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名湯・・HOTなSHIRAHAMA
白浜温泉(正式名は南紀白浜温泉)は、
日本三古湯(白浜温泉、道後温泉、有馬温泉)で日本書紀に斉明天皇や持統天皇などが訪れたことが記載されている日本屈指の古湯です。
また、万葉集には、「牟婁の湯」として登場しています。
熱源はフィリプン海プレートの潜りこみによるものと最近の研究により報告されています。
白浜温泉にはいにしえからの湯崎に加え、大浦、古賀浦、網不知、白浜など7ヶ所の温泉地(泉源)があり、さらに周辺には泉質が違う極上の温泉地も存在します。
宿にも泉質やロケーション抜群の温泉がありますが、
白浜及び周辺にあるおすすめの外湯、日帰り温泉を紹介します。
もちろん全てかけ流しですよ。
牟婁の湯
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日本書紀や万葉集に書かれている白浜温泉は湯崎地区(鉛山地区)にある「牟婁の湯」のこと。ここが、白浜温泉の発祥の地です。
ここの外湯「牟婁の湯」は、湯崎地区にあり白浜温泉の原点みたいなところ。2つのかけ流しの源泉が堪能できる泉質抜群な外湯です。
源泉は
「砿湯(まぶゆ)」
・泉質:含硫黄ナトリウム塩化物強塩泉
・泉温:74℃
・湧出量:毎分190リットル
「行幸源泉(みゆきげんせん)」
・泉質:ナトリウム塩化物泉
・泉温:78℃
・湧出量:測定不能
7:00~21:30ですが、一般客は14:00~
大人420円、定休日毎週火曜日
※白浜町ホームページより
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道路沿いにありますよ
シャンプーや石鹸はご自分で。
2つのかけ流しの源泉が楽しめて最高です。1つだけ白浜の外湯のおすすめって聞かれたら、ここです。
崎の湯
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絶景ですよ
写真で一目瞭然ですが、目の前が太平洋でロケーションが無二の露天風呂。
かけ流しで泉質も抜群です。人気No.1の外湯です。
源泉は
「行幸源泉(みゆきげんせん)」
・泉質:ナトリウム塩化物泉
・泉温:78℃
・湧出量:測定不能
8:00~17:00
7:00~19:00(7/1~8/31)
8:00~18:00(4/1~6/30、9/1~9/30)
3歳以上500円、無休(臨時休業あり)
・シャンプー、石鹸等利用不可
※白浜町ホームページより
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牟婁の湯と崎の湯の泉源
水平線を見ながらの崎の湯は最高です。
おすすめは、早朝か夕陽の時間。
白良湯
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白良浜にある白良湯。
綺麗としか言いようのないビーチを見ながらの温泉はいかがですか。
海水浴帰りにもピッタリですね。
源泉は
「生絹湯(すずしゆ)」
・泉質:ナトリウム塩化物泉
・泉温:66.8℃
・湧出量:毎分171リットル
7:00~21:30ですが、一般客は14:00~
大人420円、定休日毎週木曜日
シャンプーや石鹸はご自分で。
※白浜町ホームページより
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目の前に全国屈指の美しいビーチがある外湯って他にあるのでしょうか。
これまで紹介した三つの外湯(白良湯、牟婁の湯、崎の湯)は歩いて行ける距離にありますので、途中でビールでも飲みながら外湯巡りはいかかですか。
このあたりには泉源が多くあります。(気にしていれば目に入ってきます。)湯崎の住宅のなかにこんな泉源もあります。
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甘露の湯を供給している宿もあり、この源泉は白浜温泉のなかでも塩分が少なく柔らかなトロトロの湯です。
長生の湯
いい写真を撮れませんでしたので、HPですみません。
ここは、内湯、露天風呂、紀州備長炭風呂の3つの浴槽で源泉を楽しむことができます。
飲泉もできますし、温泉のお持ち帰りもできますよ!
