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私的和歌山温泉ランキング-2/2
前記事で、第10位~第6位を紹介しました。
多くの「スキ」をありがとうございます。
第10位 南紀勝浦温泉「はまゆ」
第9位 椿温泉「花の湯」
第8位 南紀白浜温泉「崎の湯」
第7位 川湯温泉「川湯みどりや露天風呂」
第6位 えびね温泉「えびね温泉」
では、私の勝手な和歌山温泉ベスト5を発表します。じゃじゃん。
第5位 南紀白浜温泉 「牟婁の湯」
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白浜温泉には、「崎の湯」を含め、現在公共の外湯が3つ。
牟婁の湯は、その1つで白浜温泉のなかでも古い歴史がある湯崎地区にあります。
日本書記にある「牟婁の温湯」「紀の温湯」は、湯崎地区の温泉の総称で、江戸時代には湯崎に湧き出ていた7カ所の温泉を「湯崎七湯」と呼ぶようになりました。いにしえからの温泉は、もちろん泉質抜群です。
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牟婁の湯がすばらしいのは「砿湯(まぶゆ)源泉」と崎の湯と同じ「行幸(みゆき)源泉」の2つの温泉が味わえるところ。最高の贅沢です。
目の前にフィッシャーマンズワーフがあり、少し歩けば白良浜がある利便性も抜群の外湯です。
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白浜温泉は、夏の海水浴やパンダのアドベンチャーワールドを目的とする観光客が多いですが、温泉を満喫してこそ白浜温泉です。
第4位 南紀勝浦温泉 「磯の湯」(ホテル浦島内)
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「磯の湯」は熊野那智大社がある那智勝浦町のホテル浦島にあります。
1/2でも紹介したように町内には177の泉源があります。
うちホテル浦島には10の源泉が湧きだし、洞窟温泉の「忘帰洞」や「玄武洞」をはじめ6つの大浴場があります。濁り湯も多く、泉質は超抜群の温泉ばかりです。
なかでも、磯の湯は2つの源泉が入っており、ホテルのHPでも「当ホテルの温泉の中でも特に効能が多く、湯治に最適です。」とあります。
ホテル浦島はまさしくすべて源泉かけ流しの温泉パビリオン。
なかなかこんなホテルはないです。温泉を満喫したいならここへ。
もちろん日帰り入浴オッケーです。
那智の滝へ行ったり、熊野古道を歩いたあとは、温泉に。
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那智は日本で最初のパンフレットといわれる「那智参詣曼荼羅」に描かれています。今もこのルートを海から歩くことができるので熊野古道の「曼荼羅の道」を歩いて、那智の滝や熊野那智大社、那智山青岸渡寺を目指してください。
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熊野信仰を広めました
那智は晴れた日もいいですが、霧の日はこんな絶景を見せてくれます。
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さらに足を伸ばして熊野が黄泉の世界といわれる象徴的なところである「妙法山阿弥陀寺」(曼荼羅の左上)まで上がれば、こんな絶景が待っています。(車でも行けますよ)
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那智は、海から山まで楽しめます。妙法山阿弥陀寺まで歩けば往復で1日かかりますが、那智の滝までや熊野那智大社までなどのルートづくりもできますし、路線バスを使えばさらに時間を短縮できバリエーションが増えます。
温泉も含めて、1日かけてお楽しみください。
さらにサイクリングは、もう最高のルート。ツールド熊野の太地半島周回コースを含め那智山クライムが楽しめます。
サイクリングルート ↓
第3位 湯の峰温泉 「つぼ湯」
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第3位は、世界で唯一入浴できる温泉として世界遺産に登録されている湯の峰温泉の「つぼ湯」です。
日によって7回お湯の色が変わるというミラクルな温泉です。
大人2人がちょうどいい大きさですのでカップルでお楽しみください。
底から温度90℃の源泉が湧き出ますのでご注意を。
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湯の峰温泉は、開湯1800年を経過した日本有数の古湯であり熊野詣では「湯ごり」の場として禊ぎを行っていました。
また江戸時代の温泉番付では「勧進元」や「行司」として記載されており、勝負を超越した極上の温泉として扱われています。
ちなみに大関(当時最高位)は西が有馬温泉、東が草津温泉です。
いにしえからの温泉は当然自噴していましたから、湯量も豊富で泉質も間違いありません。(汲みすぎで湯量が少なくなっている温泉もあります)
湯筒もあります。
熊野のアトラクションNO.1(私の経験です。案内した人は100%満足してくれました。)。湯筒で温泉卵ができます。
湯の峰温泉は、90℃以上の温泉が自噴しています。これだけ高温の湯筒は、周辺に火山があるところが多く、この湯筒は全国的に珍しいものです。
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ビールがあればサイコー。
卵は近所で売っています。
ちなみに私のお好みのゆで時間は12分42秒で半熟ちょい固めです。
公衆浴場も新しくなりました。
つぼ湯は2~3人しかはいれませんが公衆浴場でも最高品質の温泉を楽しめます。
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公衆浴場には、入浴だけのくすり湯(源泉そのまま)とシャンプー石鹸利用可の一般湯(加水)、家族湯があります。
民宿もバラエティに富んでおり、自分に合った温泉の楽しみ方をみつけて湯の峰を満喫してください。
湯ごりの地なので熊野本宮大社参拝や熊野古道ウオークの後でもいいので、必ず温泉に!
