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泉質抜群!!熊野の温泉①
寒くなりましたね。温泉が恋しいシーズンになりました。
熊野には、熊野とは①で紹介したように多くの源泉がありどれもが泉質抜群の温泉なのです。
本宮にも那智にも熊野を詣でるときに「湯ごり」が存在しました。
熊野を詣でる時は是非、温泉も楽しんでほしいです。
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火山がないのに高品質の温泉が多い理由
熊野の自然信仰の起源となった約1400万前に爆発した熊野カルデラなどの火山活動によりできた温泉の通り道を紀伊半島に沈み込むプレートの熱源により高温となった地下水や海水が湧出したものと考えられています。
(まだ研究の余地があるとのこと)
雨量の多い地域の地下水や海水が元なので、湯量はハンパないですよ。
湯量が多いので、ほとんどが泉質抜群のかけ流しです。
①では、熊野本宮大社周辺の温泉を紹介します。
熊野本宮温泉郷には三つの温泉があります。
川湯温泉
ちょうど、名物の「仙人風呂」が始まったばかりの川湯温泉。
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12/1~2/末 6:30~22:00無料
川湯温泉は、川底からお湯が沸いています。
仙人風呂は、73℃の源泉に県下有数の大塔川の清流を引き入れて40℃前後にしています。
川底を掘れば、温泉が湧き出ますので、オールシーズンで清流と温泉を楽しめます。
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川の水を入れて温度調整
海外からのお客さまは、自分で河原を掘って温泉→清流→温泉→清流をずっと繰り返して、大自然の恵みを楽しんでいます。(こういう時間の使い方、私も見習いたいです。)
また、川湯温泉は温泉街でもあるので、旅館や民宿が大塔川沿いに並んでいます。
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自分で河原を掘らなくても、清流と遊べる露天風呂がある宿もあります。
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朝風呂最高!!
湯浴み着着用です。
川湯温泉は、清流と遊ぶことができるので夏の川遊びが人気です。身体が冷えたら目の前に温泉あり!!です。
当たり前ですが、オールかけ流しです。
もちろん日帰り入浴施設もありますよ。
湯の峰温泉
湯の峰温泉は、開湯1800年を経過し日本有数の古湯であり熊野詣では「湯ごり」の場として禊ぎを行っていました。
江戸時代の温泉番付では「勧進元」や「行司」として記載されており、勝負を超越した極上の温泉として扱われています。
ちなみに大関(当時最高位)は西が有馬温泉、東が草津温泉です。
いにしえからの温泉は当然自噴していましたから、湯量も豊富で泉質も間違いありません。
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公衆浴場のひとつである「つぼ湯」は、入浴できる温泉として世界で唯一の「世界遺産」の温泉です。
なんと、湯筒もあるのです。
湯の峰温泉は、90℃以上の温泉が自噴しています。これだけ高温の湯筒は、周辺に火山があるところが多く、この湯筒は全国的に珍しいものです。
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湯筒では、卵やイモ類、タケノコなどをいつも誰かが茹でています。
ここのゆで卵は、サイコーです。ビールがあればマックスサイコー。
卵は近所で売っています。ちなみに私のお好みのゆで時間は12分42秒。
(半熟よりほんのちょっと固め。すぐにそばにある水道で冷やさないと半熟でなくなります。)
いろんな方を案内しましたが、みんな笑顔になります。
紹介したように、湯の峰温泉は熊野詣の湯ごりの地でした。今もひなびた温泉街があり、旅館や民宿が軒を並べ昔ながら雰囲気を醸し出しています。
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最近は海外のお客さまも多くお泊まりになっていますが、ここは、湯治っぽくゆっくり最高品質の温泉を楽しんでほしいです。
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この部屋、CMで放送されました
民宿もバラエティに富んでおり、自分に合った温泉の楽しみ方をみつけて湯の峰を満喫してください。
公衆浴場も改築され新しくなっています。
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新装と言っても2022年改装です。一般湯、くすり湯、家族湯がありますが、是非くすり湯に!!
県内トップクラスの泉質と湯量を誇る湯の峰温泉。最高です。
渡瀬温泉
熊野本宮温泉郷にはもうひとつ渡瀬温泉があります。
ここは、宿と入浴施設がコンパクトにあるところですが、なんといっても大露天風呂と4つの家族風呂があり、気軽に旅の疲れを落とすことができます。
渡瀬温泉、湯の峰温泉、川湯温泉は、熊野本宮大社から約15分で行くことができます。
日帰りできる施設も充実していますので、参拝だけで本宮を離れるのはすごくもったいない。温泉への入浴も熊野詣の一環です。必ず温泉へもお立ち寄りください。
十津川温泉郷
熊野本宮大社から車で30分ちょっとのところに十津川温泉、少し足を伸ばせば上湯温泉、湯泉地温泉があります。
十津川温泉郷は2004年に村内すべての温泉施設が「源泉かけ流し宣言」を行った泉質にこだわる温泉です。
十津川村には、神さまに呼ばれないと辿り着けないと言われている「玉置神社」があります。熊野三山に加えて玉置神社も参拝すれば、それはもう「最強」です。
また奈良方面、高野山方面の途中にあるので、宿泊もできますし日帰り入浴でも長距離運転の疲れを癒やすことができます。
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おくとろ温泉
本宮から熊野川を下流にいくと北山川と合流します。
北山川は、瀞八丁という景勝地がありますが、なんと言っても水がものすごく綺麗なのです。私が思う和歌山で最も綺麗な川。
その支流はさらにクリスタルリバー。
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北山川は大きく蛇行しており、絶景を創り出しています。
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おくとろ温泉は、日本で唯一の飛び地の村でじゃばらで有名な「北山村」にあります。観光的には筏下りが有名です。受付はここ。
道の駅や宿泊施設、レストラン、コンビニが併設され、人口400人の村の中心施設となっています。
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熊野本宮大社周辺には、泉質やロケーションが抜群の温泉が存在します。
大地のエネルギーを蓄えた温泉は熊野信仰の起源である自然崇拝そのものです。
人々は、熊野の神々に祈りこの温泉にはいることで熊野のエネルギーを無意識に感じるのです。
次回は、熊野那智大社周辺の温泉を紹介します。
こちらも凄いですよ。
★これまでの記事は各マガジンに収納しています。
マガジン「熊野とは」 ↓
マガジン「coolなkumano」 ↓
マガジン「HOTなSHIRAHAMA」 ↓
■撮影許可が必要なところは許可を得て撮影しています。