第2回THE NEW COOL NOTER賞~1/21講評(chihayaさん分)
第2回THE NEW COOL NOTER賞へご参加いただいている皆様。
本日までに応募された作品のうち、審査委員のchihayaさんに講評をいただいた作品について、掲載させていただきます。
chihayaさん講評文(2作品)
筆者の石田さんには去年4月7日、娘さんが生まれました。おめでとうございます!
新しい生命の誕生は、ドラマチックで感動する出来事ですね。その上、このコロナ禍での妊娠・出産・育児は通常以上に手さぐりですすまなければいけない。むずかしい場面も多いことと思います。
私の一人娘が誕生したのは14年前ですが、私にとって神聖で特別な体験でした。文章にある、出産の場に立ち合う家族や医療関係者たちとの不思議な一体感は、私にも思い当たります。
石田さんは苦労をかけた奥様に対して、感謝と「支えられる人間でありたい」との思いを持ちました。がんばって生まれてきた赤ちゃんに対してはほめてあげたいと。二人への今の思いを書き記して、折にふれて思い出したいとも。飾らない、まっすぐな決意が素敵です!奥様や成長された子どもさんが読んだらきっと喜ばれるでしょう。
赤ちゃん誕生の報告のため、3週間前、連れ合いをなくしたばかりの石田さんのお祖母様へ連絡します。命日と同じ曜日に赤ちゃんが誕生したおかげで、亡くなったお祖父様との思い出を一つ増やせた。本当に良かった。
お産立会いの時、石田さんは奥様を傷つけてしまった過去があると思い出されています。
私は自分のお産の時、大きくなった子どもとの未来を想像しましたが、夫とのこれまでの関わりを振り返ったりはできませんでした。なので、どんな出来事を思い出されたのかな、と聞いてみたい気がしました。
石田さん、大事な瞬間の、率直な思いをシェアして下さりありがとうございます。
また、他にもいくつかご応募いただきましてありがとうございます!
(審査委員による応募作品への講評は、同一作者様により記事の場合は、原則1名1記事とさせていただきます。どうぞ、ご了承願います。)
新型コロナ感染の広がりは第3波真っ只中。
筆者・いちご牛乳さんの息子さんが通う学校にも感染者が出ましたが、学級閉鎖はおこなわれず通常の登校が続いています。
ふつうでない中、ふつうに過ごそうという努力が、正しいのかどうか、いいのか悪いのかよくわからなくて、気持ちがぐしゃぐしゃ、本当にそうです。
いろんな場所で様々な情報や意見があって、自分で吟味し一番妥当と思う行動を、自分の責任で選択していくのはつかれます。しかも、制限ある生活の中で、です。
読む人の気持ちにやさしく寄り添ってくれるこの文章のおかげで、私は見ないようにしていた自分の気持ちに気づけました。私は今、いつ終わるかわからないこの状況が不安だし、こわいのです。そして、私と同じように感じている人は私だけではない。
黒い現実を変えてしまうのはむずかしいけれど、不安や怖い気持ちは人と分かち合うことでやわらげられるのですね。
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第2回THE NEW COOL NOTER賞の応募期間は終了しました。
みなさま、たくさんの応募、ほんとうにありがとうございました。
引き続き、応募作品への講評と、授賞に向けた審査をお楽しみください。
よろしくお願いいたします。
*なお講評は分担制にしているため、必ずしも応募順に講評結果が発表されるわけではございません。よろしくお願いいたします。
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