Kototoi 1st Album「せんたく」COOLG的全曲解説
私、たぶん25年くらいぶり(!)に
自分でオリジナル音楽制作活動を再開しようと思い立ち
昨年から密かに機材やら環境を準備してきたのですが、
なかなかアウトプットまでに至らず、の状況に対して
エンジンを掛けてくれたのが、ジャンルは全然違えども、
Kototoiの1st Album「せんたく」の収録曲への制作参加でした。
※そんなこんなで出した私の1st配信曲"ARABIAN WHISTLE"も聴いてね★
https://linkco.re/sf6bQ3R4
自分の宣伝はさておき。
ここではKototoiの1st Album「せんたく」全曲解説。
Kototoiの二人への忖度なしに事前に文面見せずに書き殴ります。
全19曲解説。
※この解説書いた時点では実はまだ手元にCDを入手できていない &
まだ配信開始前のため、最終形になる直前の音源で解説していますので
何卒。
好きな曲だけリピート再生せず、
まずはアルバム頭から最後まで通しで聴いてほしいです。
それでは解説Go!
■はじまり
トータルアルバムコンセプトを大事にしているのが、
この「はじまり」と「おわり」を据えてることでわかります。
さあアルバム聴くぞ!という心意気に。
■言問アワー -Sentaku Mix-
1st EP「言問」に収録の楽曲をMIXしなおしたバージョンで再収録。
スッキリはっきりした音像に変わってます。
彼ら二人の原点的な共作。個人的には、楽曲後半のフック的
”オレンジ マジックアワー”の歌詞のところのフレーズが好き。
■ひかり
路上ライブで人気が高かった曲の1つ。
個人的には、なんで人気が高いんだろう?とずっと思っていました(笑)
わかりやすく受け入れやすい、ということなんだろうな、
と時間が経つにつれて少しずつ腑に落ちてきた曲。
元曲はとてもシンプルで、彼らも当初アレンジに悩んでいた様子。
でもアルバム収録のアレンジはドラマ主題歌(タイアップつけようよw)
のようなしっかりした仕上がり。
■裸足で踊ろう
彼らのYouTubeの「Kototoi KIAGARE!!」出演バンド紹介のトーク動画のBGMとして、アルバム発表に先行してインストバージョンが使われてた曲。
この曲の最大のポイントは、時々ハッとするくらいの、
Bメロのたけし君のボーカルの鮮烈さ。
実は私から彼らに注文があるのですが
(いまさら言うな!と怒られそうですが)
もうちょいテンポあげて、かつ全パート生演奏バージョンとして
再録してほしい。
Kototoi KIYAGARE!!のライブでバンド編成でそれを観たいのですよ。
(観れるはず?w)
この曲のリミックスの話は一番下に書きます。
■ごめんね。
ニンテンドーのゲームCM(星のカービィとかの)曲のような(失礼)
ファンタスティックなストリングスがとても印象的。
路上ライブで聴いた弾き語り演奏とは違った意味で、
この曲の特性が生かされています。
■春泥 feat.eL
The MUNCHKINSのフロントマンでもあるeLが
作詞とボーカルで参加した楽曲。
初期デモをこっそり聴かせてもらっていたのですが、
そこから相当練りに練ったはず。
ほぼ最終形の音源聴かせてもらったときは、
その仕上がりの素晴らしさに、一人で勝手に泣きそうになりました。
個人的にはこのアルバムの最大のハイライトがこの曲。
歌詞も曲もアレンジもすべて素晴らしい。COOLGイチオシ。
■Over Gain
Kototoiの音楽的ディレクションを担当しているこうたろう君の
趣味全開ソングですね(笑)
これもバンド編成の生演奏で聴きたいのですよKototoiさん!
■日常 -Sentaku Mix-
私が彼らの楽曲の中で最初に聴いた曲。
この楽曲に彼らのポテンシャルを感じてしまい、今があるわけです。
これもMIXしなおしてアルバムに再収録。
当然ながら音がよくなってて聴きやすくなってます。
わたしが勝手にボーナストラック抜いて原曲のコード進行ガン無視で作ったREWORKSトラック音源もSoundloudにもアップしてます(別記事参照)が、原曲がよいからこそ、なのです。
■MUSIC
これも路上ライブで人気が高い1曲。というか、
これが路上ライブ人気No.1なのでは?