源泉は2つ
「長生源泉」
・泉質:弱ナトリウム性低調性高温泉
・泉温:78.9℃
「東谷源泉」
・泉質:弱ナトリウム性低調性高温泉
・泉温:61.7℃
10:00~22:00
大人800円、定休日毎週水曜日
※長生の湯ホームページより
御船足湯
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白浜には、いくつか足湯がありますが円月島を眺めながら利用できます。
源泉名:生絹湯
利用時間:8:00~22:00(7/1~8/31は7:00~)
白浜の市街地には、とびきりの泉質とロケーションを持つ外湯と足湯が点在します。
いにしえからの温泉は、自噴していたから発見されたもので、抜群の湯量と泉質があって今も人々を癒やし、楽しませてくれてます。
白浜といえば、パンダやリゾート地のイメージが最近は先行しているように思いますが、こんないい温泉があることを再認識していただけたらありがたいです。
周辺にも、ものすごい泉質の温泉はあります。
これから紹介する3つの温泉はすべてpH値が10前後で高く、つるすべでまさに美肌の湯、美人湯なのです。当然かけ流しです。
椿温泉 はなの湯
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椿温泉は、白浜温泉のすぐ南にあり、マイルドでやさしい温泉です。
湯治の温泉として親しまれています。
塩分強めの白浜温泉で体調を整えて
つるすべの椿温泉でお肌を整える。
両方を楽しむのがいにしえからのトレンドです。
源泉は
「蓬莱湯(ほうらいゆ)」
・泉質:アルカリ性単純硫黄温泉
・泉温:31.4℃
・湧出量:毎分280リットル
・pH値:9.9
11:00~20:00
大人600円、定休日毎週火曜日
※椿温泉観光協会ホームページより
日置川温泉 渚の湯
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椿温泉から車で10分にあります。
ホテルの中の日帰り湯として営業していましたが、今は温浴施設だけの営業です。pH10.1という強アルカリ泉で、入った瞬間にヌルッとする美肌の湯。効果が手に取るようにわかる温泉です。
源泉は
「日置川温泉 渚の湯(なぎさのゆ)」
・泉質:アルカリ性単純温泉
・泉温:33.0℃
・湧出量:毎分436リットル
・pH値:10.1
11:00~20:00(平日14:00~20:00)
大人780円、定休日毎週水曜日
※リヴァージュ・スパ日置川渚の湯ホームページより
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目の前に志原海岸の抜群のビューがあり、道の駅、グランピング施設、テニスコートなどアクティビティも楽しめます。
えびね温泉
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えびね温泉
日置川温泉から日置川を上流へ約20分。これまではすべて海沿いの温泉でしたが、ここは、清流日置川の流れが広がるのどかな風景の中の温泉です。
先述の二つの温泉と同様、pHが高くつるすべの温泉ですが、私の感覚では硫黄の香りがほのかに香る温泉らしい温泉です。
源泉は
「えびね温泉」
・泉質:アルカリ性単純硫黄温泉
・泉温:37.6℃
・湧出量:毎分215リットル
・pH値:9.9
10:30~18:00(平日14:00~20:00)
大人650円、定休日年末年始
※南紀白浜温泉観光協会ホームページより
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カヌーとサイクリングがおすすめ
日置川は川幅が広く、緑のなかを流れています。
カヌーやサイクリングが楽しくて、サイクリングでは中辺路や本宮、古座川へ周遊することができます。
白浜温泉は、今はリゾートやパンダがキーワードですが、町中にある日本三古湯の白浜温泉と周辺の3つの温泉はロケーション、泉質とも素晴らしく、かけ流しで抜群の泉質を楽しめる日帰り湯の施設がたくさんあります。
是非、温泉の良さに再注目していいただければ嬉しいかぎりです。
絶景、リゾートの雰囲気、パンダに会える、そして泉質抜群の温泉。
それが白浜です。
白浜でカフェといえばここ!
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★これまでの記事は各マガジンに収納しています。
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マガジン「熊野とは」 ↓
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■撮影許可が必要なところは許可を得て撮影しています。