卸売業にとっての物流は見下されていた部分でもある。
約15年もの間、ずっと物流の仕事に携わってきたわけですが、必ずしも物流の仕事が好きでやってきたわけではありませんでした。
年々、積み重ねてきた経験のおかげでどこの物流現場に行ってもある程度の事はすぐに出来るという事でずっとこの物流業界にいます。
最近ですと再就職した企業でも物流管理者を募集していたので応募したところ採用ということになりました。年齢的にもアラフォーの38歳でしたので経験採用と言う事になります。
新しい職場と言うのは、卸売業です。基本、小売りをやらない卸売業の免許しか持っていない、さらには法律が厳しく絡んでくる商品を扱っています。
運送会社、宅配会社、卸売業など様々な物流現場にて仕事をして来ました。前職でも卸売業の物流部に所属。今回も卸売業の物流部に所属する形となりました。
物流と言うのは、商品を全国へ流通させるために必要な活動です。
必要な活動なのですが、特に卸売業での物流部の立場と言うのは、低い立場、言葉を悪くして表現すると社内でも見下されている立場にあるように思います。
しかし、流通業においての物流と言うのは必ず必要な活動になります。現在の日本でどこへいっても消費者が商品を購入出来るのは、物流があるからです。
営業の出来ない人が物流?
私が新しく入社した会社では、まず新卒の全ての社員が営業へ配属されます。そこから色々と適正を見ながら部署を移動していくわけですが、適正とは言葉を上手く使っているわけでして実際には営業が出来なかった人が物流に来るという流れになっているそうです。
以前の職場でもそうでしたら、物流部はあまり評価をされていませんでした。理由は単純で、営業のように売上げを上げていないからです。
結局、物流と言うのは社会にとって必要な活動なのですが、社内にとって特に卸売業にとってはコストの一部と見られている傾向が強いです。
しかし、先程も書きましたが物流と言う活動は社会にとって必須の活動です。商品が売れてもその商品が届かなくては意味がありません。金額の流れ商流だけでお金を頂いて、物流で商品が届かなくては何も意味が無いのです。
商流と物流は2つで1つ。
この2つが同時に並行して活動をするからこそ流通業は上手く回っていると行ってもいいでしょう。
しかし、まだまだ物流の評価が低い卸売業が多いのも事実。
私が新しく働き始めた会社では、今年になって物流センターを新しく購入したそうです。本社内で管理していた在庫が置ききれなくなったのと、各営業所へ商品を出荷させるには場所が悪かった事が原因だと思います。
少しづつ物流改革の兆し…?
今年から物流センターを購入して稼動させたのと、物流管理者と言う新しい職種を募集し始めたのも最近だと聞きました。
この流れからも少しづつ改善していこうと思っているのでしょう。会社のホームページにも「しっかりとした物流体制」と物流の事も紹介されていましたし。
ただ、まだまだ改善や改革は必要でしょう。
現在は半年から一年の間、単身赴任して物流センターで研修を受けています。研修終了後に地元の営業所の物流管理者として働くのですが、センターとは違い人も少なくやることも多く大変だと聞きました。
大変だと言う事は、改善しなくてはいけない環境だと言う事です。
さて、まだまだ始まったばかりですが少しづつやっていこうと思います。