眞名子 新 「カントリーサイドじゃ普通のこと」 EPレビュー
カントリー&フォークミュージックをルーツに現代POPSにまで通ずる一廉の歌声と楽曲が魅力のシンガーソングライター、眞名子 新が5/8(水)に待望の最新EP『カントリーサイドじゃ普通のこと』をリリース!6月からは全国9ヶ所のワンマンツアーも開催!!
眞名子 新とは
1997年神戸生まれ、神戸育ち。 ルーツであるフォークやカントリーをベースに、ギターと声というシンプルなスタイルでのフォーキーな楽曲が魅力。 癒されるような清廉さのある一方で、感情に訴えかけるような情感溢れる歌声と心に寄り添った歌が特徴的である。 2022年に開催されたJ-WAVE TOKYO GUITER JAMBOREE 2022「SONAR MUSIC Road to RYOGOKU suported by REALLIVE360」にてグランプリを受賞。2023年4月26日に初の全国流通盤となるE.P.作品「もしかして世間」をリリースし、 収録楽曲はSpotify「Best of Japanese SSW 2023」「Best of Edge! 2023」にも選出された。
(SPACE SHOWER MUSIC資料より)
『カントリーサイドじゃ普通のこと』を聴いた / クールマイン的見聞録
2016年から「神戸のあらた」として活動を開始していたシンガーソングライター、眞名子 新が先行シングル3曲のリリースを経て、5月8日に待望の最新EP『カントリーサイドじゃ普通のこと』を発表。収録曲は全6曲。ひと足先に聴かせていただいたが、内容が素晴らしく、ご本人が提唱している、”進化し続けるシティ・カントリーミュージック”の言葉に偽り無し!といった感じの快作となっている。
それでは早速いってみましょう!
オープニングナンバーに相応しい、アップテンポで勢いのある『ライリーストーン』から始まる。日常生活の中で無意識についサビを口ずさんでしまう筆者だが、ここは百聞は一見に如かず的にMVと、以前フォーカスした記事を貼っておきます。
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2曲目は『月の兵士』。雄大な自然を想像させるような独特のスケール感がある曲だった。フォークギターのストロークと呼応するように歌うベースラインと、まるで愛馬に鞭を打っているような抜けの良いスネアドラムの音が気持ち良い。ちなみにベースにHelsinki Lambda Clubの稲葉航大さん、 ドラムには元プププランドの谷朋彦さんが参加している。
ロマンティックなリリックのフレーズが深い余韻を残したまま、
という歌い出しで次曲『スターシップ』へと両方の意味で繋がる。ジプシーのような雰囲気を醸し出すギターのストロークがカッコ良い。ちなみに歌詞は全曲実兄のmotoki manakoが担当しており、血縁関係ならではの意思疎通が計られているのかもしれないなぁなんて妄想を膨らませて聴いている。
4曲目は先行シングル第2弾としてリリースされていた『ニューアイズ』。こちらもYouTube音源と以前ご紹介した記事のみ掲載し、割愛いたします。最高です。
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5曲目は今作品のリード曲となる、『一駅』。夜風が香ってくるような情景を思い浮かべる。優しくて、切なくて、少し寂しくて、でも何だか嬉しくて。夜の散歩をしている時に抱いた事のある、言葉にならないあの感情が、ふと心に浮かび上がって来ては、まとわりついている。流麗なメロディーに揺られていると、いつの間にか自然と目頭が潤って来てしまうのだ。隠れた特技であるという、歯笛もとても曲の雰囲気にマッチしていて、センチメンタル極まりない。だけど悲しい歌じゃないから不思議。伸びやかな眞名子さんの歌声の浸透力がよく活かされた、心を打つ名曲だと思うのであった。
誰に会いにいくんだろう。必ずしも恋人に当てはめなくても良いと思うのだ。思わず何度もリピート再生をしてしまう。
最後の曲、『川沿い』は録音環境が他の曲とは別の場所と、一聴して分かる空気感。温かみのあるフィールドレコーディングのような耳障りがまろやか。繰り返されるハーモニカはどこかで聴いた事のあるような懐かしいフレーズの音色で、印象的かつ良いアクセントになっている。日々の暮らしに寄り添い、アルペジオを爪弾きながら、そっと語りかけて来るような歌声が心に響く。
リリース形態は*EPながら、アルバムぐらいの充実した内容である。オーケストラやバンドアンサンブルの妙も承知の上過ぎるぐらい理解しているつもりだが、こうしてギター1本抱えて歌う事で自らの表現を完結させ、聴いている人の心を感動させる事が出来るというのは、ある種最終的に一番強いよなぁと時折感嘆する。老若男女・世代を問わず楽しめる音楽。すなわちそれが、古くから今を繋ぐ、音楽の普遍と不変なのかも知れない。
[*注釈]
EPとは 楽曲の販売単位のうち、シングルより収録曲数が多く、アルバムより少ないもの。 元々はレコード盤の種類のうち、シングル盤と同じ大きさで片面に2~3曲ずつ収録されたもの
充実したEPを引っ提げ全国9カ所を回る、『カントリーサイドじゃ普通のこと』リリースワンマンツアー!待望の仙台公演は6/30(日)、会場は仙台 retro Back Pageとなります。定禅寺通りを見おろす創業40周年の老舗レストランバーとして営業しており、店内の雰囲気も良く、弾き語りライブを楽しむのには素晴らしい環境となっております。初夏の仙台で、ぜひ眞名子 新さんの生ライブをお楽しみください!!
※詳細はページ下の【ライブ情報】にて
【作品情報】
アーティスト:眞名子 新
タイトル:カントリーサイドじゃ普通のこと
リリース:2024年5月8日(水)
フォーマット:CD / 配信リリース
[CD]
品番:PECF-3289
価格:¥2,310(税込)
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[デジタル]
▼🎧デジタルリンクはこちら
【ライブ情報】
眞名子 新 『カントリーサイドじゃ普通のこと』
リリースワンマンツアー
2024年6月30日(日)
OPEN 15:30 / START 16:00
@仙台 retro Back Page(弾き語りワンマン)
全自由 一般¥3,300(税込) / 学割¥2,300(税込)
※1ドリンク代別途必要。
※小学生以上(6歳以上)の方はチケットが必要となります。
※未就学児童のご入場は同行の保護者の方の座席の範囲内で、周りのお客様のご迷惑にならないように、ご覧いただくことを前提とさせていただきます。
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【アーティスト情報】
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