値観って一つじゃないんだ。
世間に溢れる常識や
情報が全てじゃ無いんだ。
ダメ人間なんか居ないんだ。
これでも母さんは最近
やっと気づいたと笑う。
私を責めていたのは私だけ
自分を責めることが
できるのも自分だけ
だったら馬鹿なことは止める。
笑って生きる。
ただ毎日を
一所懸命生きればいいんだ。
自分を責めたって
何も良くなんてならない。
優しい家族にありがとうと
思う大切さや
自分を信じて生きること
そのことの方が大切なんだ。
自分のことを受け入れなくて
誰が自分を受け入れるのか、
自分を受け入れて
堂々と一所懸命生きていこう。
以上、講評です。
読ませて頂き
ありがとうございます。
本当にありがたい
体験をさせていただきました。
もう一人じゃないどころか
多くの人の太陽ですよ。
素敵な作品を有難うございます。
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『THE NEW COOL NOTER』賞 主催者みこちゃんより
10月部門ではいつも以上に、応募していただく私達の側では、襟を正して作品を拝読させていただきました。noteに限らず記事というのは明るくポジティブなものが求められます。でも、声にならない声を形にすることもまた、とても勇気が必要でありながらも書く意義のある行為なのではないか、とこの部門を開催しました。
「始まる世界」が終了して、審査委員全員の感想はもちろん「この賞を企画・実行してよかった」です。
授賞にあたって、あらためて、この思いを皆様と共有できたことをうれしく思います。