トイレが日本一綺麗な和歌山一綺麗なまち・・太地町
太地町は、那智勝浦町に隣接し海に囲まれた海岸段丘の小さな半島にあります。
水平線を望む太平洋の大海原、海越しの熊野の山々など海の絶景には圧倒されます。しかもその絶景のまちはとても綺麗で、あちらこちらにベンチがあって人にやさしいまちです。
なかでも、トイレはびっくりするほど豪華で綺麗なのです。
いくら絶景があっても、トイレが汚ければ旅の感動は台無し。
そんな経験ありませんか?
太地町の素晴らしいところを紹介します。
海の絶景
海に囲まれた小さな半島からの絶景は、あまり知られていませんが和歌山を代表するものです。海岸段丘の上にある町からは、どこからでも海が見えると言っても過言ではありません。
熊野信仰の中心となった熊野の山々を海越しに観ることができるのは太地町だけ。
町内には、灯台、古式捕鯨の狼煙場跡や台地状の園地があり、海岸段丘ならではの見晴らしのよさがあります。
梶取崎灯台からすぐのところに平見台園地があります。
ここからは、180度以上の海が眼前に広がり、西側は、遠くに潮岬を観ることができます。
展望台からは、紀伊大島が遠望できます。ぼーっと海を観るには最適なところです。
この海のすぐそばにこんな散歩道があります。
燈明崎と梶取崎を結ぶこの道は、絶景の海を観ながら森のトンネルを歩く感動もんの散歩道です。
ベンチとトイレ
町のあちらこちらには、約340個のベンチが設置されています。ほとんどが木製。ちょっと腰掛けたり、休憩したりで、高齢者が外に出やすい町です。
都会はもちろんですがほとんどの町には、公園以外にベンチなんか設置されていないですよね。バス停くらいかな。
まちづくりって難しく考えて、お金もたくさん使ってますけど、こんな素敵なまちづくりは、これから紹介するトイレと含めてここ太地町だけです。
ちなみに人口は約2900人です。
観光客向けには絶景を観るためのベンチが設置されています。
目の前に太平洋岸自転車道がある平見台園地には、絶景ベンチが置かれておりサイクリングの疲れを吹っ飛ばしてくれます。
ここのベンチにも、天気のいい日には必ず座りに来るおじいさんがいますよ。
トイレは日本一です。間違いないです。
和歌山県では「和歌山おもてなしトイレ大作戦」(責任者として担当していました)を展開し(総事業費約30億円、626カ所)、県内観光地のトイレは、センサー付き小便器と温水洗浄器付き洋式トイレとなっています。なかでも太地町のトイレは、先駆的な取組で和歌山県のなかでもとにかく綺麗。町内に19カ所あり、外観も優れたトイレもたくさんあります。
ここには感動できるトイレがあります。
太地町は「公園のなかにあるような町」(公式にそういうてます)
ていうか「町が公園」なのです。
くじらの海
「森浦湾くじらの海構想」により森浦湾のなかに海上遊歩道が設置されました。放し飼いにしているハナゴンドウクジラを観察することができます。
また森浦湾では、「くじらの海シーカヤック」でシーカヤックやSUPを満喫。時々顔を出してくれるハナゴンドウクジラと一緒に楽しめる他にはない体験ができますよ。
「くじらの海シーカヤック」↓↓↓
サイクリング
毎年、5月には「UCI公認国際自転車ロードレース」である「ツールド熊野」の最終ステージがここ太地町の周回コースでされます。
町内のほぼ全域を9周する「太地半島周回コース」は絶景の上り坂や急な下りのヘアピンカーブなど変化に富んだコースです。
町をあげての応援は定着しており、観客としても見どころいっぱいのレースです。
半島一周は約10kmの周回コースなので、サイクリングのコースに入れ込みやすく、ツールド熊野の最終ステージのコースを走りたいというサイクリストがたくさん訪れています。
私が、和歌山県内で別荘を建てる場所を一カ所選ぶとすれば、ここ太地町にします。
これまでの「coolなkumano」で紹介してきた熊野とはちょっと違う印象かと思いますが、根底あるのは同じです。
それは、人々を圧倒し、恵みを与え続ける「自然」がここにあるからです。
熊野の信仰が生まれたのは、「太地の営み、自然」。
古式捕鯨が太地で栄えたのも、太地が台地であること、湾が多いこと、黒潮の海があることなどそれに適した「自然」があるからです。
自然からいただいた命は感謝の念をもってすべていただき、供養してきました。「自然」に感謝する日本人だからです。
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