最初聴いたときは「ひかり」と同じ感想でしたが、
アルバム収録バージョン聴いて納得。
特に、冒頭のイントロからBメロに入るまでのアレンジが秀逸、
個人的に大好き。
この曲も、この二人でないと成り立たないよな、とあらためて思う。
■冷蔵庫
一発録音的なラフな音像がとてもとても素敵。
(とても、を2回使いましたので、とても素敵なんです)
スローな楽曲が多い中のフックとしてアルバムの中で重要な役割となる、
の好例。そして、彼ら二人の歌声の相性の良さがここでも炸裂。
■言葉にして
イントロそして2番サビ後半と異なるギターの表情。
二人の歌声のコントラストの鮮明さ。
親への感謝の気持ちって、なかなか言葉にできないですよね。
照れくさくて、恥ずかしくて、今更的な面もあったりして。
そんな思いを歌に乗せました、とのこと。なるほどね(相槌を打ってる)
わたしは感謝したことを示せずに両親を亡くしてしまったので、
この曲聴くともどかしいんです。
■猫さんぽ
これも、こうたろう君の趣味全開ソングの1つ(笑)
こういうインスト楽曲をアルバム構成に加えるところも、
サブスク全盛時代でいまや絶滅寸前の「トータルアルバム」の世界観を
とても大事にしてることがわかります。
繰り返しますが、アルバム収録の順番で全曲通しでぜひ聴いてください。
■つぐない -Sentaku Mix-
これも1st EP「言問」収録バージョンからMIXしなおしてアルバムに再収録。
レコーディングでキーボード演奏を担当したじんたんさん曰く
「火サス主題歌ソング」笑
たしかに、このアルバムの最大のメソメソしみったれソング。
でもこれが癖になるリスナー層はきっといるはず。
■Interlude
「つぐない」と「雨上がって、晴れ」の間に
インタールード的な曲を入れたい、と制作オファーをいただいた曲。
最初の曲イメージ出しの打合せ以外は、まず初期デモを作り
曲の方向性を確認しつつ、リクエストをもらって音を足したりして
私が本業の合間に自宅で黙々と、フリーのサンプリング音源を加工したり
「つぐない」のキーボードと「雨上がって、晴れ」のギターのフレーズを
サンプリングして配置してみたり、上野駅まで出向いて夜の山手線ホームのSEを録音しに行ったり、プラグイン音源でキーボード手弾きしたり、
と試行錯誤して制作したノイズミクスチャーなテイクが採用され
無事に収録されております。
つい文字数多くなってしまいました。採用ありがとうございます!
■雨上がって、晴れ
後半に2回転調するところだけでご飯が3杯はおかわりできる
COOLG的大好物ソング(笑) #転調ナイト
この曲のサビのコーラスアレンジもとても好き。
彼らの歌声でないとたぶん成り立たない。
■そよ風
彼らの1st Single。最初に枚数限定で出したCDバージョンではなく
アレンジに少し手を加えてMIXしなおしされたサブスクバージョンが
アルバムに収録されてます。
サビのコード進行とアレンジ、Cメロのエモ展開。
Kototoiの真骨頂な良曲。
■君は泣かないでって言うけど、僕は泣いてしまった。
弾き語りで初めて聴いて、その後YouTubeにて配信されたライブ映像でも
聴いて、よい曲だけど、歌うの難しそうな上に地味だな(笑)
って正直思っていたんですけど、
(たけし君もラジオでボーカル録音大変だったと言ってましたね)
最終的にはしっかり仕上がってアルバム最後の曲にふさわしい出来栄えに。
■おわり
「はじまり」と同じ曲、テイクも同じなはず
(発売の最終形を聴けてないので変わってるのかもしれないけど)
アルバム通して聴くと「はじまり」とは違って聴こえるのは何故なのか。
これも音楽の不思議。
-ボーナストラック-
■裸足で踊ろう -Sprint Remix-
前述した「裸足で踊ろう」のリミックスのオファーをいただき、
ボーカルトラックと冒頭のギターフレーズをサンプリングした以外
リズムからコード進行からすべてリアレンジしてみました。
個人的にはわりと冒険的なアプローチをしてみたくて、
絶対に安易に4つ打ちにはしないと決めて、
最初のデモは音数少なくドラムンベース/ジャングル的アプローチを。
その後悩みに悩んで、車のエンジンやドアの開け閉めのSEや、
ホーンセクションのフレーズやリズムギターやストリングスなどを重ねて、
「あの曲がこうなるんだ!」と驚いてもらえる、
とても疾走感のあるPOPな仕上がりになったと勝手に自負しております。
おっと、これまた文字数が多くなってしまいました。
※CDにのみ収録。なのでCDを買え。笑
というわけで彼らのアルバムをぜひ聴いてみてくださいませ。
アルバム詳細情報や購入方法は別記事
「Kototoi 1st Album「せんたく」に関わることになった事のまとめ。」
を参照してくださいね。
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