温泉スタンドもあり温泉のお持ち帰りもオッケーです。
第2位 湯川温泉 「きよもん湯」
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第2位は那智勝浦町の湯川温泉「きよもん湯」。ここも湯ごりの地です。
湯の峰温泉でも書きましたが、基本的にいにしえの湯は自噴です。
「きよもん湯」は、ハンパない湯量を誇り「自家源泉100%の流しっ放しです」と玄関に記載されています。
ちょっと硫黄の香りがして、pH9.8のすべすべになる抜群の泉質です。
その上に大量の湯量が入ってきており、湯量だけでも満足感を味わえる温泉。
男女の浴場と家族風呂が3つあります。
国道42号線沿いの「ゆかし潟」の前にあり、熊野那智大社や熊野速玉大社にお参りしたあとに立ち寄るには最高の場所にあります。
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湯川温泉は、きよもん湯だけでなく「ゆりの山温泉」と「四季の郷温泉」があり、いずれもドバドバの源泉かけ流しです。
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第1位 花山温泉 「花山温泉」
ダントツの1位。
第10位~第2位は、すべて和歌山県南部ですが第1位は和歌山市内の
花山温泉です。
まず上記のHPをご覧ください。
とにかく濃いです。鉄などの多くの成分が高濃度の温泉でしかも日本トップクラスの炭酸泉でもあります。
実際に入浴すると成分が濃いので炭酸泉を感じるのは難しいですがそれぐらい濃い温泉なのです。朝の一番風呂は湯の表面に膜が張るほどです。
和歌山市は、和歌山城や西国三十三所巡礼第二番札所である紀三井寺、伊勢神宮と並ぶ格式の高い日前宮などの歴史遺産があります。
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「大千手十一面観音菩薩像」
海の風景は絶景で加太、片男波、浜の宮などにビーチがあり、そこからの夕陽は格別です。
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海水浴シーズンだけでなく年間を通じて
ウインドサーフィンSUPなどが楽しめます
散歩もね
和歌山市加太は太平洋岸自転車道のスタート&ゴールでもあります。
和歌山市を起点とする紀の川サイクリングロードは、京奈和自転車道の一部です。とうことは、太平洋岸自転車道の千葉県銚子スタートで和歌山市へ。(約1400km)和歌山市から京奈和自転車道で古都奈良経由で京都嵐山まで(約180km)。
いかがですか?自然も歴史も詰まった日本を代表するロングコース。
おかげさまで多くのサイクリストがWAKAYAMA800を走るようなっています。
花山温泉は和歌山インターに近くて利便性が高く、平日でも県内外から多くの入浴客が花山温泉に入浴するだけの目的で来ています。
和歌山市へ観光やサイクリング、ビジネスなどのときもご利用ください。
番外 那智の谷にある自噴の温泉
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この2つの温泉は、那智駅から熊野那智大社に向かう道沿いにあります。
開発が進んだ現代、こんな自噴している温泉を観ることはなかなかありませんね。山の中であればいざ知らず道沿いにあるのです。
前述した曼荼羅の道を歩いて見つけてください。
自然信仰を生み育んだ熊野の自然は、森、木、岩、水、滝、川、海、そして温泉。すべて恐るべしです。
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