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わっはっはっは!山笑ふ。熊野の森。
桜の花が終わると、熊野はあちらこちらで笑い声が聞こえてきます。
うるさいくらいに山が笑い出します。
「山笑ふ」・・俳句の季語。春になりみずみずしい若葉などによって山全体がもえるようになる様子。
「新緑」。1年で最もエネルギッシュな季節。
新緑の木の下は樹液がほとばしっています。
熊野の森もほとんどがスギ、ヒノキになってしまいましたが、照葉樹は「春」を実感させてくれます。
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私が思う「熊野らしい森」。少なくなりました。
いにしえは、こんな森が紀伊半島を覆い妖艶な雰囲気を醸し出していました。今もなお神々が棲まうと感じる熊野の森です。
その森は、4月の中頃にはすごいことになるんです。
ヤマザクラの可愛いピンクと花が落ちたあとの濃いピンクに若緑、若葉色、若菜色・・この季節だけのグラデーションが山に広がります。
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若葉色に彩られた山を観て感動するんです。(笑)
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色合いがなんとも言えません。
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まさに春色です。
山には、もうひとつ春を告げる木があります。
カリフラワーみたいなやつ!
「スダジイ」です。「シイ」の一種ですが、もっとチャーミングな名前をつけてやってほしかったです。
熊野の海岸沿いに多く、このスダジイさんが「春やで~」っていってくれます。スダジイの若葉が出ると一気に季節が進みます。
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山が笑い出すと人や動物も動き出します。
山笑ふは、キックオフの合図なのです。
大斎原は、田植えの準備で水が張られ、大鳥居前は神々しいリフレクションを見せます。
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ほとんどはGWには終了
この写真は4月22日撮影
この光景を観ることができるのは10日間ぐらい。
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大斎原前の田んぼも、色川の棚田もいよいよ開演です。
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水が張られます
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ツバメも早々と飛んできます。
若葉の中には野生のヤツらも元気いっぱい。
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天然林があれば猿たちもそこで生きていけます。
ニホンミツバチもパワーMAXで蜜を集め出します。
機会があれば熊野のニホンミツバチのハチミツを是非味わってみてください。
「ニホンミツバチ」は、日本固有の野生のミツバチです。
人の手で飼われているのは「セイヨウミツバチ」。
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ニホンミツバチの家族です
こんなん観れて撮影できたのは幸運しかない
人も動物もすべての生き物を元気にする春の森。
この森がクリスタルな水を生みだします。
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自然崇拝が起源の熊野。
この自然が、熊野の信仰を生み育んできました。(詳細:熊野とは)
今、世界的な評価を得て多く人々が「熊野が持つ壮大なストーリー」を感じるために海外から熊野に来るようになりました。
自然の循環がなければ人は滅びます。
活気に溢れた森や水に人は元気をもらいます。
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永遠にこんな水とそれを生み出す自然が地球にあることを祈っています。
私が最もお薦めする熊野の季節は4月10日から5月10日。
熊野の神々とエネルギーがMAXの熊野の自然が歓迎してくれますよ♪
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